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公開番号2025057899
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-09
出願番号2023167732
出願日2023-09-28
発明の名称建設機械
出願人日立建機株式会社
代理人弁理士法人第一テクニカル国際特許事務所
主分類E02F 9/00 20060101AFI20250402BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】エンジン始動時において操作者に安心感を与えることができる建設機械を提供する。
【解決手段】油圧ショベル1は、油圧ポンプ106及びパイロット油ポンプ107と、複数の油圧アクチュエータと、運転室に設けられ、パイロット油ポンプ107からのパイロット圧油を用いて複数の油圧アクチュエータを操作するための複数の操作レバー14,25と、操作レバー14,25の操作を無効にするロック位置と操作レバー14,25の操作を有効にするロック解除位置との間で回動可能なシャットオフレバー20と、エンジン始動スイッチ32と、エンジン制御部102jと、を備える油圧ショベル1において、エンジン109の始動を準備するためのエンジン始動準備スイッチ30を有し、エンジン始動準備スイッチ30は、シャットオフレバー20に配置されている。
【選択図】図10
特許請求の範囲【請求項1】
動力源としてのエンジンと、
前記エンジンによって駆動される油圧ポンプ及びパイロット油ポンプと、
前記油圧ポンプを駆動源とする複数の油圧アクチュエータと、
運転室に設けられ、前記パイロット油ポンプからのパイロット圧油を用いて前記複数の油圧アクチュエータを操作するための複数の操作レバーと、
前記運転室に設けられ、前記操作レバーの操作を無効にするロック位置と前記操作レバーの操作を有効にするロック解除位置との間で回動可能なシャットオフレバーと、
セルモータを駆動するためのセルモータ駆動スイッチと、
前記セルモータ駆動スイッチにより、前記セルモータを駆動して前記エンジンを始動させるエンジン制御部と、
を備える建設機械において、
前記セルモータ駆動スイッチによる前記エンジンの始動を準備するためのエンジン始動準備スイッチを有し、
前記エンジン始動準備スイッチは、前記シャットオフレバーに配置されている
ことを特徴とする建設機械。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
請求項1記載の建設機械において、
前記エンジン始動準備スイッチは、
その操作方向が前記シャットオフレバーが前記ロック位置から前記ロック解除位置へ向かって回動するのを阻害する方向となる特定部位に配置されている
ことを特徴とする建設機械。
【請求項3】
請求項1記載の建設機械において、
前記セルモータ駆動スイッチは、
前記運転室内の左・右方向における前記シャットオフレバーと反対側に設けられる
ことを特徴とする建設機械。
【請求項4】
請求項1記載の建設機械において、
前記エンジン始動準備スイッチは、
前記シャットオフレバーのうち、前記ロック位置へ向かって回動させる操作を行うための操作部又はその近傍に設けられる
ことを特徴とする建設機械。
【請求項5】
請求項1記載の建設機械において、
前記シャットオフレバーは、
回動中心を含む長さ方向の中間部に位置する、回動中心部と、
前記ロック解除位置にある状態で前記回動中心部から前方に延びるレバー本体部と、
前記ロック解除位置にある状態で前記回動中心部から後方に延びる操作部と、
を有し、
前記操作部は、
他の部位よりも膨らんだ形状を備え、操作者の一方の片手により把持される被把持部を含み、
前記エンジン始動準備スイッチは、
前記被把持部のうち、前記片手の手のひらが当接する部位に設けられている
ことを特徴とする建設機械。
【請求項6】
請求項1記載の建設機械において、
前記シャットオフレバーは、
回動中心を含む長さ方向の中間部に位置する、回動中心部と、
前記ロック解除位置にある状態で前記回動中心部から前方に延びるレバー本体部と、
前記ロック解除位置にある状態で前記回動中心部から後方に延びる操作部と、
を有し、
前記操作部は、
他の部位よりも膨らんだ形状を備え、操作者の一方の片手により把持される被把持部を含み、
前記エンジン始動準備スイッチは、
前記被把持部の側面のうち、前記片手の指で操作可能な部位に設けられている
ことを特徴とする建設機械。
【請求項7】
請求項1記載の建設機械において、
前記シャットオフレバーは、
回動中心を含む長さ方向の中間部に位置する、回動中心部と、
前記ロック解除位置にある状態で前記回動中心部から前方に延びるレバー本体部と、
前記ロック解除位置にある状態で前記回動中心部から後方に延びる操作部と、
を有し、
前記ロック位置から、前記ロック解除位置への回動とは反対方向へ回動可能に構成されており、
前記エンジン始動準備スイッチは、
前記シャットオフレバーから離れた部位であって、当該シャットオフレバーが前記ロック位置から前記反対方向へ回動するときの回転軌道内に位置する前記離れた部位に設けられている
ことを特徴とする建設機械。
【請求項8】
請求項1記載の建設機械において、
前記エンジン制御部は、
前記エンジンを始動させた状態において前記セルモータ駆動スイッチが操作された場合、前記エンジンを停止させることを特徴とする建設機械。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、シャットオフレバーを備えた建設機械に関する。
続きを表示(約 3,300 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1は、エンジンスイッチの操作に基づいてセルモータによって始動する動力源としてのエンジンと、エンジンによって駆動される油圧ポンプ及びパイロット油ポンプと、油圧ポンプを駆動源とする複数の油圧アクチュエータと、複数の油圧アクチュエータの作動を指令する複数の操作体と、油圧ポンプから複数の油圧アクチュエータへ供給される圧油の方向と流量を制御する制御弁と、制御弁の操作部にパイロット油ポンプからの圧油を操作体を介して供給するパイロット油路と、予め設定されたオートアイドリングストップ条件が成立したときにエンジンを自動停止させるオートアイドリングストップ制御を行うことができるエンジン制御手段と、運転室に設けられ、操作体の操作を無効にするロック位置(引き上げ位置)と操作体の操作を有効にするロック解除位置(押し下げ位置)との間で回動可能なシャットオフレバー(ゲートロックレバー)と、エンジンスタートスイッチと、を備えた作業機械の制御装置を開示している。
【0003】
特許文献1において、操作者がエンジンスタートスイッチを操作するとセルモータが始動され、エンジンの駆動軸が回転してエンジンが始動する。一方、操作者がシャットオフレバーをロック位置へ操作すると、パイロット油ポンプからの圧油が遮断されて制御弁の操作部に導入されなくなる。その結果、操作体による制御弁の操作が無効化され、作業機械が動作不能にロックされる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2012-237161号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
例えば、近年の自動車においては、プッシュスタートスイッチが導入されている。運転者が、シフトレバーをパーキングの位置に操作し、フットブレーキを踏み、プッシュスタートスイッチを操作することで、エンジンが始動される。すなわち、エンジン始動のためには、フットブレーキを踏むという操作が必須となる。そのため、運転者は、ブレーキを操作する行為を自身で行っていて、その行為とともに、エンジン始動操作を行っていることを自覚できるので、エンジンが始動した場合でも、自動車が走り出すことはないという安心感を得ることができる。
【0006】
一方、上記従来技術のような油圧ショベル等の建設機械では、自動車のフットブレーキに相当するブレーキが存在しない場合がある。上記従来技術では、仮にエンジンスタートスイッチが操作されてエンジンが始動した場合であっても、シャットオフレバーがロック位置に操作されてさえいれば、作業機械は動作することはないため、シャットオフレバーがロック位置にあることを条件にエンジンスタートを許可する技術が採用されている。しかしながら、シャットオフレバーの操作は予め行われているものであり、操作者がエンジンの始動操作時に同時に行うものではないので、自動車の場合のような安心感を得ることができなかった。
【0007】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、エンジン始動時において操作者に安心感を与えることができる建設機械を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明は、動力源としてのエンジンと、前記エンジンによって駆動される油圧ポンプ及びパイロット油ポンプと、前記油圧ポンプを駆動源とする複数の油圧アクチュエータと、運転室に設けられ、前記パイロット油ポンプからのパイロット圧油を用いて前記複数の油圧アクチュエータを操作するための複数の操作レバーと、前記運転室に設けられ、前記操作レバーの操作を無効にするロック位置と前記操作レバーの操作を有効にするロック解除位置との間で回動可能なシャットオフレバーと、セルモータを駆動するためのセルモータ駆動スイッチと、前記セルモータ駆動スイッチにより、前記セルモータを駆動して前記エンジンを始動させるエンジン制御部と、を備える建設機械において、前記セルモータ駆動スイッチによる前記エンジンの始動を準備するためのエンジン始動準備スイッチを有し、前記エンジン始動準備スイッチは、前記シャットオフレバーに配置されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、エンジン始動時において操作者に安心感を与えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の一実施形態による油圧ショベルを示す左側面図である。
油圧ショベルのアクチュエータ駆動に係わる油圧回路図である。
制御信号の流れ等を表す制御ブロック図である。
エンジン制御部内に組み込まれている制御ロジックの内容を表す説明図である。
キャブ内に備えられた運転席を表す斜視図である。
右コンソール装置を上方から見た斜視図である。
左コンソール装置を左斜め上側から見た斜視図である。
シャットオフレバーのロック解除位置を表す左側面図である。
シャットオフレバーのロック位置表す左側面図である。
エンジン始動準備スイッチとその周辺部位の詳細を模式的に表す左側面図、図10(a)中のA矢視図、及びエンジン始動準備スイッチの動作説明図である。
別の例のエンジン始動準備スイッチとその周辺部位の詳細を模式的に表す左側面図、図11(a)中のB矢視図、及びエンジン始動準備スイッチの動作説明図である。
比較例によるエンジン始動準備スイッチとその周辺部位の詳細を模式的に表す左側面図、及び図12(a)中のC矢視図である。
別の比較例によるエンジン始動準備スイッチとその周辺部位の詳細を模式的に表す左側面図、及び図13(a)中のD矢視図である。
さらに別の比較例によるエンジン始動準備スイッチとその周辺部位の詳細を模式的に表す左側面図、及び図14(a)中のE矢視図である。
エンジン始動準備スイッチを凹窪部の内側上壁部に設けた変形例における、エンジン始動準備スイッチとその周辺部位の詳細を模式的に表す左側面図、図15(a)中のF1矢視図、エンジン始動準備スイッチの動作説明図、及び、図15(c)中のF2矢視図、である。
エンジン始動準備スイッチを操作部の頂部においてロック解除方向側に臨むように設けた変形例における、エンジン始動準備スイッチとその周辺部位の詳細を模式的に表す左側面図、及び図16(a)中のG矢視図である。
エンジン始動準備スイッチを操作部の上部表面のロック解除方向側に臨むように設けた変形例における、エンジン始動準備スイッチとその周辺部位の詳細を模式的に表す左側面図、及び図17(a)中のH矢視図である。
エンジン始動準備スイッチを凹窪部の内側下壁部に設けた変形例における、エンジン始動準備スイッチとその周辺部位の詳細を模式的に表す左側面図、及び図18(a)中のI矢視図である。
シャットオフレバーから離れた部位にエンジン始動準備スイッチを設ける変形例における、シャットオフレバーのロック位置を表す左側面図、及び、ロック解除位置への回動とは反対方向に回動してエンジン始動準備スイッチを操作する状態を表す左側面図である。
シャットオフレバーから離れた部位にエンジン始動準備スイッチを設ける別の変形例における、シャットオフレバーのロック位置を表す左側面図、及び、ロック解除位置への回動とは反対方向に回動してエンジン始動準備スイッチを操作する状態を表す左側面図である。
エンジン始動スイッチの機能をエンジン始動準備スイッチに移し1つのスイッチとして統合する変形例において、エンジン制御部内に組み込まれている制御ロジックの内容を表す説明図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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