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公開番号2025060281
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-10
出願番号2023170937
出願日2023-09-29
発明の名称作業機械
出願人日立建機株式会社
代理人弁理士法人サンネクスト国際特許事務所
主分類E02F 9/26 20060101AFI20250403BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】作業機械におけるタッチパネル操作時の誤作動を効果的に抑制する。
【解決手段】作業機械は、キャブ10を有する車体と、車体に設けられた作業装置と、キャブ10に設置され、車体または作業装置を操作する作業用操作装置12および走行用操作装置13と、オペレータによりタッチ操作されるタッチパネル式の表示装置15と、を備える。表示装置15がタッチ操作を受け付けているときには、作業機械において車体または作業装置を駆動するアクチュエータの動作を禁止する。
【選択図】図2

特許請求の範囲【請求項1】
運転席を有する車体と、
前記車体に設けられた作業装置と、
前記運転席に設置され、前記車体または前記作業装置を操作する操作装置と、
オペレータによりタッチ操作されるタッチパネル式の表示装置と、を備えた作業機械において、
前記表示装置がタッチ操作を受け付けているときには、前記車体または前記作業装置を駆動するアクチュエータの動作を禁止する
ことを特徴とする作業機械。
続きを表示(約 810 文字)【請求項2】
請求項1に記載の作業機械において、
前記表示装置が前記タッチ操作を受け付けているとき、および前記表示装置が前記タッチ操作の受け付けを終了してから所定時間の間、前記アクチュエータの動作を禁止する
ことを特徴とする作業機械。
【請求項3】
請求項1または2に記載の作業機械において、
前記アクチュエータは、前記車体を走行させるための走行用アクチュエータと、前記作業装置を駆動させるための作業用アクチュエータと、を含み、
前記操作装置は、前記走行用アクチュエータを動作させる走行用操作装置と、前記作業用アクチュエータを動作させる作業用操作装置と、を含み、
前記走行用操作装置は、前記表示装置の側方に配置され、
前記作業用操作装置は、前記運転席において前記オペレータが着座するシートと前記表示装置との間に配置され、
前記走行用操作装置が操作されたときに、前記表示装置が前記タッチ操作を受け付けている場合、前記走行用アクチュエータの動作を許可し、
前記作業用操作装置が操作されたときに、前記表示装置が前記タッチ操作を受け付けている場合、前記作業用アクチュエータの動作を禁止する
ことを特徴とする作業機械。
【請求項4】
請求項1または2に記載の作業機械において、
前記オペレータの操作に応じて解除位置またはロック位置のいずれかを選択可能であり、前記解除位置では前記操作装置による前記アクチュエータの動作を許可し、前記ロック位置では前記操作装置による前記アクチュエータの動作を禁止するシャットオフレバーを備え、
前記シャットオフレバーが前記解除位置にあるときに、前記表示装置が前記タッチ操作を受け付けると、前記表示装置において所定の警告表示を行う
ことを特徴とする作業機械。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、作業機械に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
作業機械の代表例である油圧ショベルは、一般的に、自走可能な下部走行体と、下部走行体に旋回装置を介して旋回可能に搭載された上部旋回体と、上部旋回体に設けられた作業装置と、複数の油圧アクチュエータとを備えている。油圧ショベルに搭載される油圧アクチュエータは、下部走行体に設けられた走行用の油圧モータからなる走行用アクチュエータと、旋回装置に設けられた旋回用の油圧モータおよび作業装置に設けられた複数の油圧シリンダからなる作業用アクチュエータとに大別される。上部旋回体にはオペレータが搭乗する運転席が設置され、運転席付近にはオペレータによって操作される走行用操作装置や作業用操作装置が設けられる。これらの操作装置に対するオペレータの操作に応じて各種油圧アクチュエータの動作が制御されることにより、油圧ショベルを用いた掘削作業等が行われる。
【0003】
運転席には、オペレータが着座するシートが設けられており、このシートを中心に操作装置が配置されている。例えば、シートの左右に作業用操作装置の操作レバーがそれぞれ配置され、シートの前方に走行用操作装置の操作レバーが配置される。さらに近年では、作業機械の状態を表示する機能と、作業機械に対する各種設定を行うための入力機能とを備えた装置として、タッチパネル式の表示装置(以下、単に「タッチパネル」と称する)を有する作業機械も実用化されている。こうした作業機械用のタッチパネルは、オペレータの運転室への出入りの妨げにならず、かつ運転中にオペレータから見て周囲の直接視界に対する死角を増やさないような位置、例えば運転席内の右前側ピラー近傍などに設置される。
【0004】
上記のタッチパネルには、例えば、油圧ショベルの燃料残量、エンジン水温、エラーの有無といった車体の稼働状態や、油圧ショベルの周囲状況などの情報が表示される。また、オペレータがタッチパネルにより設定可能な項目には、例えば作業速度の選択(燃費優先、作業速度優先等)や、ML(モーメントリミッタ)の設定などがある。こうした作業機械用のタッチパネルは、近年ますます多機能化が進んでいる。その一方で、オペレータがタッチパネルの操作に集中するあまり、その操作中にオペレータの腕や服がタッチパネルの手前に設置された作業用操作装置の操作レバーに引っ掛かり、これによって作業機械が誤作動を起こす危険性がある。特に、タッチパネルに特有の操作方法として、画面上を指で特定の方向に素早くなぞる操作(スワイプ操作)が周知であり、この操作を行う際にオペレータは腕を大きく動かすことがあるため、意図しない操作レバーの誤操作が発生しやすい。
【0005】
作業機械における誤作動の防止に関して、例えば特許文献1の技術が知られている。特許文献1には、エンジンの駆動状態にあって、油圧ポンプから駆動回路への圧油の供給を停止または許容する信号を出力するスイッチを操作するレバー(ゲートロックレバー)が下げられた状態、すなわち油圧ポンプから駆動回路へ圧油が供給可能な状態にあるとき、運転席の右前方に備えられたモニタの操作を無効とすることが記載されている。これにより、オペレータがモニタを操作する必要性を無くして、上記のような誤作動の発生を抑制している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2018-48530号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1に記載の方法では、ゲートロックレバーが下げられた状態でモニタの操作が無効になっていることをオペレータが正しく認識していない場合において、オペレータがモニタを誤って操作しようとし、その結果、オペレータの腕や服が操作レバーと接触して誤作動を引き起こすおそれがある。このように、特許文献1の技術は、作業機械におけるタッチパネル操作時の誤作動を効果的に防止するには不十分であった。
【0008】
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、作業機械におけるタッチパネル操作時の誤作動を効果的に抑制することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明による作業機械は、運転席を有する車体と、前記車体に設けられた作業装置と、前記運転席に設置され、前記車体または前記作業装置を操作する操作装置と、オペレータによりタッチ操作されるタッチパネル式の表示装置と、を備えた作業機械において、前記表示装置がタッチ操作を受け付けているときには、前記車体または前記作業装置を駆動するアクチュエータの動作を禁止する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、作業機械におけるタッチパネル操作時の誤作動を効果的に抑制することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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