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公開番号
2025051308
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-04
出願番号
2023160328
出願日
2023-09-25
発明の名称
洗掘防止構造の構築方法
出願人
東亜建設工業株式会社
代理人
清流国際弁理士法人
,
個人
,
個人
主分類
E02B
3/04 20060101AFI20250328BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約
【課題】中詰材が袋体に収容された根固めユニットを用いて、洗掘防止効果の高い洗掘防止構造を効率的に構築できる洗掘防止構造の構築方法を提供する。
【解決手段】同じ吊下げレベルの三個のユニット3を一単位として、各ユニット3の吊り位置は上面視で正三角形を形成する位置に設定して、2つの一単位を、各一単位の上面視の重心位置Gどうしを一致させて、各ユニット3が上面視で互いに重ならない範囲で近接させて一度に吊下げて、各ユニット3を水底地盤B上に設置する工程を繰返して、多数のユニット3を上面視で隣り合うどうしを接触させてフィルター層2を形成し、複数のユニット7を、上面視で互いに重ならない範囲で近接させて一度に吊り下げて、上面視で隣り合うユニット3どうしを跨いで各ユニット7を設置する工程を繰返してアーマー層6を形成する。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
水底地盤に立設されている水中構造体の周囲に、フィルター層とこのフィルター層上に積層されたアーマー層とを有する洗掘防止構造を構築する洗掘防止構造の構築方法において、
前記フィルター層を形成する際には、中詰め材が袋体に収容されたフィルター層用根固めユニットを用いて、吊り枠によって一度に複数個の前記フィルター層用根固めユニットを上面視で互いに重ならない範囲で近接させて吊り下げて、前記水底地盤上にそれぞれの前記フィルター層用根固めユニットを設置する工程を繰返して、多数の前記フィルター層用根固めユニットを上面視で隣り合うどうしを接触させて前記水底地盤上に設置し、
一度に吊り下げる前記フィルター層用根固めユニットは、同じ吊下げレベルの三個の前記フィルター層用根固めユニットを一単位として、その一単位でのそれぞれの前記フィルター層用根固めユニットの吊り位置は上面視で正三角形を形成する位置に設定して、少なくとも1つの前記一単位を一度に吊り下げ、複数の前記一単位を一度に吊り下げる場合にはそれぞれの前記一単位の上面視の重心位置どうしを一致させ、
前記アーマー層を形成する際には、中詰め材が袋体に収容されたアーマー層用根固めユニットを用いて、吊り枠によって一度に複数個の前記アーマー層用根固めユニットを上面視で互いに重ならない範囲で近接させて吊り下げて、前記フィルター層上にそれぞれの前記アーマー層用根固めユニットを設置する工程を繰返して、多数の前記アーマー層用根固めユニットを、上面視で隣り合う前記フィルター層用根固めユニットどうしを跨ぐように前記フィルター層上に設置する洗掘防止構造の構築方法。
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【請求項2】
前記フィルター層を形成する際に、2つの前記一単位を一度に吊り下げて、一方の前記一単位でのそれぞれの前記フィルター層用根固めユニットの前記吊り位置が上面視で形成する正三角形と、他方の前記一単位でのそれぞれの前記フィルター層用根固めユニットの前記吊り位置が上面視で形成する正三角形とを、一致させた前記重心位置を中心にして180°回転した反対向きにする請求項1に記載の洗掘防止構造の構築方法。
【請求項3】
それぞれの前記一単位毎に、吊下げレベルを異ならせる請求項1または2に記載の洗掘防止構造の構築方法。
【請求項4】
一度に吊り下げる前記フィルター層用根固めユニットとして、同じ吊下げレベルの三個の前記フィルター層用根固めユニットを有してそれぞれの前記フィルター層用根固めユニットの吊り位置を上面視で一直線上に設定して、その重心位置を、それぞれの前記一単位の上面視の前記重心位置と一致させた1つの直線配置ユニット群を追加し、この直線配置ユニット群の吊下げレベルを、それぞれの前記一単位の吊下げレベルよりも高くする請求項3に記載の洗掘防止構造の構築方法。
【請求項5】
それぞれの前記アーマー層用根固めユニットは、隣り合うどうしを接触させて設置する請求項1または2に記載の洗掘防止構造の構築方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、洗掘防止構造の構築方法に関し、さらに詳しくは、中詰材が袋体に収容された根固めユニットを用いて、洗掘防止効果の高い洗掘防止構造を効率的に構築できる洗掘防止構造の構築方法に関するものである。
続きを表示(約 3,300 文字)
【背景技術】
【0002】
着床式の洋上風力発電設備などは、水底地盤に立設されるモノパイルを有している。モノパイルのような水底地盤に立設される水中構造体の周囲の水底地盤には、洗掘防止構造を構築することが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1で提案されている方法では、水底地盤に対して、トレミー管を通じて砕石を投入し、投入した砕石を均すことでフィルター層を構築する。次いで、このフィルター層を貫通させてモノパイルを水底地盤に打設する。次いで、フィルター層上に、砕石類が袋体に充填された砕石ユニット(根固めユニット)を多数設置して、モノパイルの周囲に多数の砕石ユニットを敷き詰めて洗掘防止構造を構築する。この洗掘防止構造では、隣り合う砕石ユニットが上面視で重なり合うように設置される。このように砕石ユニットを設置するために、吊り治具に複数の砕石ユニットを吊り下げる工程では、この複数の砕石ユニットは上面視において互いに重なり合うように配置される。
【0004】
上述した方法では、吊り下げている複数の砕石ユニットが同時に着底しなければ、吊っている重心位置が変化するので、これに伴い、最初に着底した砕石ユニットに対する他の砕石ユニットの上面視での位置が変化して着底位置も変化する。そのため、吊り下げられている段階で複数の砕石ユニットどうしが上面視で互いに重なるように配置されていると、水底地盤(フィルター層)に設置された時に、砕石ユニットどうしの重なり量が過大になったり、過大なすき間が生じることが懸念される。特許文献1に提案されている発明では、砕石ユニットの下にフィルター層を設置することは必須ではないので(特許文献1の段落0104)、フィルター層を形成しない場合は砕石ユニットどうしにすき間が生じることで洗掘防止効果が低減する。一方、フィルター層を形成する場合には、水底地盤に投入した砕石を均すための大規模な均し作業が必要になるため、作業効率を向上させるには障害になる。それ故、中詰材が袋体に収容された根固めユニットを用いて洗掘防止構造を構築するに際して、作業効率および洗掘防止効果をより向上させるには改善の余地がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2022-19515号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、中詰材が袋体に収容された根固めユニットを用いて、洗掘防止効果の高い洗掘防止構造を効率的に構築できる洗掘防止構造の構築方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため本発明の洗掘防止構造の構築方法は、水底地盤に立設されている水中構造体の周囲に、フィルター層とこのフィルター層上に積層されたアーマー層とを有する洗掘防止構造を構築する洗掘防止構造の構築方法において、前記フィルター層を形成する際には、中詰め材が袋体に収容されたフィルター層用根固めユニットを用いて、吊り枠によって一度に複数個の前記フィルター層用根固めユニットを上面視で互いに重ならない範囲で近接させて吊り下げて、前記水底地盤上にそれぞれの前記フィルター層用根固めユニットを設置する工程を繰返して、多数の前記フィルター層用根固めユニットを上面視で隣り合うどうしを接触させて前記水底地盤上に設置し、一度に吊り下げる前記フィルター層用根固めユニットは、同じ吊下げレベルの三個の前記フィルター層用根固めユニットを一単位として、その一単位でのそれぞれの前記フィルター層用根固めユニットの吊り位置は上面視で正三角形を形成する位置に設定して、少なくとも1つの前記一単位を一度に吊り下げ、複数の前記一単位を一度に吊り下げる場合にはそれぞれの前記一単位の上面視の重心位置どうしを一致させ、前記アーマー層を形成する際には、中詰め材が袋体に収容されたアーマー層用根固めユニットを用いて、吊り枠によって一度に複数個の前記アーマー層用根固めユニットを上面視で互いに重ならない範囲で近接させて吊り下げて、前記フィルター層上にそれぞれの前記アーマー層用根固めユニットを設置する工程を繰返して、多数の前記アーマー層用根固めユニットを、上面視で隣り合う前記フィルター層用根固めユニットどうしを跨ぐように前記フィルター層上に設置することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、前記フィルター層と前記アーマー層とを、前記根固めユニットを用いて形成するので、大規模な均し作業が不要になり、洗掘防止構造を効率的に構築するには有利になる。また、一度に複数個の前記フィルター層用根固めユニットを上面視で互いに重ならない範囲で近接させて吊り下げて、この一度に吊り下げる前記フィルター層用根固めユニットは、同じ吊下げレベルの三個の前記フィルター層用根固めユニットを一単位として、それぞれの前記フィルター層用根固めユニットの吊り位置は上面視で正三角形を形成する位置に設定して、複数の前記一単位を一度に吊り下げる場合にはそれぞれの前記一単位の上面視の重心位置どうしを一致させるので、一度に吊り下げたそれぞれの前記根固めユニットが同時に着底しなくても、吊下げている前記根固めユニット全体としての上面視の重心位置を安定させ易くなる。そのため、形成された前記フィルター層においては、隣り合う前記フィルター層用根固めユニットどうしの重なり量のばらつきを抑制できる。これに伴い、隣り合う前記フィルター層用根固めユニットどうしの間に過大なすき間が生じることを防止できる。そして、上面視で隣り合う前記フィルター層用根固めユニットどうしを跨ぐように前記アーマー層用根固めユニットを前記フィルター層上に設置するので、隣り合う前記フィルター層用根固めユニットどうしの間にすき間が生じていても、このすき間を前記アーマー層用根固めユニットによって塞ぐことができる。そのため、高い洗掘防止効果を得ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明により構築された洗掘防止構造を正面視で例示する説明図である。
図1の洗掘防止構造を上面視で例示する説明図である。
根固めユニットを例示する説明図であり、図3Aは平坦面に載置した状態を正面視で例示し、図3Bは平坦面に載置した状態を上面視で例示し、図3Cは吊り下げた状態を正面視で例示する。
吊り下げたフィルター層用根固めユニットの配置を正面視で例示する説明図である。
図4の根固めユニットの配置を上面視で例示する説明図である。
図4の根固めユニットを着底させた状態を例示する説明図である。
図6の根固めユニットを上面視で例示する説明図である。
形成されたフィルター層を正面視で例示する説明図である。
図8のフィルター層を上面視で例示する説明図である。
図8の水底地盤にモノパイルを打設した状態を正面視で例示する説明図である。
図10のモノパイルおよびフィルター層を上面視で例示する説明図である。
フィルター層上に形成されたアーマー層を上面視で例示する説明図である。
吊り下げたアーマー層用根固めユニットの配置を正面視で例示する説明図である。
図13の根固めユニットの配置を上面視で例示する説明図である。
図13の根固めユニットを着底させた状態を例示する説明図である。
図15の根固めユニットを上面視で例示する説明図である。
吊り下げたフィルター層用根固めユニットの配置の変形例を正面視で例示する説明図である。
図17の根固めユニットの配置を上面視で例示する説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の洗掘防止構造の構築方法を、図に示した実施形態に基づいて説明する。
(【0011】以降は省略されています)
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