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公開番号2025054930
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-08
出願番号2023164171
出願日2023-09-27
発明の名称メッシュ状バックアップ材
出願人キザイテクト株式会社,株式会社光計画設計事務所,合同会社アシストワーク
代理人個人,個人
主分類E02B 5/02 20060101AFI20250401BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】パネルライジング工法による工事後、トンネル地山部の湧水が、樹脂コンクリートパネルとバックアップ材の隙間に浸入しても、樹脂コンクリートパネルと目地コーキング材の付着力を維持することができるバックアップ材を提供すること。
【解決手段】パネルライニング工法におけるコーキング作業の際、目地コーキング材が樹脂コンクリートパネルの裏側(既設トンネル側)に押し出されないようにするため設置するメッシュ状バックアップ材10であって、複数の貫通穴20を備えた平板状部材30からなり、貫通穴20の横断面形状は、一辺が3mm~5mmの矩形であることを特徴とするメッシュ状バックアップ材10とした。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
パネルライニング工法におけるコーキング作業の際、目地コーキング材が樹脂コンクリートパネルの裏側(既設トンネル側)に押し出されないようにするため設置するバックアップ材であって、
複数の貫通穴を備えたメッシュ板状部材からなり、
前記貫通穴の横断面形状は、一辺が3mm~5mmの矩形であることを特徴とするメッシュ状バックアップ材。
続きを表示(約 62 文字)【請求項2】
前記貫通穴は等間隔に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のメッシュ状バックアップ材。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、パネルライニング工法における目地コーキング作業の際、樹脂コンクリートパネルと樹脂コンクリートパネルの隙間に充填する目地コーキング材が押し出されないように樹脂コンクリートパネルの裏側(樹脂コンクリートパネルの既存トンネル側)に設置するバックアップ材に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
近年、水路用トンネル等における内壁面の補修に際して、樹脂コンクリートパネルを使用した工法(パネルライニング工法)が採用されることが多くなってきている。パネルライニング工法は、既設トンネルの内面側に、H形鋼等からなる固定鋼材を(トンネル軸方向に所定の間隔で)トンネル円周方向に設置し(鋼製支保工)、固定鋼材と固定鋼材を連結するように、パネル固定鋼材を設置後、(樹脂コンクリートパネルを)パネル固定鋼材にボルト締め等により固定し、さらに、樹脂コンクリートパネルと、既存トンネルとの隙間にモルタル等の充填材を注入する工法である。パネルライニング工法にて、樹脂コンクリートパネルを使用して、既設の水路用トンネル等の内壁面の補修・補強が行われている。
【0003】
パネルライニング工法では、樹脂コンクリートパネルと樹脂コンクリートパネルの隙間(目地と言う)を充填する目地コーキング材として弾性エポキシ樹脂が採用されており、コーキング材が樹脂コンクリートパネルの裏側(既設トンネル側)に押し出されないようにするためのバックアップ材として板状のPET樹脂等が採用されていた。ところが、工事後、トンネル周辺の地層に存在する湧水が、樹脂コンクリートパネルとバックアップ材の隙間に浸入してしまうことに起因する、樹脂コンクリートパネルと目地コーキング材の付着力が低下することにより(湧水が浸入した部分を起点として)湧水が目地部より流出し、遊離石灰(セメントに含まれる、他の物質と化合できなかった酸化カルシウム)が付着する状況が発生していた。
【0004】
特許文献1には、「耐火性、耐水性に優れ、取り扱い易い外壁用熱膨張性目地材を提供すること(特許文献1:要約)」を課題として、「熱膨張性耐火樹脂組成物層を含む外壁用熱膨張性目地材であって、前記外壁用熱膨張性目地材が、熱膨張性耐火樹脂組成物層からなり、前記熱膨張性耐火樹脂組成物層を形成する熱膨張性耐火樹脂組成物が、樹脂成分100重量部、熱膨張性黒鉛5~200重量部、ホウ素含有化合物20~200重量部、アンチモン含有化合物10~70重量部および加硫剤0.1~10重量部を含有し、前記樹脂成分が、EPDM、ポリブテンおよびポリブタジエンからなる群より選ばれる少なくとも一つからなり、前記熱膨張性耐火樹脂組成物を使用した押出成形により成形されてなる、外壁用熱膨張性目地材(特許文献1:要約)」が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2014-159731号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に係る外壁用熱膨張性目地材(特許文献1:発明の名称)は、その断面が円形の円柱構造、或いは、長手方向に対する断面の形状が長方形の四角柱構造である。このような形状であっては、本願発明のように、樹脂コンクリートパネルと樹脂コンクリートパネルの隙間に充填した目地コーキング材のバックアップ材として使用することができないものである。
【0007】
本発明の目的は、工事後、トンネル地山部の湧水が、樹脂コンクリートパネルとバックアップ材の隙間に浸入しても、樹脂コンクリートパネルと目地コーキング材の付着力を維持することができるメッシュ状バックアップ材を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、請求項1に記載された発明は、パネルライニング工法におけるコーキング作業の際、目地コーキング材が樹脂コンクリートパネルの裏側(既設トンネル側)に押し出されないようにするため設置するバックアップ材であって、複数の貫通穴を備えたメッシュ板状部材からなり、前記貫通穴の横断面形状は、一辺が3mm~5mmの矩形であるメッシュ状バックアップ材であることを特徴とするものである。
【0009】
請求項2に記載された発明は、請求項1に記載された発明において、前記貫通穴は等間隔に配置されているメッシュ状バックアップ材であることを特徴とするものである。尚、本明細書において、貫通穴が等間隔に配置されているとは、ある貫通穴の中心から隣接する貫通穴の中心の距離が全て同じであることを意味するものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明は、パネルライニング工法における(樹脂コンクリートパネルと樹脂コンクリートパネルの隙間を目地コーキング材にて埋める)コーキング作業の際、目地コーキング材が樹脂コンクリートパネルの裏側(既設トンネル側)に押し出されないように保持するため、及びコーキング作業に使用する目地コーキング材と樹脂コンクリートパネルの付着力を(樹脂コンクリートパネルとバックアップ材との間に浸入する湧水を、グラウト材の付着力により阻止することで)向上させるため設置するメッシュ状バックアップ材である。
(【0011】以降は省略されています)

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