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公開番号2025054615
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-08
出願番号2023163744
出願日2023-09-26
発明の名称運搬車両
出願人日立建機株式会社
代理人弁理士法人武和国際特許事務所
主分類B60K 13/04 20060101AFI20250331BHJP(車両一般)
要約【課題】還元剤タンクを搭載した運搬車両において、左右の重量バランスを良好に保つ。
【解決手段】車体と、エンジンと、燃料タンクと、作動油タンクと、を備えた運搬車両において、排気ガス浄化装置(35)と、還元剤を貯留する第1還元剤タンク(25L)及び第2還元剤タンク(25R)と、コントローラ(13)と、を有し、作動油タンク及び第1還元剤タンクは、車体の左右の一方側に設けられ、燃料タンク及び第2還元剤タンクは、車体の左右の他方側に設けられ、コントローラは、センサ(23,26,27)によって検出された作動油タンク内の作動油の貯留量、1還元剤タンク内の還元剤の貯留量、燃料タンク内の燃料の貯留量、及び第2還元剤タンク内の還元剤の貯留量に基づいて、第1還元剤タンクに貯留されている還元剤及び第2還元剤タンクに貯留されている還元剤のいずれかを排気ガス浄化装置に供給する。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
車体と、前記車体を走行駆動するエンジンと、前記エンジンに供給される燃料を貯留する燃料タンクと、前記車体に設けられる被駆動体と、前記被駆動体を駆動する油圧アクチュエータと、前記油圧アクチュエータに供給される作動油を貯留する作動油タンクと、を備えた運搬車両において、
前記エンジンの排気ガスを浄化する排気ガス浄化装置と、
前記排気ガス浄化装置に供給する還元剤を貯留する第1還元剤タンク及び第2還元剤タンクと、
前記燃料タンク内の燃料の貯留量、前記作動油タンク内の作動油の貯留量、前記第1還元剤タンク内の還元剤の貯留量、及び前記第2還元剤タンク内の還元剤の貯留量をそれぞれ検出するセンサと、
前記排気ガス浄化装置を制御するコントローラと、を有し、
前記作動油タンク及び前記第1還元剤タンクは、前記車体の左右の一方側に設けられ、
前記燃料タンク及び前記第2還元剤タンクは、前記車体の左右の他方側に設けられ、
前記コントローラは、
前記センサによって検出された前記作動油タンク内の作動油の貯留量、前記第1還元剤タンク内の還元剤の貯留量、前記燃料タンク内の燃料の貯留量、及び前記第2還元剤タンク内の還元剤の貯留量に基づいて、前記第1還元剤タンクに貯留されている還元剤及び前記第2還元剤タンクに貯留されている還元剤のいずれかを前記排気ガス浄化装置に供給する、
ことを特徴とする運搬車両。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
請求項1に記載の運搬車両において、
前記第2還元剤タンクは、前記還元剤を補給するための第2補給口を有し、
前記第1還元剤タンクは、前記第2補給口の近傍に設けられ、前記還元剤を補給するための第1補給口と、前記第1還元剤タンクと前記第1補給口とを接続する補給管路と、を有する、
ことを特徴とする運搬車両。
【請求項3】
請求項1に記載の運搬車両において、
前記第1還元剤タンクと前記第2還元剤タンクとを連通する連通管路と、
前記連通管路に設けられる電磁弁と、を備え、
前記コントローラは、
前記排気ガス浄化装置の運転中は、前記電磁弁を閉じ、
前記排気ガス浄化装置の停止中は、前記電磁弁を開けるよう制御する、
ことを特徴とする運搬車両。
【請求項4】
請求項1に記載の運搬車両において、
前記第1還元剤タンクと前記第2還元剤タンクとを連通する連通管路と、
前記連通管路に設けられるチェック弁と、を有し、
前記チェック弁は、前記還元剤の前記第2還元剤タンクから前記第1還元剤タンク側への流れを許容する一方、前記還元剤の前記第1還元剤タンクから前記第2還元剤タンク側への流れを阻止する、
ことを特徴とする運搬車両。
【請求項5】
請求項1に記載の運搬車両において、
前記コントローラは、
前記作動油タンクと前記第1還元剤タンクの現在の重量の合計である第1合計値と、前記燃料タンクと前記第2還元剤タンクの現在の重量の合計である第2合計値とを比較し、
前記第1合計値と前記第2合計値との差分が予め定められた範囲内にある場合、
前記第1還元剤タンク及び前記第2還元剤タンクのそれぞれから前記還元剤を前記排気ガス浄化装置に供給する、
ことを特徴とする運搬車両。
【請求項6】
請求項1に記載の運搬車両において、
前記燃料タンクの重量が前記作動油タンクの重量より重い場合に、前記第1還元剤タンクの容積を前記第2還元剤タンクの容積より大きくし、
前記作動油タンクの重量が前記燃料タンクの重量より重い場合に、前記第2還元剤タンクの容積を前記第1還元剤タンクの容積より大きくする、
ことを特徴とする運搬車両。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、運搬車両に関し、特に大型の鉱山用ダンプトラックに好適なものである。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
本技術分野の背景技術として、例えば特許文献1には、「メインフレームの左右の一方に作動油タンクを取り付け、他方に主燃料タンクを取り付け、主燃料タンクよりも小さな容積の補助燃料タンクを作動油タンクの上面に配置し、補助燃料タンクと主燃料タンクとを連通管で連結し、主燃料タンク及び補助燃料タンクのそれぞれに空気を出し入れするブリーザベントと、主燃料タンクに燃料の吸出し口を形成するサクションパイプを備え、さらに、主燃料タンクの上面と補助燃料タンクの上面とが略同じ高さ位置となるように、これらの主燃料タンクと補助燃料タンクとを配置したダンプトラック」が開示されている(要約参照)。
【0003】
この従来技術によれば、多量の燃料を確保できるとともに、燃料が消費された際にも車体の左右の重量のバランスを良好に保つことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2014/080714号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、ダンプトラック等の運搬車両のエンジンにはディーゼルエンジンが用いられている。ディーゼルエンジンの排気ガスは、窒素酸化物(以下、NOxという)等を多く含むため、NOxを浄化するためのNOx浄化装置(排気ガス浄化装置)を設ける場合がある。NOx浄化装置は、例えばエンジンの排気管に設けられ排気ガス中のNOxを除去する尿素選択還元触媒等から構成されている。また、NOx浄化装置に付随して還元剤タンクが設けられ、該還元剤タンク内には、還元剤としての尿素水(尿素水溶液)が貯えられている。
【0006】
例えば、鉱山等の作業現場では、尿素水を給水するための設備が整っていないことが多い。そのため、還元剤タンクには、尿素水の給水回数を少なくできるように容量の拡大が望まれる。しかしながら、還元剤タンクを大型化すれば、その分、還元剤タンクが搭載された車両の左右の重量バランスが崩れるといった課題がある。
【0007】
なお、特許文献1には、左右の重量バランスを保つための燃料タンクの構成について言及しているが、還元剤タンクについて何ら言及されていない。
【0008】
本発明は、上記した実状に鑑みてなされたもので、その目的は、還元剤タンクを搭載した運搬車両において、左右の重量バランスを良好に保つことにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、本発明の一態様は、車体と、前記車体を走行駆動するエンジンと、前記エンジンに供給される燃料を貯留する燃料タンクと、前記車体に設けられる被駆動体と、前記被駆動体を駆動する油圧アクチュエータと、前記油圧アクチュエータに供給される作動油を貯留する作動油タンクと、を備えた運搬車両において、前記エンジンの排気ガスを浄化する排気ガス浄化装置と、前記排気ガス浄化装置に供給する還元剤を貯留する第1還元剤タンク及び第2還元剤タンクと、前記燃料タンク内の燃料の貯留量、前記作動油タンク内の作動油の貯留量、前記第1還元剤タンク内の還元剤の貯留量、及び前記第2還元剤タンク内の還元剤の貯留量をそれぞれ検出するセンサと、前記排気ガス浄化装置を制御するコントローラと、を有し、前記作動油タンク及び前記第1還元剤タンクは、前記車体の左右の一方側に設けられ、前記燃料タンク及び前記第2還元剤タンクは、前記車体の左右の他方側に設けられ、前記コントローラは、前記センサによって検出された前記作動油タンク内の作動油の貯留量、前記第1還元剤タンク内の還元剤の貯留量、前記燃料タンク内の燃料の貯留量、及び前記第2還元剤タンク内の還元剤の貯留量に基づいて、前記第1還元剤タンクに貯留されている還元剤及び前記第2還元剤タンクに貯留されている還元剤のいずれかを前記排気ガス浄化装置に供給する、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、還元剤タンクを搭載した運搬車両において、左右の重量バランスを良好に保つことができる。なお、上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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