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公開番号2025053436
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-07
出願番号2023162463
出願日2023-09-26
発明の名称走行装置
出願人日立建機株式会社
代理人弁理士法人広和特許事務所
主分類E02F 9/02 20060101AFI20250331BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】走行装置の軸方向の長さ寸法を短縮する。
【解決手段】固定ハウジング12の外周と回転ハウジング16の内周との間には、回転ハウジング16を回転可能に支持する軸受25,26が設けられ、固定ハウジング12の外周に設けられた雄ねじ部12Dには、雄ねじ部12Dに螺着された状態で軸受25に当接し、軸受25,26を与圧するナット部材27が設けられる。ナット部材27は、固定ハウジング12の雄ねじ部12Dに螺着された状態で軸受25の軸方向の端面25Dに当接する軸受当接部27Bと、軸受当接部27Bから軸方向に突出し軸受25の内周側に挿入される円筒部27Cとを備える。従って、円筒部27Cが内輪25Aの内周側に挿入された分だけ、走行装置11の軸方向寸法が短縮される。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
回転源が取付けられた固定ハウジングと、
前記回転源により前記固定ハウジングに対して回転する回転ハウジングと、
前記固定ハウジングの外周と前記回転ハウジングの内周との間に設けられ前記回転ハウジングを回転可能に支持する軸受と、
前記固定ハウジングの外周に設けられた雄ねじ部に螺着され、前記軸受に当接して前記軸受を与圧するナット部材と、を備えてなる走行装置において、
前記ナット部材は、前記固定ハウジングの前記雄ねじ部に螺着された状態で前記軸受の軸方向の端面に当接する軸受当接部と、前記軸受当接部から軸方向に突出し前記軸受の内周側に挿入される円筒部とを備えることを特徴とする走行装置。
続きを表示(約 250 文字)【請求項2】
前記軸受の内輪は、前記雄ねじ部が設けられた前記固定ハウジングの外周面に嵌合し、
前記ナット部材の前記円筒部の外周面は、前記軸受の内輪の内周面に嵌合することを特徴とする請求項1に記載の走行装置。
【請求項3】
前記ナット部材の前記円筒部は、前記軸受の内輪よりも大きな軸方向寸法を有し、
前記ナット部材を前記固定ハウジングの前記雄ねじ部に螺着した状態で、前記円筒部の外周面は前記軸受の内輪の内周面の全域に嵌合することを特徴とする請求項2に記載の走行装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、例えば油圧ショベル等の建設機械に搭載された走行装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
油圧ショベル等の装軌式車両の下部走行体は、センタフレームと、センタフレームを挟んで左右両側に配置されたサイドフレームを有している。サイドフレームの一端側には、遊動輪が設けられ、サイドフレームの他端側には、駆動輪を有する走行装置が設けられている。駆動輪と遊動輪には履帯(クローラ)が巻回され、走行装置によって駆動輪を回転駆動させることにより、履帯が周回動作を行って油圧ショベルを走行させる。
【0003】
油圧ショベルの走行装置は、一般に、油圧モータが取付けられた固定ハウジングと、油圧モータにより固定ハウジングに対して回転する回転ハウジングと、油圧モータの回転を減速して回転ハウジングに伝える遊星歯車減速機構とを備え、回転ハウジングには駆動輪が取付けられている。ここで、固定ハウジングの外周と回転ハウジングの内周との間には、回転ハウジングを回転可能に支持する軸受が設けられ、この軸受は、固定ハウジングの外周に設けられた雄ねじ部に螺着されたナット部材によって与圧されている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
実開平3-130917号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、油圧ショベルの走行装置は、掘削作業時の落石等が走行装置に衝突し難いように、履帯の幅寸法内に収まる構造(インシュー構造)であることが望ましい。しかし、特許文献1では、固定ハウジングの外周に形成された雄ねじ部に螺着したナット部材を、軸受の端面に当接させることにより軸受を与圧している。ナット部材の軸方向の長さ寸法(厚さ)は、軸受を与圧するために必要なナット部材と雄ねじ部との噛み合い長さに対応する。この結果、ナット部材の軸方向の長さ寸法が大きくなって走行装置全体の軸方向の長さ寸法が増大することにより、走行装置を履帯の幅寸法内に収めることが難しくなるという問題がある。
【0006】
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、軸方向の長さ寸法を短縮することができるように走行装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、回転源が取付けられた固定ハウジングと、前記回転源により前記固定ハウジングに対して回転する回転ハウジングと、前記固定ハウジングの外周と前記回転ハウジングの内周との間に設けられ前記回転ハウジングを回転可能に支持する軸受と、前記固定ハウジングの外周に設けられた雄ねじ部に螺着され、前記軸受に当接して前記軸受を与圧するナット部材と、を備えてなる走行装置において、前記ナット部材は、前記固定ハウジングの前記雄ねじ部に螺着された状態で前記軸受の軸方向の端面に当接する軸受当接部と、前記軸受当接部から軸方向に突出し前記軸受の内周側に挿入される円筒部とを備えることを特徴としている。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、ナット部材の軸受当接部を軸受の端面に当接させた状態で、ナット部材の円筒部が軸受の内周側に挿入される分だけ、走行装置の軸方向の長さ寸法を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の実施形態による走行装置を備えた油圧ショベルを示す左側面図である。
走行装置を図1中の矢示II-II方向から見た断面図である。
図2中の遊星歯車減速機構、軸受、ナット部材等を拡大した断面図である。
図3中の軸受、ナット部材等の要部を拡大した要部拡大断面図である。
第2の実施形態による軸受、ナット部材等の要部を示す図4と同様位置の要部拡大断面図である。
変形例による軸受、ナット部材等を示す拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態による走行装置について、油圧ショベルに搭載された場合を例に挙げ、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、実施形態では、油圧ショベルの走行方向を前後方向とし、走行方向と直交する方向を左右方向として説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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