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公開番号2025055833
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-08
出願番号2023165214
出願日2023-09-27
発明の名称ブロック積上げ構造物の基礎施工方法および支持部材
出願人大和ハウス工業株式会社
代理人個人
主分類E02D 27/01 20060101AFI20250401BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】基礎立上部となる型枠状ブロックを設け、上記基礎立上部を鉄筋コンクリート造と同等とみなせる構造を実現できるブロック積上げ構造物の基礎施工方法を提供する。
【解決手段】ブロック積上げ構造物の基礎施工方法は、ブロック積上げ構造物の基礎を造る箇所の地盤2に、上記基礎となるコンクリートの打設領域21を作製する工程と、打設領域21内に、上記基礎のベース筋111および型枠状ブロック5間となる箇所に縦筋112を配置する工程と、打設領域21内に、支持部材4を、上記基礎の延設方向に所定間隔で複数設ける工程と、上記複数の支持部材4の各上板部43上に複数の型枠状ブロック5の端部を載せ置く工程と、打設領域内21および型枠状ブロック5内にコンクリートを打設する工程と、を含む。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
ブロック積上げ構造物の基礎を造る箇所の地盤に、上記基礎となるコンクリートの打設領域を作製する工程と、
上記打設領域内に、上記基礎の延設方向に延びるベース筋および上記基礎の延設方向に複数並べられて基礎立上部となる型枠状ブロック同士の間に位置する縦筋を配筋する工程と、
上記打設領域内に、下板部と、この下板部上に立てた脚部と、上記脚部によって支持される上板部と、を備える支持部材を、上記基礎の延設方向に所定間隔で複数位置させる工程と、
上記支持部材の上記上板部上に上記型枠状ブロックの端部を載せ置く工程と、
上記打設領域内および上記型枠状ブロック内にコンクリートを打設する工程と、
を含むことを特徴とするブロック積上げ構造物の基礎施工方法。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
請求項1に記載のブロック積上げ構造物の基礎施工方法において、上記縦筋を支持する準備棒材を立てる作業を行うとともに、上記準備棒材および上記縦筋の干渉を避ける態様で上記支持部材を設ける作業を行うことを特徴とするブロック積上げ構造物の基礎施工方法。
【請求項3】
請求項2に記載のブロック積上げ構造物の基礎施工方法において、上記支持部材の上記下板部および上記上板部には、上記準備棒材および上記縦筋を通す挿通部が形成されていることを特徴とするブロック積上げ構造物の基礎施工方法。
【請求項4】
請求項1に記載のブロック積上げ構造物の基礎施工方法において、上記型枠状ブロックに接して当該型枠状ブロックの位置ずれを抑制する振れ留め具を上記打設領域に配置し、上記打設領域内および上記型枠状ブロック内にコンクリートを打設した後、当該コンクリートの硬化前に、上記振れ留め具を取り出すことを特徴とするブロック積上げ構造物の基礎施工方法。
【請求項5】
請求項1~請求項4のいずれか1項に記載のブロック積上げ構造物の基礎施工方法において、上記支持部材を上記打設領域内で組み立てることを特徴とするブロック積上げ構造物の基礎施工方法。
【請求項6】
請求項1~請求項4のいずれか1項に記載のブロック積上げ構造物の基礎施工方法において、組み立て済みの上記支持部材の上記挿通部に上記準備棒材および上記縦筋を通して、当該支持部材を上記打設領域内に配置することを特徴とするブロック積上げ構造物の基礎施工方法。
【請求項7】
ブロック積上げ構造物の基礎施工に際して、上記ブロック積上げ構造物の基礎を造る箇所の地盤に形成されたコンクリートの打設領域内で、型枠状ブロックの端部を支持して当該型枠状ブロックを上記地盤の底面から離間させる支持部材であって、下板部と、この下板部上で当該下板部の中心から外れた複数の位置に立てられる脚部と、上記脚部によって支持される上板部と、を備えており、上記下板部と上記上板部の各々の少なくとも中心側には鉄筋を通す挿通部が形成されていることを特徴とする支持部材。
【請求項8】
請求項7に記載の支持部材において、上記下板部の上記挿通部は、開口、切欠きまたは分割スリットであり、上記上板部の上記挿通部は、開口または切欠きであることを特徴とする支持部材。
【請求項9】
請求項7または請求項8に記載の支持部材において、上記上板部は、上記型枠状ブロックの縁側に対向する立上部を備えることを特徴とする支持部材。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、型枠としての機能を有する型枠状ブロックを用いたブロック積上げ構造物の基礎施工方法および型枠状ブロックを支持する支持部材に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、コンクリートブロック積上げ構造物の基礎スラブを施工することにおいて、型枠の組立・解体作業をなくして作業効率を高め、基礎立上部分の施工がコンクリートの養生を待たずに可能となり、また、基礎スラブの主筋及び配力筋、ブロック積上げ構造物壁体の縦筋の組立作業が簡便となることで施工の合理化を図ることができるコンクリートブロック塀用型枠状基礎スラブブロックが開示されている。
【0003】
また、特許文献2には、地上に長手方向に接合して並設されたコンクリートブロックと、コンクリートブロックの各接合部の下の地中に埋設され、コンクリートブロックを支持するコンクリート製の独立基礎と、この独立基礎下の地中に打ち込まれ、上端部が独立基礎内に埋め込まれたパイルと、独立基礎内から立設され、コンクリートブロックの接合部内に介在する鉄筋とからなるブロック基礎が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
実用新案登録第3122098号
特開平8-270270号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1の施工方法では、型枠の組立・解体作業が不要になるものの、基礎立上部となる型枠状ブロックを設け、当該基礎立上部を鉄筋コンクリート造と同等とみなせる構造を実現したものではない。また、特許文献2の施工方法は、コンクリート製の独立基礎上にコンクリートブロックを塀の延設方向に並べる方法であるが、上記コンクリート製の独立基礎は比較的重いので、作業負担が大きいという問題がある。
【0006】
この発明は、上記の事情に鑑み、基礎立上部となる型枠状ブロックを設け、上記基礎立上部を鉄筋コンクリート造と同等とみなせる構造を実現できるとともに、上記型枠状ブロックを支持する支持部材の軽量化を図ることができるブロック積上げ構造物の基礎施工方法および支持部材を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明に係るブロック積上げ構造物の基礎施工方法は、上記課題を解決するために、ブロック積上げ構造物の基礎を造る箇所の地盤に、上記基礎となるコンクリートの打設領域を作製する工程と、
上記打設領域内に、上記基礎の延設方向に延びるベース筋および上記基礎の延設方向に複数並べられて基礎立上部となる型枠状ブロック同士の間に位置する縦筋を配筋する工程と、
上記打設領域内に、下板部と、この下板部上に立てた脚部と、上記脚部によって支持される上板部と、を備える支持部材を、上記基礎の延設方向に所定間隔で複数位置させる工程と、
上記支持部材の上記上板部上に上記型枠状ブロックの端部を載せ置く工程と、
上記打設領域内および上記型枠状ブロック内にコンクリートを打設する工程と、
を含むことを特徴とする。
【0008】
上記方法であれば、上記複数の支持部材の上記上板部上に複数の型枠状ブロックを並べ、上記打設領域内および上記型枠状ブロック内にコンクリートを打設するので、この型枠状ブロックが基礎立上部となり、この基礎立上部が鉄筋コンクリート造と同等とみなせる構造となる。
【0009】
ここで、基礎立上部の無いベースコンクリートを打設し、硬化後のベースコンクリート上に型枠状ブロックを積み、この型枠状ブロックに中詰めコンクリートを打設する工法では、上記中詰めコンクリートに対して強度指定がされるため、生コンクリート発注単位の関係で、コンクリートが残ってしまい、廃棄するか、プラントへ戻すなどの処置が必要となる。これに対し、本発明に係るブロック積上げ構造物の基礎施工方法であれば、上記打設領域内および上記型枠状ブロック内に同時的にコンクリートを打設するので、上記のようなベースコンクリートの硬化待ちが不要であり、工期を短縮することができ、また、コンクリートを一定量確保することができるため、戻りコンクリートを削減して、環境に配慮することができる。
【0010】
また、上記型枠状ブロックを支持する支持部材は、下板部と、この下板部上に立てた脚部と、上記脚部によって支持される上板部と、を備えるので、コンクリートを固めて作製される支持部材に比べて、軽量化を図ることが可能であり、作業負担を軽減することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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