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公開番号2025058487
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-09
出願番号2023168451
出願日2023-09-28
発明の名称ダンプトラックの走行装置
出願人日立建機株式会社
代理人弁理士法人平木国際特許事務所
主分類B60B 35/14 20060101AFI20250402BHJP(車両一般)
要約【課題】シャフトベアリングの周辺部品の配置スペースを確保しながら、スピンドルに対するシャフトベアリングの確実な固定構造を容易に実現可能とすることを目的とする。
【解決手段】ダンプトラック1の走行装置11において、スピンドル12の内周面側に設けられるベアリングリテーナ42は、スピンドル12の内周面に嵌合して設けられ、スピンドル12の雌スプライン部12G及び第2キャリア39のそれぞれから軸方向の一方側に間隔Gを空けて配置される。ベアリングリテーナ42は、支持部材50によってスピンドル12の内周面に支持される。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
軸方向の一方側が車体に取り付けられると共に前記軸方向の他方側の内周面にスプライン部が形成された円筒状のスピンドルと、
前記スピンドルの前記他方側に位置して前記スピンドルの外周面側に設けられ、タイヤが装着されるホイールと、
前記スピンドルと前記ホイールとの間に設けられ、前記スピンドルに対して前記ホイールを回転可能に支持するホイールベアリングと、
前記スピンドルの前記一方側に設けられ、出力軸が前記スピンドルの前記内周面側に挿入された回転源と、
一端が前記スピンドルの内周面側に位置して前記回転源の前記出力軸に連結され、他端が前記スピンドルの前記他方側から突出したシャフトと、
前記スピンドルの前記他方側に位置して前記シャフトと前記ホイールとの間に設けられ、前記スピンドルの前記スプライン部にスプライン結合されたキャリアによって回転可能に支持された複数の遊星歯車を有する遊星歯車減速装置と、
前記キャリアよりも前記一方側に位置して前記スピンドルの前記内周面側に設けられ、前記スピンドルに対して前記シャフトを回転可能に支持するシャフトベアリングと、を備えるダンプトラックの走行装置であって、
前記スピンドルの前記内周面側には、前記スピンドルとは別部材から成り前記シャフトベアリングを保持するベアリングリテーナが設けられ、
前記ベアリングリテーナは、前記スピンドルの前記内周面に嵌合して設けられ、前記スピンドルの前記スプライン部及び前記キャリアのそれぞれから前記一方側に間隔を空けて配置され、支持部材によって前記スピンドルの前記内周面に支持される
ことを特徴とするダンプトラックの走行装置。
続きを表示(約 580 文字)【請求項2】
前記ベアリングリテーナは、前記支持部材によって前記スピンドルの前記内周面に支持される第1部材と、前記シャフトベアリングを保持する第2部材と、を有し、
前記第1部材は、前記第2部材とは別部材から成り、連結部材によって前記第2部材に連結されている
ことを特徴とする請求項1に記載されたダンプトラックの走行装置。
【請求項3】
前記第1部材は、前記第2部材の前記一方側の面に連結されている
ことを特徴とする請求項2に記載されたダンプトラックの走行装置。
【請求項4】
前記スピンドルの前記内周面側には、前記シャフトベアリングの温度及び振動の少なくとも1つを監視するセンサが設けられ、
前記センサは、前記ベアリングリテーナと前記キャリアとの間に位置する前記間隔に配置されている
ことを特徴とする請求項1に記載されたダンプトラックの走行装置。
【請求項5】
前記スピンドルの前記内周面側には、前記スピンドルの前記スプライン部に潤滑油を供給する供給口を有する給油配管が設けられ、
前記給油配管の前記供給口は、前記ベアリングリテーナと前記キャリアとの間に位置する前記間隔に配置されている
ことを特徴とする請求項1に記載されたダンプトラックの走行装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ダンプトラックの走行装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
大型運搬車両、例えばダンプトラックの走行装置において、回転支軸となるスピンドルと電動モータとは、車体フレームに固定される。電動モータの出力軸は、シャフトを介して減速機に接続される。減速機は、ベアリングを介してスピンドルに支持されたホイールを回転させ、動力をタイヤに伝達する。シャフトの軸方向の中間部位は、スピンドルの内周面側に設けられたシャフトベアリングによって支持されている。スピンドルは、鋳鋼にて製造され、シャフトベアリングの外輪を支持するベアリングリテーナは、スピンドルと一体的に鋳造されることが多い。
【0003】
主に鉱山等において使用される車重100tを超えるようなダンプトラックでは、掘削された鉱石等の積載物を運搬するためのベッセルも大きい。このベッセルの積載物及び車体の重量が地面に対して各タイヤにより支えられるので、タイヤを支持するホイール及びスピンドル等に大きな負荷が作用する。この大きな負荷を支えるために、鋳造製のスピンドルよりも強度向上を図ることができる鍛造製のスピンドルを使用することが望ましい。
【0004】
更に、スピンドルを鍛造製とする背景には、使用できるタイヤサイズの制限もある。市場で流通しているダンプトラック用タイヤはタイヤ径に上限があるので、車重の大きな機種ではタイヤ幅を大きくすることで対応している。したがって、スピンドル径も大きくすることができない上に、スピンドルの軸方向の長さが伸びるので、スピンドルに作用する曲げ荷重は、特に大きくなる。よって車重が大きい機種ほど高強度のスピンドルの必要性も高くなる。
【0005】
ダンプトラックは、走行装置が出力する牽引力により、積載物を含めた車体を加速させ車速を与える。よって、車体重量の負荷を支える部品の一つであるスピンドルが高強度となれば、同じ牽引力と要求車速に対して積載量を増加させられる見込みがある。つまり、鋳造製のスピンドルよりも高強度の鍛造製のスピンドルは、積載量の増加による作業効率の向上にも繋がり、顧客のニーズに応える手段でもある。
【0006】
ところで、ダンプトラックに使用される大型のスピンドルを鍛造する際、型打ち鍛造の場合は更に大型の鍛造金型とハンマが必要となり現実的ではない。芯金で内径穴を確保する自由鍛造の場合には製造可能ではあるが、自由鍛造では細かい凹凸を作ることが不可能なので、凸部を作るためには、必要な凸部以外を全て切削することとなる。この方法では、大型のスピンドルを鍛造する際には歩留まりが著しく低下すると共に、膨大な加工工数を要することになる。よって大型のスピンドルは、極力凹凸の少ない構造で鍛造する必要がある。したがって、スピンドルの内周面側にシャフトを支持するシャフトベアリングを保持するベアリングリテーナを凸形状に張り出させて作ることは、製造上非常に難しい。
【0007】
一方、シャフトベアリングがスピンドルの内周面に固定されない状態であると、支持するシャフトの振動を抑えることができず、シャフトの破損に繋がり、またシャフトベアリング自体も振動するため破損に繋がる。
【0008】
このような事情を考慮して、スピンドルの内周面にシャフトベアリングを確実に固定する構造の1つとして、減速機の構成部品を固定するためにスピンドルの内周面に形成されたスプライン部を利用する構造が提案されている。例えば、特許文献1には、このスプライン部をスピンドルの軸方向に延長し、シャフトベアリングを保持するベアリングリテーナをスプライン結合により固定し、軸方向はスナップリングで固定する構造が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特開2020-75635号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、特許文献1に開示された構造では、スピンドルの内周面に形成されるスプライン部をシャフトベアリング付近まで延長する必要があるので、スピンドルの内周面に深く長いスプライン加工を施す必要があり、スプライン加工に係る工数が増大する。
(【0011】以降は省略されています)

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