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公開番号
2025076221
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-15
出願番号
2023196999
出願日
2023-11-01
発明の名称
護岸コンクリートの補修構造
出願人
株式会社ダイトー
代理人
主分類
E02B
3/12 20060101AFI20250508BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約
【課題】 アンカーボルトの打ち込み位置を容易に設定できると共に、充填コンクリートの厚さを大幅に薄くできる護岸コンクリートの補修構造を提供する。
【解決手段】 この補修構造は、護岸コンクリートのセルラーブロック(1)に打ち込まれた複数のアンカーボルト(2)と、アンカーボルト(2)を位置決めすると共にアンカーボルト(2)を通すための孔(7)が形成されたフレーム(3)と、フレーム(3)に設けられた複数のボルトスタッド(8)と、前記ボルトスタッド(8)に固定されて前記セルラーブロックの表面を覆う耐食性の型枠(9)と、前記セルラーブロックと型枠の間に充填されたコンクリート(12)とから構成され、補修時にフレーム(3)をセルラーブロック(1)に当てるだけで各孔(7)がアンカーボルト(2)の打ち込み位置になる。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
護岸コンクリートのセルラーブロック(1)に打ち込まれた複数のアンカーボルト(2)と、アンカーボルト(2)を位置決めすると共にアンカーボルト(2)を通すための孔(7)が形成されたフレーム(3)と、フレーム(3)に設けられた複数のボルトスタッド(8)と、前記ボルトスタッド(8)に固定されて前記セルラーブロックの表面を覆う耐食性の型枠(9)と、前記セルラーブロックと型枠の間に充填されたコンクリート(12)と、から成る護岸コンクリートの補修構造。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、河川や海岸に設置された護岸コンクリートの補修構造に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
河川の土手や海岸には、土砂崩れを防止するためにコンクリート製の護岸が構築されている。地盤がある程度固い場合は、単に岸をコンクリートで固めるだけでよいが、地盤の弱い場合は鉄筋を埋設した大型のコンクリートケイソンを並べて沈め、護岸を強化するのが一般的である。しかしこの種の護岸は、数十年が経過するとしみ込んだ水でコンクリート内部の鉄筋が腐蝕し始め、コンクリート自体も劣化するので補修が必要となる。
【0003】
このため予めコンクリートの表面にフッ素樹脂を塗布する例も見られるが、既設の護岸に塗布するのは水中作業が多くなるので大変であり、耐久性も数年程度しか持たない。また、護岸表面をプレキャストコンクリートで被覆する補修法もあるが、このタイプは厚さが1mに達するためコストもかかり、護岸箇所によっては採用できないケースもある。
【0004】
さらにコンクリート表面を耐食性の型枠で被覆し、型枠内にコンクリートを充填する補修も考えられているが(特開平7-127133号、実開平6-63609号)、型枠を固定するのにコンクリートに多数のアンカーボルトを打ち込まねばならず、型枠の孔とアンカーボルトの打ち込み位置を水中で正確に合わせるが難作業となっている。
実開平6-63609号公報
特開平7-127133号公報
特開2000-139201号公報
特開2001-172091号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、アンカーボルトの位置を容易に設定でき、しかも充填コンクリートの厚さを大幅に薄くできる護岸コンクリートの補修構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の補修構造は、護岸コンクリートのセルラーブロックに複数打ち込まれたアンカーボルトと、アンカーボルトを位置決めすると共にアンカーボルトを通す孔が形成されたフレームと、フレームに複数設けられたボルトスタッドと、このボルトスタッドに固定されて前記セルラーブロックの表面を覆う耐食性の型枠と、セルラーブロックと型枠の間に充填されたコンクリートから構成されている。
【発明の効果】
【0007】
本発明では、フレームの孔を利用してアンカーボルトの打ち込み位置を設定できるので、水中作業が容易になると共に、外側を耐食性の型枠で被覆するためコンクリート層の厚さを大幅に薄くできる効果がある。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1は、本発明が適用された補修構造の平面図で、上方が護岸コンクリートのセルラーブロック1である。セルラーブロック1には、複数のアンカーボルト2が打ち込まれ、アンカーボルト2に位置決めフレーム3(図3も参照)がナット4で固着されている。フレーム3は、水平鋼材5と連結鋼材6を格子状に組み合わせて形成され、水平鋼材5には所定間隔をおいてアンカーボルト用の孔7が設けられている。また、水平鋼材5の上面にはボルトスタッド8が複数固着されており、ボルトスタッド8に埋設タイプの型枠9(図2も参照)がナット10で固定されている。
【0009】
型枠9は、図2に示すように耐食性のFRP製で、表面にボルトスタッド用の孔11と、下方に水中不分離性コンクリート12を充填するための注入口13が設けられている。また、フレーム3と型枠9の間には、充填コンクリート12を補強するために鉄筋格子14が配置されている。
【0010】
次に補修構造の施工順序を説明すると、まずクレーン等でフレーム3を護岸のセルラーブロック1面に当てると、フレーム3の各孔7がアンカーボルト2の打ち込み位置に対応する。従って、孔7を通じて順次アンカーボルト2を打ち込むか、孔7の位置に印を付けて一旦全部のアンカーボルト2を打ち込んでからフレーム3をはめ込む。すなわち、フレーム3の孔7は、テンプレートのようにアンカーボルトの位置決めを行なうので、作業員の水中作業が容易になる。あとは孔7から出ているアンカーボルト2をナット4で固定し、フレーム3の前面に鉄筋格子14を配置する。
(【0011】以降は省略されています)
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