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公開番号2025054607
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-08
出願番号2023163735
出願日2023-09-26
発明の名称作業車両
出願人株式会社日立建機ティエラ
代理人弁理士法人武和国際特許事務所
主分類E02F 9/26 20060101AFI20250331BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】照明装置の照射によって生じる作業装置の影を低減して車体前方の視界を確保することが可能な作業車両を提供する。
【解決手段】車体フレームと、車体フレームの前部に対し上下方向に動作可能に取り付けられた作業装置2と、車体フレームに設けられた左右一対の車輪11と、車体フレームの左右方向に延びて左右一対の車輪11を接続するアクスル15と、アクスル15に設けられて車輪11に駆動力を伝達するデファレンシャルギヤを収容するデフケース16と、作業装置2の前方に向かって照射する照明装置としての下側作業灯33,33A,33B,33Cと、を備えたホイールローダ1において、下側作業灯33,33A,33B,33Cは、アクスル15の前側であって、車体フレームの下方かつデフケース16の最下端16Bよりも上方に設けられている。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項１】
車体フレームと、
前記車体フレームに設けられた左右一対の車輪と、
前記車体フレームの左右方向に延びて左右一対の前記車輪を接続するアクスルと、
前記アクスルに設けられて前記車輪に駆動力を伝達するデファレンシャルギヤを収容するデフケースと、
前記車体フレームの前部に対し上下方向に動作可能に取り付けられた作業装置と、
前記作業装置の前方に向かって照射する照明装置と、
を備えた作業車両において、
前記照明装置は、
前記アクスルの前側であって、前記車体フレームの下方かつ前記デフケースの最下端よりも上方に設けられている
ことを特徴とする作業車両。
続きを表示（約 840 文字）【請求項２】
請求項１に記載の作業車両において、
前記照明装置は、複数の作業灯からなり、
前記複数の作業灯は、前記デフケースを左右方向に挟んで対をなして設けられている
ことを特徴とする作業車両。
【請求項３】
請求項１に記載の作業車両において、
前記作業装置の姿勢を検出する姿勢検出装置と、
前記姿勢検出装置により検出された前記作業装置の姿勢に応じて前記照明装置の点灯と消灯とを自動で切り換える自動切換装置と、
をさらに備えた
ことを特徴とする作業車両。
【請求項４】
請求項３に記載の作業車両において、
前記自動切換装置は、
前記姿勢検出装置により検出された前記作業装置の姿勢が、地面に先端部が接触した接地姿勢よりも上方であるときには、前記照明装置を点灯し、
前記姿勢検出装置により検出された前記作業装置の姿勢が、前記接地姿勢に達したときには、前記照明装置を消灯する
ことを特徴とする作業車両。
【請求項５】
請求項１に記載の作業車両において、
前記照明装置は、
光源部を前側から覆って前記光源部を保護する閉状態と、前記光源部を露出させて前記作業装置の前方に向かって光を照射可能にする開状態と、に変更可能な保護部材を有している
ことを特徴とする作業車両。
【請求項６】
請求項５に記載の作業車両において、
前記保護部材は、
前記光源部の上側または下側を中心として上下方向に回動することで前記閉状態と前記開状態とを変更する
ことを特徴とする作業車両。
【請求項７】
請求項５に記載の作業車両において、
前記保護部材は、
前記光源部に対して上下方向にスライドすることで前記閉状態と前記開状態とを変更する
ことを特徴とする作業車両。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、車体の前部に作業装置を備える作業車両に関する。
続きを表示（約 2,200 文字）【背景技術】
【０００２】
ホイールローダやフォークリフトなどの作業車両では、車体の前部に取り付けられた作業装置が車体前方の視界を遮ることがある。そのため、特に、夜間作業時や暗所での作業時において、運転室にいるオペレータは、車体前方の路面の凹凸や路面上の障害物に気づかない恐れがある。そこで、従来から、作業車両には、作業時に車体の前方を明るく照らす照明装置が設けられている。
【０００３】
例えば、特許文献１には、車体の前方において車体に連結されたバケットと、車幅方向の中央部に配置されてバケットを移動するための油圧シリンダと、タイヤに動力を伝達するデファレンシャルギヤを収容するアクスルボールと、油圧シリンダよりも下方およびアクスルボールよりも上方において車幅方向の中央部で車体の一部に支持され、バケットとタイヤとの間の領域を照らす照明装置と、を備えたホイールローダが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特許第６２５９１１６号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
しかしながら、特許文献１に記載の照明装置は、照射範囲がバケットの移動範囲に重なる領域が多くバケットによって光が遮られるため、バケットの前方に影ができやすく、特に、夜間作業時や暗所での作業時に用いるには不十分である。
【０００６】
そこで、本発明の目的は、照明装置の照射によって生じる作業装置の影を低減して車体前方の視界を確保することが可能な作業車両を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
上記の目的を達成するために、本発明は、車体フレームと、前記車体フレームに設けられた左右一対の車輪と、前記車体フレームの左右方向に延びて左右一対の前記車輪を接続するアクスルと、前記アクスルに設けられて前記車輪に駆動力を伝達するデファレンシャルギヤを収容するデフケースと、前記車体フレームの前部に対し上下方向に動作可能に取り付けられた作業装置と、前記作業装置の前方に向かって照射する照明装置と、を備えた作業車両において、前記照明装置は、前記アクスルの前側であって、前記車体フレームの下方かつ前記デフケースの最下端よりも上方に設けられていることを特徴とする。
【発明の効果】
【０００８】
本発明によれば、照明装置の照射によって生じる作業装置の影を低減して車体前方の視界を確保することができる。上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【０００９】
本発明の実施形態に係るホイールローダの一構成例を示す外観側面図である。
ホイールローダの前側下方の構成を示す斜視図である。
図２における下側作業灯およびその周辺部を拡大して示す拡大斜視図である。
下側作業灯およびその周辺部を示す正面図である。
下側作業灯の取り付け位置を示す側面図である。
下側作業灯による作用および効果を説明する図であって、ホイールローダを側面から見た場合を示す。
下側作業灯による作用および効果を説明する図であって、ホイールローダを前方斜め上から見た場合を示す。
下側作業灯による作用および効果を説明する図であって、ホイールローダを後方斜め上から見た場合を示す。
下側作業灯による作用および効果を説明する図であって、運転室の側から前方を見た場合を示す。
下側作業灯による作用および効果を説明する図であって、ホイールローダが右折した状態を後側上方から見た場合を示す。
本発明の第１変形例に係る下側作業灯の一構成例を示す図であって、カバーが閉じた状態の下側作業灯の正面図を示す。
第１変形例に係る下側作業灯の一構成例を示す図であって、カバーが閉じた状態の下側作業灯の側面図を示す。
第１変形例に係る下側作業灯の一構成例を示す図であって、カバーが閉じた状態の下側作業灯の斜視図を示す。
第１変形例に係る下側作業灯の一構成例を示す図であって、カバーが少し開いた状態の下側作業灯の斜視図を示す。
第１変形例に係る下側作業灯の一構成例を示す図であって、カバーが開いた状態の下側作業灯の斜視図を示す。
第１変形例に係る下側作業灯の一構成例を示す図であって、カバーが開いた状態の下側作業灯の側面図を示す。
本発明の第２変形例に係る下側作業灯の一構成例を示す図であって、カバーが閉じた状態の下側作業灯を示す。
第２変形例に係る下側作業灯の一構成例を示す図であって、カバーが開いた状態の下側作業灯を示す。
運転室内の構成例の一部を示す図である。
本発明の第３変形例に係るコントローラが有する機能を示す機能ブロック図である。
第３変形例に係るコントローラで実行される処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【００１０】
以下、本発明の実施形態に係る作業車両の一態様として、荷役作業を行うホイールローダを例に挙げて説明する。
（【００１１】以降は省略されています）

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