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公開番号2025062363
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-14
出願番号2023171372
出願日2023-10-02
発明の名称多翼型鋼管杭
出願人株式会社東部
代理人個人
主分類E02D 5/56 20060101AFI20250407BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】 本発明は、押込み力及び引抜力が十分であり、さらに水平方向にかかる力に対しても十分な支持力を有する多翼型鋼管杭を提供する。
【解決手段】 本発明の多翼型鋼管杭1は、鋼管杭2と、前記鋼管杭2の先端に配され、第1の径を有する先端翼3と、前記先端翼3よりも上側に配置され、前記第1の径よりも大きい第2の径を有する大径翼4と、前記先端翼3と前記大径翼4の間に設けられ、前記第1の径と第2の径との間の第3の径を有する中間翼5と、前記大径翼4の上方に配され、前記第3の径と略等しい第4の径を有する上部翼6とによって構成されること、前記先端翼3、前記中間翼5、前記大径翼4及び上部翼6によって、上下方向に向けて縮径するダイヤモンド型の支持部40が構成されること特徴とする。
【選択図】 図2
特許請求の範囲【請求項1】
鋼管杭と、前記鋼管杭の先端に配され、第1の径を有する先端翼と、前記先端翼よりも上側に配置され、前記第1の径よりも大きい第2の径を有する大径翼と、前記先端翼と前記大径翼の間に設けられ、前記第1の径と第2の径との間の第3の径を有する中間翼と、前記大径翼の上方に配され、前記第3の径と略等しい若しくは小さい第4の径を有する上部翼とによって構成されること、及び、
前記先端翼、前記中間翼、前記大径翼及び前記上部翼によって、それぞれの外周縁を連結して構成される上下方向に向けて縮径する断面がダイヤモンド型の支持部が構成されることを特徴とする多翼型鋼管杭。
続きを表示(約 180 文字)【請求項2】
前記先端翼、前記中間翼、前記大径翼及び前記上部翼のそれぞれは、前記鋼管杭の外周面に所定の角度で傾斜して溶接固定される内周面を有し、お互いに対向して配置固定される一対の拡翼によって構成され、前記先端翼、前記中間翼、前記大径翼及び前記上部翼のそれぞれの拡翼は、疑似螺旋を形成するように配置されることを特徴とする請求項1記載の多翼型鋼管杭。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、回転貫入鋼管杭において、鋼管杭先端部分に複数の翼を有する多翼型鋼管杭に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1(実公平6-24420号公報)は、鋼管製杭本体の下端に掘削刃を突設するとともに、杭先端内部にほぼ一巻きにわたる内部螺旋翼を突設し、杭本体の外周面には、そのほぼ全長にわたり、杭本体の外径の2~3倍の外径を有し、かつ該外径のほぼ4分の1のピッチとした、ほぼ一巻きにわたる外部螺旋翼の多数を、外部螺旋翼のピッチ倍数長さの等間隔をおいて突設した多翼鋼管杭を開示する。同様に、特許文献2(実公平7-2677号公報)は、下端に環状に形成した底板を取付けてこれに掘削刃を突設した鋼管杭本体の外周面に、そのほぼ全長にわたり、鋼管杭本体の外径より2~3倍の外径を有し、その外径のほぼ4分の1のピッチとしたほぼ一巻きにわたる螺旋翼の多数を、螺旋翼のピッチの倍数長さの等間隔をおいて突設した多翼鋼管杭を開示する。
【0003】
特許文献3(特許第2590157号公報)は、鋼管製の杭本体の下端に、底板と掘削刃とを設け、この杭本体の下端から、杭本体の外径の0.5 ~2倍の長さ部分を杭の直進を誘導する直管部として、その上方位置に、ほぼ一巻きにわたるネジ込み用の螺旋 翼が複数個、翼径の3~4倍の間隔で隔設されており、 それら各螺旋翼は同一ピッチに形成されるとともに、最下部の螺旋翼は杭本体の外径のほぼ2倍の外径を有し、上部の螺旋翼になるにしたがい一定の比率で大径となっており、かつ、各螺旋翼をその始端の位置が互いに平面方向にほぼ90°づつづらしてある多翼円錐状鋼管杭を開示する。また、特許文献4(実開平2-26634号公報)は、鋼管杭本体の下端に、底板と掘削刃とを設けると共に、鋼管杭本体の外周面には、その長さ方向にほぼ等間隔をおいて、鋼管杭本体の外径の2倍以上の径としたほぼ一巻きにわたるネジ込用螺旋翼を突設し、且つ、それらの隔設した螺旋翼の外径を、上部にいくにしたがい一定比率で大径とした円錐状多翼交換摩擦杭を開示する。
【0004】
特許文献5(特許第3372627号公報)は、杭本体の下端に、底板と掘削刃とグラウ ト噴出孔を設けるとともに、杭本体の外周に、その長さ方向にほぼ等間隔をおいて、杭本体の外径の2倍以上の径としたほぼ一巻きにわたるネジ込用螺旋翼を突設し、且つそれらの隔設した螺旋翼の外径を、上部にいくにしたがい一定比率で大径とした逆円錐状の多翼鋼管杭を開示する。特許文献6(特許第2691831号公報)は、鋼管杭本体の下端に、底板と掘削刃とを設けると共に、鋼管杭本体の外周面には、その長さ方向にほぼ等間隔をおいて、鋼管杭本体の外径の2倍以上の径としたほぼ一巻きにわたるネジ込用螺旋翼の多数が突設されており、それら各螺旋翼は、その外径を、最下部のものから上部のものになるにしたがい、一定比率で順次大径にするとともに、そのピッチを杭本体の径のほぼ2分の1とし、且つ、各螺旋翼の間隔は、螺旋翼のピッ チの倍数の長さに設定した円錐状多翼鋼管摩擦杭を開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
実公平6-24420号公報
実公平7-2677号公報
特許第2590157号公報
実開平2-26634号公報
特許第3372627号公報
特許第2691831号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来工法において、鋼管杭の先端に一枚の翼を設け、その翼部において支持力を得る役割を果たしていた。一枚翼の場合、翼に面積を大きくするほど支持力を増大できるが、その分,翼と鋼管杭の付け根にかかる負担も大きいことで翼と鋼管自体の厚みを増すことが課題であった。
【0007】
このため、上述した特許文献1及び2に開示される多翼鋼管杭においては、同形の複数の翼を設けることによって、回転推進という簡単な方法で、地中への杭の埋設が安定よく容易に行い得るとともに、翼部の支圧力と杭周辺の摩擦と杭内部螺旋翼による先端閉塞同様効果及び先端外部螺旋翼の支圧支持力との合成により、大きな支持力と引き抜き力を有するものであるが、埋設される鋼管杭にかかる支持力及び引抜力は、鋼管杭の下方端部に設けられる翼の面積に依存するため、翼を複数設けても効果は思った以上に上がらないという問題点を有する。
【0008】
このため、特許文献3乃至6に開示されるように、複数の翼を先端に配置される翼から段階的に拡径する略円錐状形状としたことによって、軟弱地盤でも充分な支持力を有するようにしたものが公知となっている。
【0009】
しかしながら、従来の多翼型鋼管杭においては、下方にかかる力(押込み力)は十分なものの、上方にかかる力(引抜力)に対して、さらには水平方向にかかる力に対して十分な支持力を得ることができないという課題を有する。
【0010】
このため、本発明は、押込み力及び引抜力が十分であり、さらに水平方向にかかる力に対しても十分な支持力を有する多翼型鋼管杭を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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