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公開番号
2025063872
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-16
出願番号
2024175307
出願日
2024-10-04
発明の名称
構造物の検査方法
出願人
個人
代理人
個人
主分類
E02D
33/00 20060101AFI20250409BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約
【課題】改善された構造物の検査方法の提供する。
【解決手段】構造物の要検査部の表面を手動剥離性の被膜で被包し、かつ要検査部の周囲表面部と前記手動剥離性の被膜とはプライマーを介して強固に接着して、すなわち要検査部を手動剥離性の被膜で、周囲を強固に接着して被包し、その後に、要検査部の手動剥離性被膜を切り取って剥離して、要検査部を検査する。液体貯蔵鋼構造物の検査方法の一例においては、全表面に防錆塗膜が塗着された液体貯蔵鋼構造物の要検査部の塗膜をブラストによって剥離して帯状の塗膜剥離部を形成し、塗膜剥離部の外周の既存塗膜面にマスキングテープを付着し、その外周の既存塗膜にプライマーを塗布し、耐溶剤性かつ手動剥離性の塗膜を生成する塗料を塗着し、同塗膜とマスキングテープの左右端を耳にして手指で摘まみ上げ、同塗膜とマスキングテープを要検査部の鋼板を検査する工程とからなる。
【選択図】図6
特許請求の範囲
【請求項1】
構造物の要検査部の表面を手動剥離性の被膜で被包し、かつ要検査部の周囲表面部と前記手動剥離性の被膜とはプライマーを介して強固に接着して、すなわち要検査部を手動剥離性の被膜で、周囲を強固に接着して被包し、その後に、要検査部の手動剥離性被膜を切り取って剥離して、要検査部を検査することを特徴とする構造物の検査方法。
続きを表示(約 3,700 文字)
【請求項2】
構造物の要検査部の表面を透明な手動剥離性の被膜で被包し、かつ要検査部の周囲表面部と前記透明な手動剥離性の被膜とはプライマーを介して強固に接着して、すなわち要検査部を透明な手動剥離性の被膜で、周囲を強固に接着して被包し、その後に、要検査部の透明な手動剥離性被膜を透視して目視・検査することを特徴とする構造物の検査方法。
【請求項3】
構造物の要検査部の表面を透明な手動剥離性の被膜で被包し、かつ要検査部の周囲表面部と前記透明な手動剥離性の被膜とはプライマーを介して強固に接着して、すなわち要検査部を透明な手動剥離性の被膜で、周囲を強固に接着して被包し、その後に、要検査部の手動剥離性被膜を切り取って剥離して、要検査部を検査することを特徴とする構造物の検査方法。
【請求項4】
1.全表面に防錆塗膜(2)が塗着された液体貯蔵鋼構造物(1)の要検査部(2’)の塗膜をブラストによって剥離して帯状の塗膜剥離部(3)を形成する第1工程と、
2.前記第1工程で形成された帯状の塗膜剥離部(3)の外周の既存塗膜(2)面にマスキングテープ(4)を付着する第2工程と、
3.前記マスキングテープ(4)の外周の既存塗膜(2)に耐溶剤性かつ手動剥離性の塗膜(6)を強固に接着させるためのプライマー(5)を塗布する第3工程と、
4.前記塗膜剥離部(3)表面とマスキングテープ(4)及びマスキングテープ外周のプライマー(5)の全面に耐溶剤性かつ手動剥離性の塗膜(6)を生成する塗料を塗着する第4工程と、
5.マスキングテープ(4)とプライマー(5)の境界に位置する耐溶剤性かつ手動剥離性の塗膜(6)にカッターナイフ(7)で切り込みを入れ、同塗膜(6)とマスキングテープ(4)の左右端を耳にして手指で摘まみ上げ、同塗膜(6)とマスキングテープ(4)を要検査部(2’)の鋼板(帯状の塗膜剥離部(3))から浮かせ、上方に引っ張り上げて剥離する第5工程と、
6.前記手動剥離性の塗膜(6)が剥離されて露出された要検査部(2’)の鋼板(帯状の塗膜剥離部(3)の鋼板)を検査する第6工程とからなることを特徴とする液体貯蔵鋼構造物の検査方法。
【請求項5】
1.全表面に防錆塗膜が施工されていない液体貯蔵鋼構造物(1)の要検査部(2’)の鋼板の外周の鋼板にマスキングテープ(4)を付着する第1工程と、
2.前記マスキングテープ(4)の外周の鋼板に耐溶剤性かつ手動剥離性の塗膜(6)を強固に接着させるためのプライマー(5)を塗布する第2工程と、
3.前記要検査部(2’)の鋼板と前記マスキングテープ(4)及び前記マスキングテープ(4)の外周の鋼板の前記プライマー(5)の全面に耐溶剤性かつ手動剥離性の塗膜(6)を生成する塗料を塗着する第3工程と、
4.前記マスキングテープ(4)と前記プライマー(5)の境界に位置する前記耐溶剤性かつ手動剥離性の塗膜(6)にカッターナイフ(7)で切り込みを入れ、前記塗膜(6)と前記マスキングテープ(4)の左右端を耳にして手指で摘まみ上げ、前記塗膜(6)と前記マスキングテープ(4)を前記要検査部(2’)の鋼板から浮かせ、上方に引張上げて、剥離する第4工程と、
5.前記塗膜(6)が剥離されて露出した前記要検査部(2’)の鋼板を検査する第5工程とからなることを特徴とする液体貯蔵鋼構造物の検査方法。
【請求項6】
1.全表面に防錆塗膜(2)が塗着された液体貯蔵鋼構造物(1)の要検査部(2’)の塗膜をブラストによって剥離して帯状の塗膜剥離部(3)を形成する第1工程と、
2.前記第1工程で形成された帯状の塗膜剥離部(3)面にマスキングテープ(4)を付着する第2工程と、
3.前記帯状の塗膜剥離部(3)の外周の既存塗膜(2)に耐溶剤性かつ手動剥離性の塗膜を強固に接着させるためのプライマー(5)を塗布する第3工程と、
4.前記塗膜剥離部(3)表面のマスキングテープ(4)及びマスキングテープ外周のプライマー(5)の全面に耐溶剤性かつ手動剥離性の塗膜(6)を生成する塗料を塗着する第4工程と、
5.マスキングテープ(4)の左右端縁上に位置する耐溶剤性かつ手動剥離性の塗膜(6)にカッターナイフ(7)で切り込みを入れ、同塗膜(6)とマスキングテープ(4)の左右端を耳にして手指で摘まみ上げ、同塗膜(6)とマスキングテープ(4)を要検査部の鋼板(1)(帯状の塗膜剥離部(3))から浮かせ、上方に引っ張り上げ、鋼板(1)からマスキングテープ(4)を剥離する第5工程と、
6.マスキングテープ(4)が剥離されて露出された要検査部(2’)の鋼板(1)(帯状の塗膜剥離部(3)を検査する第6工程とからなることを特徴とする液体貯蔵鋼構造物の検査方法。
【請求項7】
1.全表面に防錆塗膜が塗着された液体貯蔵鋼構造物(1)の要検査部(2’)の防錆塗膜をブラストによって剥離して帯状の塗膜剥離部(3)を形成する第1工程と、
2.前記第1工程で形成された帯状の塗膜剥離部(3)の外周の既存塗膜(2)面にマスキングテープ(4)を付着する第2工程と、
3.前記マスキングテープ(4)の外周の既存塗膜(2)に手動剥離性の塗膜(6)を強固に接着させるためのプライマー(5)を塗布する第3工程と、
4.前記塗膜剥離部(3)表面とマスキングテープ(4)及びプライマー(5)の全面に透明で手動剥離性の塗膜(6’)を生成する塗料を塗着する第4工程と、
5.前記透明で手動剥離性の塗膜(6’)を介して要検査部を透視・検査する第5工程とからなることを特徴とする液体貯蔵鋼構造物の検査方法。
【請求項8】
1.全表面に防錆塗膜が施工されていない液体貯蔵鋼構造物(1)の要検査部(2’)の鋼板にマスキングテープ(4)を付着する第1工程と、
2.前記要検査部(2’)の鋼板の外周の鋼板に耐溶剤性かつ手動剥離性の塗膜(6)を強固に接着させるためのプライマー(5)を塗布する第2工程と、
3.前記要検査部(2’)の鋼板のマスキングテープ(4)と前記要検査部(2’)の鋼板の外周の鋼板のプライマー(5)の全面に耐溶剤性かつ手動剥離性の塗膜(6)を生成する塗料を塗着する第3工程と、
4.前記マスキングテープ(4)の左右端縁上に位置する耐溶剤性かつ手動剥離性の塗膜(6)にカッターナイフ(7)で切り込みを入れ、前記塗膜(6)とマスキングテープ(4)の左右端を耳にして指で摘まみ上げ、前記塗膜(6)とマスキングテープ(4)を前記要検査部(2’)の鋼板から浮かせ、上方に引っ張り上げ、前記要検査部の鋼板からマスキングテープ(4)を剥離する第4工程と、
5.前記マスキングテープ(4)が剥離されて露出された要検査部(2’)の鋼板を検査する第6工程をからなることを特徴とする液体貯蔵鋼構造物の検査方法。
【請求項9】
1.液体貯蔵構造物の雨水浸入防止措置の表面ををブラストによって剥離して雨水浸入防止措置剥離部を形成する第1工程と、
2.液体貯蔵構造物の側板(10)下部と底板張り出し部(11)の前端縁部と犬走り部(13)の外周に透明タイプの手動剥離性の塗膜(6’)を強固に接着させるためのプライマー(5)を塗着する第2工程と、
3.前記雨水浸入防止措置剥離部の全プライマー面及び全プライマー間の全面に手動剥離性の透明タイプの塗膜(6’)を生成する塗料を塗着する第3工程と、
4.透明タイプの塗膜(6’)を介して透視される前記雨水侵入防止措置剥離部を目視・検査する第4工程とからなることを特徴とする液体貯蔵構造物の検査方法。
【請求項10】
1.液体貯蔵構造物の雨水浸入防止措置の表面ををブラストによって剥離して雨水浸入防止措置剥離部を形成する第1工程と、
2.液体貯蔵構造物の底板張り出し部(11)の前端縁部と犬走り部(13)の外周に、透明タイプの手動剥離性の塗膜(6’)を強固に接着させるためのプライマー(5)を塗着する第2工程と、
3.前記第1工程で形成された前記雨水浸入防止措置剥離部の犬走り部(13)に透明タイプのマスキングテープ(4’)を付着する第3工程と、
4.前記雨水浸入防止措置剥離部の全プライマー面及び全プライマー間の全面に手動剥離性の透明タイプの塗膜(6’)を生成する塗料を塗着する第4工程と、
5.透明タイプの塗膜(6’)と透明タイプのマスキングテープ(4’)を介して透視される前記雨水侵入防止措置剥離部を目視・検査する第5工程とからなることを特徴とする液体貯蔵構造物の検査方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、液体貯蔵タンクなどの構造物の検査方法に関するものである。
続きを表示(約 6,100 文字)
【背景技術】
【0002】
鋼構造物である石油等の炭化水素油を貯蔵するタンク又は取り扱う装置あるいはLPG等液化石油ガスの高圧ガスを貯蔵するタンク又は取り扱う装置については、消防法、高圧ガス保安法に基づき、一定の期間内にタンクを開放し、溶接部検査、板厚検査の受検が義務付けられている。
溶接部検査は、溶接部の割れや傷、疑似模様の有無を判断するため磁粉探傷試験を行うが、溶接部近傍表面の防錆用塗膜の上からは磁粉模様を可視出来ないため、溶接部近傍表面の防錆用塗膜を剥離して検査しなければならない。
このため、防錆用塗膜の剥離は、珪砂、グリッド等を高速で塗膜表面に投射して塗膜を粉砕し、剥離するブラスト工法で行っている。
しかしながら、このブラスト工法は、完全に塗膜を剥離するが、そのため多くの問題が生じている。
(1)粉塵が発生するため防塵マスクを装着して行うが、労働衛生環境や地域周辺の環境に影響が避けられない。
(2)ブラスト作業は、塗膜剥離に伴い、溶接部の喉厚やハズ部の表面を数十ミクロン程度、研削する。
このため、溶接部表面直下に内在しているブローホールや割れが鋼板表面に露出した場合は、割れ等を鋼板表面から除去するための研磨が必要になる。
この結果、ブラストによる減肉とグラインダーによる研磨と合わせて、溶接部の喉厚は加速度的に減肉している。
研磨の結果、法令に定める最小板厚を割ることになれば溶接補修を行うため、補修部を中心に残留応力を発生させることになる。
この結果、元々安全確保のために行う筈の検査が、開放検査を重ねる度に溶接部の喉厚を薄くしていく悪循環の検査と化し、地震荷重に対しては貯蔵油の漏えい等が危惧されることになる。
(3)ブラスト作業により、前回の溶接部検査で合格した時の鋼板表面に無数の傷がつくため、前回溶接部検査時の磁粉模様が変化してしまう。
この結果、開放の度に鋼板表面が荒らしてしまうため、これまでの検査結果との比較検討が出来ないまま一からの検査を繰り返している。
(4)ブラスト工事は原油タンクの場合、約1ヶ月要する。このため、次工程に当たる検査作業開始時には既に塗膜剥離部には発錆が始まっている。また、鋼板表面にはブラストの衝撃摩擦熱による鋼板の溶着金属が落下・付着する。このため、検査前準備作業としてグラインダーで錆落としや溶着金属の除去を行うため、非破壊検査が迅速に進まない。
ブラスト作業は塗膜を剥離するために必要な工事ではあるが、そのために払う労働衛生環境、工場周辺に及ぼす環境汚染、更には開放検査の度に溶接部の喉厚が減肉する等、代償が大きい。
ブラストは塗膜を剥離するためには避けられないとされてきたが、全産業レベルで捉えるとブラスト剥離は、国際競争力上の操業ロス、高コスト、産業廃棄物の埋土処分による環境負荷等、国民経済的に大きな無駄が発生している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-169307号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
したがって、上記した粉塵等の問題を解決し、石油タンク等の構造物のブラスト工事による損傷を抑え、迅速に検査できる非破壊検査、特に磁粉探傷試験の迅速化が求められていた。
【課題を解決するための手段】
【0005】
そこで、本発明者は鋭意検討した結果、手動剥離性の塗膜を使用することで、上記した多くの問題が解決されるだけでなく、開放検査工事のプロセス全体が大幅に改善される石油備蓄タンク等の構造物の損傷を低コストで容易に検査・補修できる構造物の検査方法を開発した。
そこで、本発明者は鋭意検討した結果、手動剥離性の塗膜を使用することで、上記した多くの問題が解決されるだけでなく、開放検査工事のプロセス全体が大幅に改善され、容易に検査・補修できる構造物の検査方法を開発した。
すなわち本発明は下記構成の構造物の検査方法である。
〔1〕構造物の要検査部の表面を手動剥離性の被膜で被包し、かつ要検査部の周囲表面部と前記手動剥離性の被膜とはプライマーを介して強固に接着して、すなわち要検査部を手動剥離性の被膜で、周囲を強固に接着して被包し、その後に、要検査部の手動剥離性被膜を切り取って剥離して、要検査部を検査することを特徴とする構造物の検査方法。
〔2〕構造物の要検査部の表面を透明な手動剥離性の被膜で被包し、かつ要検査部の周囲表面部と前記透明な手動剥離性の被膜とはプライマーを介して強固に接着して、すなわち要検査部を透明な手動剥離性の被膜で、周囲を強固に接着して被包し、その後に、要検査部の透明な手動剥離性被膜を透視して目視・検査することを特徴とする構造物の検査方法。
【0006】
〔3〕構造物の要検査部の表面を透明な手動剥離性の被膜で被包し、かつ要検査部の周囲表面部と前記透明な手動剥離性の被膜とはプライマーを介して強固に接着して、すなわち要検査部を透明な手動剥離性の被膜で、周囲を強固に接着して被包し、その後に、要検査部の手動剥離性被膜を切り取って剥離して、要検査部を検査することを特徴とする構造物の検査方法。
〔4〕1.全表面に防錆塗膜(2)が塗着された液体貯蔵鋼構造物(1)の要検査部(2’)の塗膜をブラストによって剥離して帯状の塗膜剥離部(3)を形成する第1工程と、
2.前記第1工程で形成された帯状の塗膜剥離部(3)の外周の既存塗膜(2)面にマスキングテープ(4)を付着する第2工程と、
3.前記マスキングテープ(4)の外周の既存塗膜(2)に耐溶剤性かつ手動剥離性の塗膜(6)を強固に接着させるためのプライマー(5)を塗布する第3工程と、
4.前記塗膜剥離部(3)表面とマスキングテープ(4)及びマスキングテープ外周のプライマー(5)の全面に耐溶剤性かつ手動剥離性の塗膜(6)を生成する塗料を塗着する第4工程と、
5.マスキングテープ(4)とプライマー(5)の境界に位置する耐溶剤性かつ手動剥離性の塗膜(6)にカッターナイフ(7)で切り込みを入れ、同塗膜(6)とマスキングテープ(4)の左右端を耳にして手指で摘まみ上げ、同塗膜(6)とマスキングテープ(4)を要検査部(2’)の鋼板(帯状の塗膜剥離部(3))から浮かせ、上方に引っ張り上げて剥離する第5工程と、
6.前記手動剥離性の塗膜(6)が剥離されて露出された要検査部(2’)の鋼板(帯状の塗膜剥離部(3)の鋼板)を検査する第6工程とからなることを特徴とする液体貯蔵鋼構造物の検査方法。
【0007】
〔5〕1.全表面に防錆塗膜が施工されていない液体貯蔵鋼構造物(1)の要検査部(2’)の鋼板の外周の鋼板にマスキングテープ(4)を付着する第1工程と、
2.前記マスキングテープ(4)の外周の鋼板に耐溶剤性かつ手動剥離性の塗膜(6)を強固に接着させるためのプライマー(5)を塗布する第2工程と、
3.前記要検査部(2’)の鋼板と前記マスキングテープ(4)及び前記マスキングテープ(4)の外周の鋼板の前記プライマー(5)の全面に耐溶剤性かつ手動剥離性の塗膜(6)を生成する塗料を塗着する第3工程と、
4.前記マスキングテープ(4)と前記プライマー(5)の境界に位置する前記耐溶剤性かつ手動剥離性の塗膜(6)にカッターナイフ(7)で切り込みを入れ、前記塗膜(6)と前記マスキングテープ(4)の左右端を耳にして手指で摘まみ上げ、前記塗膜(6)と前記マスキングテープ(4)を前記要検査部(2’)の鋼板から浮かせ、上方に引張上げて、剥離する第4工程と、
5.前記塗膜(6)が剥離されて露出した前記要検査部(2’)の鋼板を検査する第5工程とからなることを特徴とする液体貯蔵鋼構造物の検査方法。
〔6〕1.全表面に防錆塗膜(2)が塗着された液体貯蔵鋼構造物(1)の要検査部(2’)の塗膜をブラストによって剥離して帯状の塗膜剥離部(3)を形成する第1工程と、
2.前記第1工程で形成された帯状の塗膜剥離部(3)面にマスキングテープ(4)を付着する第2工程と、
3.前記帯状の塗膜剥離部(3)の外周の既存塗膜(2)に耐溶剤性かつ手動剥離性の塗膜を強固に接着させるためのプライマー(5)を塗布する第3工程と、
4.前記塗膜剥離部(3)表面のマスキングテープ(4)及びマスキングテープ外周のプライマー(5)の全面に耐溶剤性かつ手動剥離性の塗膜(6)を生成する塗料を塗着する第4工程と、
5.マスキングテープ(4)の左右端縁上に位置する耐溶剤性かつ手動剥離性の塗膜(6)にカッターナイフ(7)で切り込みを入れ、同塗膜(6)とマスキングテープ(4)の左右端を耳にして手指で摘まみ上げ、同塗膜(6)とマスキングテープ(4)を要検査部の鋼板(1)(帯状の塗膜剥離部(3))から浮かせ、上方に引っ張り上げ、鋼板(1)からマスキングテープ(4)を剥離する第5工程と、
6.マスキングテープ(4)が剥離されて露出された要検査部(2’)の鋼板(1)(帯状の塗膜剥離部(3)を検査する第6工程とからなることを特徴とする液体貯蔵鋼構造物の検査方法。
【0008】
〔7〕1.全表面に防錆塗膜が塗着された液体貯蔵鋼構造物(1)の要検査部(2’)の防錆塗膜をブラストによって剥離して帯状の塗膜剥離部(3)を形成する第1工程と、
2.前記第1工程で形成された帯状の塗膜剥離部(3)の外周の既存塗膜(2)面にマスキングテープ(4)を付着する第2工程と、
3.前記マスキングテープ(4)の外周の既存塗膜(2)に手動剥離性の塗膜(6)を強固に接着させるためのプライマー(5)を塗布する第3工程と、
4.前記塗膜剥離部(3)表面とマスキングテープ(4)及びプライマー(5)の全面に透明で手動剥離性の塗膜(6’)を生成する塗料を塗着する第4工程と、
5.前記透明で手動剥離性の塗膜(6’)を介して要検査部を透視・検査する第5工程とからなることを特徴とする液体貯蔵鋼構造物の検査方法。
〔8〕1.全表面に防錆塗膜が施工されていない液体貯蔵鋼構造物(1)の要検査部(2’)の鋼板にマスキングテープ(4)を付着する第1工程と、
2.前記要検査部(2’)の鋼板の外周の鋼板に耐溶剤性かつ手動剥離性の塗膜(6)を強固に接着させるためのプライマー(5)を塗布する第2工程と、
3.前記要検査部(2’)の鋼板のマスキングテープ(4)と前記要検査部(2’)の鋼板の外周の鋼板のプライマー(5)の全面に耐溶剤性かつ手動剥離性の塗膜(6)を生成する塗料を塗着する第3工程と、
4.前記マスキングテープ(4)の左右端縁上に位置する耐溶剤性かつ手動剥離性の塗膜(6)にカッターナイフ(7)で切り込みを入れ、前記塗膜(6)とマスキングテープ(4)の左右端を耳にして指で摘まみ上げ、前記塗膜(6)とマスキングテープ(4)を前記要検査部(2’)の鋼板から浮かせ、上方に引っ張り上げ、前記要検査部の鋼板からマスキングテープ(4)を剥離する第4工程と、
5.前記マスキングテープ(4)が剥離されて露出された要検査部(2’)の鋼板を検査する第6工程をからなることを特徴とする液体貯蔵鋼構造物の検査方法。
【0009】
〔9〕1.液体貯蔵構造物の雨水浸入防止措置の表面ををブラストによって剥離して雨水浸入防止措置剥離部を形成する第1工程と、
2.液体貯蔵構造物の側板(10)下部と底板張り出し部(11)の前端縁部と犬走り部(13)の外周に透明タイプの手動剥離性の塗膜(6’)を強固に接着させるためのプライマー(5)を塗着する第2工程と、
3.前記雨水浸入防止措置剥離部の全プライマー面及び全プライマー間の全面に手動剥離性の透明タイプの塗膜(6’)を生成する塗料を塗着する第3工程と、
4.透明タイプの塗膜(6’)を介して透視される前記雨水侵入防止措置剥離部を目視・検査する第4工程とからなることを特徴とする液体貯蔵構造物の検査方法。
【0010】
〔10〕1.液体貯蔵構造物の雨水浸入防止措置の表面ををブラストによって剥離して雨水浸入防止措置剥離部を形成する第1工程と、
2.液体貯蔵構造物の底板張り出し部(11)の前端縁部と犬走り部(13)の外周に、透明タイプの手動剥離性の塗膜(6’)を強固に接着させるためのプライマー(5)を塗着する第2工程と、
3.前記第1工程で形成された前記雨水浸入防止措置剥離部の犬走り部(13)に透明タイプのマスキングテープ(4’)を付着する第3工程と、
4.前記雨水浸入防止措置剥離部の全プライマー面及び全プライマー間の全面に手動剥離性の透明タイプの塗膜(6’)を生成する塗料を塗着する第4工程と、
5.透明タイプの塗膜(6’)と透明タイプのマスキングテープ(4’)を介して透視される前記雨水侵入防止措置剥離部を目視・検査する第5工程とからなることを特徴とする液体貯蔵構造物の検査方法。
〔11〕1.構造物(1)において、自主保安上の要目視点検部位(2’)の基板の外周に透明タイプの手動剥離性の塗膜(6’)を強固に接着させるためのプライマー(5)を塗着する第1工程と、
2.前記要目視点検部位(2’)の基板と前記プライマー(5)の全面に透明タイプの手動剥離性の塗膜(6’)を生成する塗料を塗着する第2工程と、
3.透明な塗膜(6’)を介して透視される前記要目視点検部位(2’)の基板を透視・目視点検する第3工程とからなることを特徴とする構造物の検査方法。
〔12〕1.構造物(1)において、自主保安上の要目視点検部位(2’)の基板に透明タイプのマスキングテープ(4’)を付着する第1工程と、
2.前記要目視点検部位(2’)の基板の外周に透明タイプの手動剥離性の塗膜(6’)を強固に接着させるためのプライマー(5)を塗着する第2工程と、
3.前記マスキングテープ(4’)及び前記ライマー(5)の全面に透明タイプの手動剥離性の塗膜(6’)を生成する塗料を塗着する第3工程と、
4.透明な塗膜(6’)を介して透視される前記要目視点検部位(2’)の基板を透視・目視点検する第3工程とからなることを特徴とする構造物の検査方法。
(【0011】以降は省略されています)
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