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公開番号2025066395
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-23
出願番号2023175945
出願日2023-10-11
発明の名称橋梁の更新方法
出願人フリー工業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類E01D 22/00 20060101AFI20250416BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約【課題】既設橋梁の床板下の空間を壁部で閉鎖し内部に固化材を充填することで新たに盛土構造物を構築する橋梁の更新方法を提供すること。
【解決手段】本発明の橋梁の更新方法1は、橋梁10の床板12下部の地盤に基礎コンクリート21を構築する、基礎工程S1と、基礎コンクリート21上に鋼枠体31を配置する、配置工程S2と、鋼枠体31の枠間に壁面材32を付設して壁部30を構築し、床板12の下部に壁部30で遮蔽した充填空間Aを画設する、遮蔽工程S3と、充填空間A内に固化材40を充填する、充填工程S4と、を備え、橋梁10の平面視において、鋼枠体31全体を床板12の幅方向内側に配置したことを特徴とする。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
橋梁の床板下部の地盤に基礎コンクリートを構築する、基礎工程と、
前記基礎コンクリート上に鋼枠体を配置する、配置工程と、
前記鋼枠体の枠間に壁面材を付設して壁部を構築し、前記床板の下部に前記壁部で遮蔽した充填空間を画設する、遮蔽工程と、
前記充填空間内に固化材を充填する、充填工程と、を備え、
前記橋梁の平面視において、前記鋼枠体全体を前記床板の幅方向内側に配置したことを特徴とする、
橋梁の更新方法。
続きを表示(約 690 文字)【請求項2】
前記鋼枠体が、
複数の形鋼を枠状に組んでなる、上部鋼枠体と、
複数の形鋼を枠状に組んでなる、下部鋼枠体と、を備え、
前記配置工程において、前記基礎コンクリート上に前記下部鋼枠体を配置し、前記下部鋼枠体上に前記上部鋼枠体を積載することを特徴とする、
請求項1に記載の橋梁の更新方法。
【請求項3】
前記上部鋼枠体が、水平方向の形鋼に垂直方向の形鋼をピン接合してなるヒンジ構造を備えることを特徴とする、
請求項2に記載の橋梁の更新方法。
【請求項4】
前記配置工程において、前記複数の形鋼同士を複数の支保工で連結して補強することを特徴とする、
請求項2又は3に記載の橋梁の更新方法。
【請求項5】
前記基礎工程において、前記基礎コンクリート内にアンカーボルトを埋設し、
前記配置工程において、前記鋼枠体の下部を前記アンカーボルトの上部と連結することを特徴とする、
請求項1に記載の橋梁の更新方法。
【請求項6】
前記遮蔽工程において、前記壁面材の前記充填空間側に、前記固化材と定着するための補強材を付設することを特徴とする、
請求項1に記載の橋梁の更新方法。
【請求項7】
前記固化材が、セメント系の充填材と、発泡材と、を含み、
前記充填工程において、前記基礎コンクリート上に前記充填材を充填し、前記充填材と前記床板の間に前記発泡材を充填することを特徴とする、
請求項1に記載の橋梁の更新方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は橋梁の更新方法に関し、特に、既設橋梁の床板下の空間を壁部で閉鎖し内部に固化材を充填することで新たに盛土構造物を構築する橋梁の更新方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
日本全国に存在する約73万橋の橋梁の内、今から10年後には建設後50年を経過する橋梁の数が総数の約57%に急増するとされている(令和4年8月「日本の橋梁の現状~建設から管理の時代への移行~」国土交通省中部地方整備局)。
橋梁の高齢化が進むことで、繰り返し過重による床板の亀裂や支承の破損、塩害による鋼製部材の腐食、中性化によるコンクリートのひび割れ等の損傷が生じ、橋梁本来の機能が損なわれるおそれがある他、コンクリートの剥落や部材の落下の発生も懸念されている。
老朽化した橋を更新する方法として、特許文献1には、橋梁の下部にポリスチレン系樹脂発泡体ブロックを積層し、橋梁の側面に沿った所定の間隔で複数の鋼材を立設し、鋼材の間に矩形のパネルを設け、ポリスチレン系樹脂発泡体ブロックの上部に発泡ウレタンを充填することで、橋梁と一体化した補強構造体を構築する工法が開示されている。
類似の工法として、橋梁の側面に沿った所定の間隔で複数のH鋼を立設し、H鋼の前面に矩形の壁面パネルを設置し、橋脚と壁面パネルで仕切った空間内にエアモルタルを充填することで、橋梁の下部空間を埋めて盛土構造物を構築する工法が実施されている(図10)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-056595号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来技術には、以下のような欠点がある。
<1>H鋼の支柱を地盤へ鉛直方向に貫入するため、床板が支障となり支柱を床板の直下に建て込むことができない。このため、壁面パネルを橋梁から幅方向にセットバックした位置に配列せざるを得ず、用地を広く占用することで、用地の取得コストが嵩む。
<2>壁面パネルのセットバックによって、エアモルタルの充填空間が橋梁の幅方向両側に広がるため、エアモルタルの充填量が過大となり、材料コストが嵩む。
<3>H鋼を貫入するために大型の重機が必要であり、施工コストが嵩むとともに、重機を設置するための用地の確保が必要となる。
<4>H鋼の根入れが十分でない場合、エアモルタルの充填によって壁面パネルの背面に側圧がかかり、壁面パネルが前面側に孕み出すおそれがある。
【0005】
本発明の目的は、以上のような従来技術の課題を解決するための橋梁の更新方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の橋梁の更新方法は、橋梁の床板下部の地盤に基礎コンクリートを構築する、基礎工程と、基礎コンクリート上に鋼枠体を配置する、配置工程と、鋼枠体の枠間に壁面材を付設して壁部を構築し、床板の下部に壁部で遮蔽した充填空間を画設する、遮蔽工程と、充填空間内に固化材を充填する、充填工程と、を備え、橋梁の平面視において、鋼枠体全体を床板の幅方向内側に配置したことを特徴とする。
【0007】
本発明の橋梁の更新方法は、鋼枠体が、複数の形鋼を枠状に組んでなる、上部鋼枠体と、複数の形鋼を枠状に組んでなる、下部鋼枠体と、を備え、配置工程において、基礎コンクリート上に下部鋼枠体を配置し、下部鋼枠体上に上部鋼枠体を積載してもよい。
【0008】
本発明の橋梁の更新方法は、上部鋼枠体が、水平方向の形鋼に垂直方向の形鋼をピン接合してなるヒンジ構造を備えていてもよい。
【0009】
本発明の橋梁の更新方法は、配置工程において、複数の形鋼同士を複数の支保工で連結して補強してもよい。
【0010】
本発明の橋梁の更新方法は、基礎工程において、基礎コンクリート内にアンカーボルトを埋設し、配置工程において、鋼枠体の下部をアンカーボルトの上部と連結してもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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