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公開番号2025071660
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-08
出願番号2023182019
出願日2023-10-23
発明の名称水門装置
出願人中部美化企業株式会社
代理人個人,個人
主分類E02B 7/54 20060101AFI20250428BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】通水孔を閉じる扉体側にのみ扉体を通水孔側へ押圧する押圧部を設けると共に、押圧部が充分な力で押圧可能な水門装置を提供する。
【解決手段】水門装置1は、ガイド溝7,7間へ上下移動可能に保持されて通水孔2を開閉可能な扉体4とを有し、扉体4の左右両端に夫々設けられる押圧部10は、軸部18を軸として回転可能な回転部材15,15と、係止部16aがガイド溝7,7内に位置して回転部材15,15の回動に連動するくさび部材16,16とを含み、回転部材15,15が、下限位置で底部6に当接して後方側端部が持ち上がるように回転することで、くさび部材16,16が、連動して姿勢を変化させて、係止部16a,16aによって、扉本体部8とガイド溝7の内面との間を押し広げて扉本体部8を後方へ押圧する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
通水孔及び前記通水孔の左右両側で相対向して上下に伸びる一対のガイド溝を有するフレーム体と、前記ガイド溝間へ上下移動可能に保持されて前記通水孔を開閉可能な扉体とを含んでなる水門装置であって、
前記扉体には、板状の扉本体部と、前記扉本体部の前記通水孔側に設けられ、前記扉体の下限位置で前記通水孔を覆う蓋体と、前記扉本体部の前記通水孔と反対側に設けられ、前記下限位置で前記扉本体部を前記通水孔側へ押圧して前記蓋体により前記通水孔を密閉させる押圧部とが設けられ、
前記押圧部は、前記扉本体部の左右両側に設けられ、左右方向を軸として回転可能な回転部材と、少なくとも一部が前記ガイド溝内に位置して前記回転部材の回動に連動するくさび部材とを含み、
前記回転部材は、前記下限位置で前記フレーム体に設けた受け部に当接して回転し、前記くさび部材は、前記回転部材の回転に連動して姿勢を変化させて、前記下限位置では、前記扉本体部と前記ガイド溝の内面との間を押し広げて前記扉本体部を前記通水孔側へ押圧する押圧姿勢となることを特徴とする水門装置。
続きを表示(約 450 文字)【請求項2】
前記回転部材は、中間部位が下方へ突出して一端が前記扉本体部へ回転可能に取り付けられ、他端に前記くさび部材が取り付けられる側面視V字状の板体で、前記下限位置では、前記中間部位が前記受け部に当接して前記一端を中心として回転することで、前記他端が前記くさび部材を前記押圧姿勢に変化させることを特徴とする請求項1に記載の水門装置。
【請求項3】
前記くさび部材は、一端が前記回転部材に取り付けられ、他端が前記ガイド溝内へ突出する平面視L字状の板体で、前記下限位置では、前記他端が前記ガイド溝と前記扉本体部との間を押し広げる方向に傾く前記押圧姿勢となることを特徴とする請求項2に記載の水門装置。
【請求項4】
前記回転部材及び前記くさび部材は、前記扉本体部の左右両側でそれぞれ複数ずつ設けられて、左右夫々で上下に並ぶ各前記回転部材同士は、リンク部材によって夫々連結されて、同調して回転可能となっていることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の水門装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、水路に設置され、水路の止水及び通水を制御する水門装置に関する。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来、通水孔を有するフレーム体及び通水孔を開閉する扉体に夫々くさびを設けて、フレーム体のくさびと、扉体のくさびとが噛み合うことによって、扉体を押さえつけて通水孔を閉塞する水門装置が知られている。しかしながら、このような水門装置では、フレーム体と、扉体との両方にくさびを設ける必要があり、特に、フレーム体は、水路に予め設置してあることが多いため、新たにくさびを設けることが困難であった。
【0003】
そこで、特許文献1には、ガイド溝に保持される仕切板に締付金具を設けて、仕切板を下方へスライドさせると、一対の締付金具が左右に開き、締付金具のくさび状の端部がガイド溝と、仕切板との間に差し込まれ仕切板を締め付ける水門装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-3191号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1の水門装置は、くさび状に形成された締め付け金具の端部をガイド溝に差し込んで、仕切板(扉体)を締め付ける構成であるため、扉体へ掛けられる力には限界があり、充分に閉塞することができない問題があった。
【0006】
そこで、本発明の目的は、通水孔を有するフレーム体はそのままに、通水孔を閉じる扉体側にのみ扉体を通水孔側へ押圧する押圧部を設けると共に、押圧部が充分な力で押圧可能な水門装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、通水孔及び通水孔の左右両側で相対向して上下に伸びる一対のガイド溝を有するフレーム体と、ガイド溝間へ上下移動可能に保持されて通水孔を開閉可能な扉体とを含んでなる水門装置であって、扉体には、板状の扉本体部と、扉本体部の通水孔側に設けられ、扉体の下限位置で通水孔を覆う蓋体と、扉本体部の通水孔と反対側に設けられ、下限位置で扉本体部を通水孔側へ押圧して蓋体により通水孔を密閉させる押圧部とが設けられ、押圧部は、扉本体部の左右両側に設けられ、左右方向を軸として回転可能な回転部材と、少なくとも一部がガイド溝内に位置して回転部材の回動に連動するくさび部材とを含み、回転部材は、下限位置でフレーム体に設けた受け部に当接して回転し、くさび部材は、回転部材の回転に連動して姿勢を変化させて、下限位置では、扉本体部とガイド溝の内面との間を押し広げて扉本体部を通水孔側へ押圧する押圧姿勢となることを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、回転部材は、中間部位が下方へ突出して一端が扉本体部へ回転可能に取り付けられ、他端にくさび部材が取り付けられる側面視V字状の板体で、下限位置では、中間部位が受け部に当接して一端を中心として回転することで、他端がくさび部材を押圧姿勢に変化させることを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、くさび部材は、一端が回転部材に取り付けられ、他端がガイド溝内へ突出する平面視L字状の板体で、下限位置では、他端がガイド溝と扉本体部との間を押し広げる方向に傾く押圧姿勢となることを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3の何れかに記載の発明において、回転部材及びくさび部材は、扉本体部の左右両側でそれぞれ複数ずつ設けられて、左右夫々で上下に並ぶ各回転部材同士は、リンク部材によって夫々連結されて、同調して回転可能となっていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、通水孔及び通水孔の左右両側で相対向して上下に伸びる一対のガイド溝を有するフレーム体と、ガイド溝間へ上下移動可能に保持されて通水孔を開閉可能な扉体とを含んでなる水門装置において、扉体に、板状の扉本体部と、扉本体部の後方に設けられ、扉体の下限位置で通水孔を覆う蓋体と、扉本体部の通水孔と反対側に設けられ、下限位置で扉本体部を通水孔側へ押圧して蓋体により通水孔を密閉させる押圧部とが設けられる。そして、各押圧部は、軸部を軸として回転可能な回転部材と、少なくとも一部がガイド溝内に位置して回転部材の回動に連動するくさび部材とを含み、回転部材が、下限位置で受け部に当接して回転することで、くさび部材が連動して姿勢を変化させることで、扉本体部とガイド溝の内面との間を押し広げて扉本体部を通水孔側へ押圧して、蓋体によって通水孔を閉塞する構造である。したがって、フレーム体に、くさび等の別部品を設けることなく、扉体に設けられた構成のみで、通水孔を閉塞することが可能となる。また、回転部材に連動してくさび部材が姿勢を変化させて、扉本体部とガイド溝の内面との間を押し広げるように力が働くため、充分な力で扉体を通水孔側へ押し付けることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
通水孔が開放している状態を示す水門装置の正面側斜視図である。
通水孔が開放している状態を示す水門装置の背面側斜視図である。
通水孔が閉塞している状態を示す水門装置の正面側斜視図である。
通水孔が閉塞している状態を示す水門装置の背面側斜視図である。
図1において、フレーム体及び支持板を省略した参考図である。
図2において、フレーム体及び支持板を省略した参考図である。
図3において、フレーム体及び支持板を省略した参考図である。
扉体が上方に位置した状態を示す側面図である。
扉体が下限位置に位置した状態を示す側面図である。
扉体の変形例を示す正面側斜視図である。
図10において、回転部材周辺を拡大した参考側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態の一例を図面に基づいて説明する。
図1乃至4は、本発明に係る水門装置1を示す斜視図であって、図1は、通水孔2が開放している状態を示す正面側斜視図、図2は、通水孔2が開放している状態を示す背面側斜視図、図3は、通水孔2が閉塞している状態を示す正面側斜視図、図4は、通水孔2が閉塞している状態を示す背面側斜視図である。また、図5乃至7は、図1乃至3からフレーム体3及び支持板13を省略した参考図である。また、図8及び9は、扉体4の側面図であって、図8は、扉体4が上方に位置した状態を示す図、図9は、扉体4が下限位置に位置した状態を示す図である。
(【0011】以降は省略されています)

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