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公開番号2024162730
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-21
出願番号2023078579
出願日2023-05-11
発明の名称取付金具
出願人積水樹脂株式会社
代理人
主分類E04F 15/02 20060101AFI20241114BHJP(建築物)
要約【課題】デッキ材を押圧する押圧部へ締結部材の締結による力を効率良く伝達してデッキ材を取り付けできる取付金具を提供する。
【解決手段】脚部と、この脚部に接続して支持部材へ締結可能な締結部材を挿通する基部と、この基部に接続して幅方向両側の前記凹溝へそれぞれ挿入する押圧部を備え、前記基部が前記脚部に接続する基板部と、この基板部の幅方向両側から上方へ延設して前記各押圧部へ接続する側板部を備え、下端を前記支持部材へ当接させた前記脚部の弾性変形により基部の前記各側板部が下方へ移動可能に設ける。
基部を支持部材へ固定する前記締結部材を螺挿して締結したときに、前記脚部が弾性変形し、締結部材の締結の力が各側板部へ効率良く伝達されて下方へ押し下げるので、側板部に接続する前記各押圧部を前記凹溝の内側面へ強力に押圧させることができる。
【選択図】 図22
特許請求の範囲【請求項1】
幅方向の端部に凹溝を有するデッキ材を支持部材へ取り付けるための取付金具であって、
前記支持部材へ当接可能な脚部と、該脚部に接続し前記支持部材へ締結可能な締結部材が挿通される基部と、該基部に接続し幅方向両側の前記凹溝へそれぞれ挿入される押圧部を備えており、
前記基部は、前記脚部に接続する基板部と、該基板部の幅方向両側から上方へ延設されて前記各押圧部へ接続する側板部を備え、下端を前記支持部材へ当接させた前記脚部の弾性変形により基部の前記各側板部が下方へ移動可能に設けられていることを特徴とする取付金具。
続きを表示(約 260 文字)【請求項2】
前記締結部材が頭部と、該頭部から突出する雄ねじ部とを備え、前記各押圧部の端部が前記頭部の外周面へ当接可能に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の取付金具。
【請求項3】
前記締結部材が頭部と、該頭部から突出する雄ねじ部とを備え、前記側板部に前記雄ねじ部を保持する保持部が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の取付金具。
【請求項4】
前記保持部の上端に前記締結部材の頭部の下面が当接するように形成されていることを特徴とする請求項3に記載の取付金具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、根太等の支持部材へデッキ材を設置するための取付金具に関するものである。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
デッキ材を根太等の支持部材へ設置する方法としては、デッキ材に挿通させたねじを支持部材へ螺結させる構成や、デッキ材へ取り付けた金具を支持部材へ固定する構成等が利用されており、デッキ材を設置するための取付金具に関する種々の発明が開示されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、下端部を構成する折り返し部から上下方向にそれぞれ立ち上がる第一の対向面部と第二の対向面部を備え、前記第一の対向面部の上端部から折り曲げられて突出する第一の係止部と、前記第一の係止部に設けられた下方に突出する第一の係止部食い込み突起を有し、前記第二の対向面部の上端部から折り曲げられて前記第一半部と反対側に突出する第二の係止部と、前記第二の係止部に設けられた下方に突出する第二の係止部食い込み突起を有し、前記第一の係止部が一方の前記デッキ材の前記取付溝、前記第二の係止部が他方の前記デッキ材の前記取付溝にそれぞれ挿入された状態でビスがデッキ材支持材にねじ込まれて締め付けられることにより、前記第一および第二の係止部食い込み突起が両側の前記デッキ材の前記取付溝の下面に食い込み、前記デッキ材を前記デッキ材支持材へ係止するようになっているデッキ材取付金具の発明が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2011-236601号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載されるデッキ材取付金具は、第一の係止部食い込み突起と第二の係止部食い込み突起とをデッキ材の取付溝の下面へ食い込ませるように形成しているが、前記各食い込み突起と下端部を構成する折り返し部とを接続する第一の対抗面部と第二の対抗面部とが変形しにくく、デッキ材支持材へねじ込むビスの力が第一と第二の係止部へ十分に伝達されないおそれがあった。
【0006】
本発明は、締結部材の締結による力を押圧部へ効率良く伝達できるデッキ材の取付金具を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明は以下のような構成としている。
すなわち本発明に係る取付金具は、幅方向の端部に凹溝を有するデッキ材を支持部材へ取り付けるための取付金具であって、前記支持部材へ当接可能な脚部と、該脚部に接続し前記支持部材へ締結可能な締結部材が挿通される基部と、該基部に接続し幅方向両側の前記凹溝へそれぞれ挿入される押圧部を備えており、前記基部は、前記脚部に接続する基板部と、該基板部の幅方向両側から上方へ延設されて前記各押圧部へ接続する側板部を備え、下端を前記支持部材へ当接させた前記脚部の弾性変形により基部の前記各側板部が下方へ移動可能に設けられていることを特徴とするものである。
【0008】
本願発明に係る取付金具によれば、支持部材へ当接可能な脚部と、この脚部に接続して前記支持部材へ締結可能な締結部材を挿通する基部と、この基部に接続して幅方向両側のデッキ材の凹溝へそれぞれ挿入する押圧部を備えるので、支持部材へ締結させた前記締結部材によって前記基部を支持部材へ固定すると共に、前記各押圧部によって凹溝を支持部材へ向けて押圧しデッキ材を支持部材へ取り付けることができる。
また、前記基部が前記脚部に接続する基板部と、この基板部の幅方向両側から上方へ延設して前記各押圧部へ接続する側板部を備え、下端を前記支持部材へ当接した前記脚部の弾性変形により基部の前記各側板部を下方へ移動可能に設けるので、基部を支持部材へ固定する前記締結部材を螺挿して締結したときに、前記脚部が弾性変形する。これにより、締結部材の締結の力が各側板部へ効率良く伝達されて下方へ押し下げるので、側板部に接続する前記各押圧部を前記凹溝の内側面へ強力に押圧させることができる。
【0009】
また、前記締結部材に頭部と、この頭部から突出する雄ねじ部とを備えさせ、前記各押圧部の端部を前記頭部の外周面へ当接可能に形成すれば、締結部材を支持部材へ締結させる過程で生じる各押圧部の移動が締結部材の前記頭部への当接によって抑制されるので、各押圧部をより強く凹溝の内側面へ押圧させることができ、好ましい。
【0010】
また、前記締結部材に頭部と、この頭部から突出する雄ねじ部とを備えさせ、前記側板部に前記雄ねじ部を保持する保持部を形成すれば、保持部に締結部材を保持した状態で取付金具の位置調整や締結作業を行うことができるので、取付金具を支持部材へ固定する作業が容易となり、好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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