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公開番号
2025090095
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-17
出願番号
2023205100
出願日
2023-12-05
発明の名称
試料の採取方法及び採取管ユニット
出願人
五洋建設株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
E02D
1/00 20060101AFI20250610BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約
【課題】サンプル採取管引抜き時の試料の脱落や乱れを防止することができる試料の採取方法及び採取管ユニットの提供。
【解決手段】この試料4の採取方法は、柱杭状の流入路形成用部材6をサンプル採取管3に隣接して対象地盤1に貫入し、然る後、流入路形成用部材6を引き抜いて流入路7を形成し、流入路7に対象地盤上部の流体10を引き込んだ後、サンプル採取管3を対象地盤1から引き抜くことにより、試料4の脱落や乱れを防止することができる。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
両端が開口したサンプル採取管を対象地盤に貫入し、該サンプル採取管を引き抜くことによって前記対象地盤から前記サンプル採取管内に取り込まれた試料を採取する試料の採取方法において、
前記サンプル採取管を前記対象地盤に貫入した後、柱杭状の流入路形成用部材を前記サンプル採取管に隣接して前記対象地盤に貫入し、
然る後、前記流入路形成用部材を引き抜いて流入路を形成し、該流入路に対象地盤上部の流体を引き込んだ後、前記サンプル採取管を前記対象地盤から引き抜くことを特徴としてなる試料の採取方法。
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【請求項2】
両端が開口したサンプル採取管を対象地盤に貫入し、該サンプル採取管を引き抜くことによって前記対象地盤から前記サンプル採取管内に取り込まれた試料を採取する試料の採取方法において、
柱杭状の流入路形成用部材を前記対象地盤に貫入した後、前記サンプル採取管を前記流入路形成用部材に隣接して前記対象地盤に貫入し、
然る後、前記流入路形成用部材を引き抜いて流入路を形成し、該流入路に対象地盤上部の流体を引き込んだ後、前記サンプル採取管を前記対象地盤から引き抜くことを特徴としてなる試料の採取方法。
【請求項3】
両端が開口したサンプル採取管を対象地盤に貫入し、該サンプル採取管を引き抜くことによって前記対象地盤から前記サンプル採取管内に取り込まれた試料を採取する試料の採取方法において、
前記サンプル採取管と柱杭状の流入路形成用部材とを互いに隣接した状態で着脱可能にユニット化した採取管ユニットを前記対象地盤に貫入した後、前記採取管ユニットから取り外した前記流入路形成用部材を前記対象地盤から引き抜いて流入路を形成し、該流入路に対象地盤上部の流体を引き込んだ後、前記サンプル採取管を前記対象地盤から引き抜くことを特徴としてなる試料の採取方法。
【請求項4】
前記採取管ユニットは、前記サンプル採取管に隣接して一体化されたガイド管と、該ガイド管内に抜き出し可能に挿通された前記流入路形成用部材と、該流入路形成用部材の下端が前記サンプル採取管の下端よりも深い位置に突出した状態で前記ガイド管に保持させる抜け出し防止手段とを備え、
前記採取管ユニットを前記対象地盤に貫入した後、前記ガイド管から前記流入路形成用部材本体を抜き出し、前記対象地盤に前記流入路を形成する請求項3に記載の試料の採取方法。
【請求項5】
前記流入路形成用部材の下端を前記サンプル採取管の下端よりも深い位置となるまで前記対象地盤に貫入する請求項1~3の何れか一に記載の試料の採取方法。
【請求項6】
複数のサンプル採取管の少なくとも一が前記流入路形成用部材に隣接させた状態で貫入されているとともに、前記複数のサンプル採取管同士が互いに隣接した状態に前記対象地盤に貫入され、
前記流入路形成用部材を前記対象地盤から引き抜いて前記流入路を形成した後、前記流入路形成用部材に隣接する前記サンプル採取管を前記対象地盤から引き抜き、隣接するサンプル採取管が引き抜かれて形成された孔を新たな流入路とし、前記流入路又は前記新たな流入路と隣接した他の前記サンプル採取管を引き抜く請求項1~3の何れか一に記載の試料の採取方法。
【請求項7】
前記サンプル採取管の下端部内周面に内向きの脱落防止部材が突設されている請求項1~3の何れか一に記載の試料の採取方法。
【請求項8】
両端が開口したサンプル採取管を備え、対象地盤に貫入された前記サンプル採取管を引き抜くことによって前記対象地盤から前記サンプル採取管内に取り込まれた試料を採取するようにした採取管ユニットであって、
前記サンプル採取管に隣接して一体化されたガイド管と、該ガイド管内に抜き出し可能に挿通された杭柱状の流入路形成用部材と、該流入路形成用部材の下端が前記サンプル採取管の下端よりも深い位置に突出した状態で前記流入路形成用部材を前記ガイド管に保持させる抜け出し防止手段とを備えていることを特徴とする採取管ユニット。
【請求項9】
前記流入路形成用部材の上端部に引き抜き用ワイヤが連結可能な連結部を備えている請求項8に記載の採取管ユニット。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、浅場や干潟等の造成材として水中投入されるカルシア改質土等の材料の品質管理に使用される試料の採取方法及び採取管ユニットに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
港湾等の浚渫により発生した大量の土砂は、転炉系製鋼スラグの粒度及び成分を調整したカルシア改質材を混合してカルシア改質土にすることで浅場や干潟の造成材等に有効活用されている(例えば、特許文献1を参照)。
【0003】
このカルシア改質土の品質管理では、土砂にカルシア改質材を混合した直後の材料をモールドに充填して試料を作成し、この試料に一軸圧縮試験等を実施することで評価している。
【0004】
また、カルシア改質土を浅場や干潟の造成材として水中投入する際には、水中投入後の材料の強度を評価することが求められる場合があり、その場合には、図5に示すように、カルシア改質土を水中投入した直後の対象地盤30に筒状のサンプル採取管31を挿入し、硬化後にサンプル採取管31を対象地盤30から引き抜くことでサンプル採取管31内に取り込まれた試料32を採取し、その試料に一軸圧縮試験等を実施することで評価している(例えば、非特許文献1を参照)。尚、図中符号33は水面である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2009-121167号公報
「港湾・空港・海岸等におけるカルシア改質土利用技術マニュアル」,一般財団法人 沿岸技術センター,平成29年2月,9-8~9-11頁
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上述の如き従来の技術では、図5に示すように、サンプル採取管31の引き抜きによって縦穴34が形成されることで負圧が生じ、この負圧によってサンプル採取管31内に取り込まれた試料32の一部32aが引き出され、試料32の一部32aが縦穴34に脱落するおそれがあった。
【0007】
また、対象地盤30上部の水は、サンプル採取管31の内部を伝わってくる水35及びサンプル採取管31の外部を伝ってくる水36が縦穴34内に引き込まれ、このうちサンプル採取管31の内部を伝わってくる水35により試料32に亀裂が生じ、試料32が乱されるおそれがあった。
【0008】
そこで、本発明は、このような従来の問題に鑑み、サンプル採取管引抜き時の試料の脱落や乱れを防止することができる試料の採取方法及び採取管ユニットの提供を目的としてなされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述の如き従来の問題を解決するための請求項1に記載の発明の特徴は、両端が開口したサンプル採取管を対象地盤に貫入し、該サンプル採取管を引き抜くことによって前記対象地盤から前記サンプル採取管内に取り込まれた試料を採取する試料の採取方法において、前記サンプル採取管を前記対象地盤に貫入した後、柱杭状の流入路形成用部材を前記サンプル採取管に隣接して前記対象地盤に貫入し、然る後、前記流入路形成用部材を引き抜いて流入路を形成し、該流入路に対象地盤上部の流体を引き込んだ後、前記サンプル採取管を前記対象地盤から引き抜くことにある。
【0010】
請求項2に記載の発明の特徴は、両端が開口したサンプル採取管を対象地盤に貫入し、該サンプル採取管を引き抜くことによって前記対象地盤から前記サンプル採取管内に取り込まれた試料を採取する試料の採取方法において、柱杭状の流入路形成用部材を前記対象地盤に貫入した後、前記サンプル採取管を前記流入路形成用部材に隣接して前記対象地盤に貫入し、然る後、前記流入路形成用部材を引き抜いて流入路を形成し、該流入路に対象地盤上部の流体を引き込んだ後、前記サンプル採取管を前記対象地盤から引き抜くことにある。
(【0011】以降は省略されています)
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