TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025030422
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-07
出願番号
2023135705
出願日
2023-08-23
発明の名称
吊荷の吊り上げ装置
出願人
株式会社計装サービス
代理人
個人
主分類
B66C
13/08 20060101AFI20250228BHJP(巻上装置;揚重装置;牽引装置)
要約
【課題】 本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、上下長を短くし、揚程を容易に確保することができ且つ小型で軽量化された吊荷の吊り上げ装置を提供する。
【解決手段】 本発明の吊荷の吊り上げ装置Aは、クレーンフックを係止させる係止部を設けた吊部材1と、吊部材1に互いに独立して回動自在に連結され且つピストン22、32によって上下室に区画され、ピストン22、32の下面に突設されたピストンロッド23、33の下端に接続部24、34を有する第1、第2液圧シリンダ2、3と、ピストン42によって区画された一方の室内41aにピストン42を押圧するバネ部材43が配設されている第3液圧シリンダと、第1、第2液圧シリンダ2、3の下側室21b、31b内と第3液圧シリンダ4の他方の室41b内とを電磁弁によって開閉自在に連結、連通し且つ圧液が充満された管路5とを有する。
【選択図】 図1
特許請求の範囲
【請求項1】
上面にクレーンフックを係脱自在に係止させる係止部を設けた吊部材と、
上記吊部材の一端側及び他端側のそれぞれに上端が互いに独立して回動自在に連結され且つピストンによって上下室に区画され、上記ピストンの下面に突設されたピストンロッドの下端に吊荷に接続した索条を着脱自在に接続させる接続部を有する第1、第2液圧シリンダと、
上記吊部材に一体的に設けられ且つピストンによって区画された2個の室のうちの一方の室内に上記ピストンを押圧するバネ部材が配設されている第3液圧シリンダと、
上記第1、第2液圧シリンダの下側室内と上記第3液圧シリンダの他方の室内とを電磁弁によって開閉自在に連結、連通し且つ内部に圧液が充満された管路とを有することを特徴とする吊荷の吊り上げ装置。
続きを表示(約 600 文字)
【請求項2】
上記第1液圧シリンダ及び上記第3液圧シリンダを連結、連通している管路と、上記第2液圧シリンダ及び上記第3液圧シリンダを連結、連通している管路とのそれぞれに上記電磁弁を介在させていることを特徴とする請求項1に記載の吊荷の吊り上げ装置。
【請求項3】
上記管路には、上記電磁弁を迂回するバイパス管路が付帯されており、上記バイパス管路には上記第1液圧シリンダ及び上記第2液圧シリンダから上記第3液圧シリンダへの圧液の流通を阻止する逆止弁が介装されていることを特徴とする請求項1に記載の吊荷の吊り上げ装置。
【請求項4】
上記管路は、一端を第3液圧シリンダの他方の室に連結、連通させている一方、他端部を分岐部にて分岐させ、一方の分岐端を第1液圧シリンダの下側室に連結、連通させ且つ他方の分岐端を第2液圧シリンダの下側室に連結、連通させており、上記分岐部に上記電磁弁を介装させていることを特徴とする請求項1に記載の吊荷の吊り上げ装置。
【請求項5】
上記電磁弁は、第1、第2液圧シリンダのうちの何れか一方のみの下側室と第3液圧シリンダの他方の室との流通を可能にする開放ポジションと、第1、第2液圧シリンダの双方の下側室と第3液圧シリンダの他方の室との流通を遮断する閉止する閉止ポジションとを有することを特徴とする請求項4に記載の吊荷の吊り上げ装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテナなどの荷物(以下、「吊荷」という)を吊り上げる際に、吊荷が傾いた姿勢となった時に吊荷の姿勢を水平状態に容易に修正することができると共に吊荷の荷重がなくなった時に自動的に元の状態に復帰することができる機能を備えた吊荷の吊り上げ装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から、吊荷をクレーンによって吊り上げて所定の場所に降ろすには、クレーンの吊りフックにワイヤーなどの索条を複数本、上端に玉掛し、これらの索条によって吊荷を吊支しているが、吊荷の重心位置が吊荷の長さ方向や幅方向の中央から何れかの方向に偏っていると、吊荷が傾斜した状態で吊り上げられ、吊荷の姿勢が不安定となる事態が発生する。このため、例えば、特許文献1に開示されているように、吊荷の姿勢補正機構を備えた吊荷の吊り上げ装置が提案されている。
【0003】
上記吊荷の姿勢補正機構は、吊荷を吊支する索条に油圧シリンダなどの液圧シリンダを接続しておき、クレーンにより吊り上げられた吊荷が傾斜した時に、吊荷の上傾端側に連結した索条に設けている液圧シリンダのピストンロッドを下方に変位させ、吊荷の姿勢を水平状態に補正するように構成している。
【0004】
更に、上記吊荷の吊り上げ装置には、姿勢補正機構における液圧シリンダのピストンロッドにピストンの復帰用引張ばねが装着されており、吊荷を降ろすと、この復帰用ばねがピストンロッドを上動させて元の位置に復帰させ、次の吊荷の吊り上げに備えるように構成している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2018-111609号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記吊荷の吊り上げ装置によれば、液圧シリンダのピストンの上下面にロッドを設けた両ロッドシリンダを採用しているため、液圧シリンダの上下長が長くなり、吊荷を吊り上げる際の揚程が十分にとることのできない場所では使用が困難になるといった問題点がある。又、復帰させるための復帰用引張ばねが長くなるため、吊荷の吊り上げ装置が大きく重くなるという問題点を有している。
【0007】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、上下長を短くし、揚程を容易に確保することができ且つ小型で軽量化された吊荷の吊り上げ装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の吊荷の吊り上げ装置は、上面にクレーンフックを係脱自在に係止させる係止部を設けた吊部材と、
上記吊部材の一端側及び他端側のそれぞれに上端が互いに独立して回動自在に連結され且つピストンによって上下室に区画され、上記ピストンの下面に突設されたピストンロッドの下端に吊荷に接続した索条を着脱自在に接続させる接続部を有する第1、第2液圧シリンダと、
上記吊部材に一体的に設けられ且つピストンによって区画された2個の室のうちの一方の室内に上記ピストンを押圧するバネ部材が配設されている第3液圧シリンダと、
上記第1、第2液圧シリンダの下側室内と上記第3液圧シリンダの他方の室内とを電磁弁によって開閉自在に連結、連通し且つ内部に圧液が充満された管路とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明の吊荷の吊り上げ装置は、吊荷接続した索条を接続させる接続部を有する第1、第2液圧シリンダと、第3液圧シリンダとを互いに独立して吊部材に設けており、第1、第2液圧シリンダのピストンの下動(上動)に伴って第1、第2液圧シリンダの下側室(第3液圧シリンダの他方の室)から排出される圧液を別体の第3液圧シリンダの他方の室(第1、第2液圧シリンダの下側室)内に収容している。したがって、第1、第2液圧シリンダと第3液圧シリンダとを上下方向に並列する必要がなく、第1、第2液圧シリンダと第3液圧シリンダとを左右方向に配設することが可能となり、吊荷の吊り上げ装置の上下寸法が長くなることを抑制しながら、第1、第2液圧シリンダの下側室の長さを長くして、吊荷の吊り上げ距離を大きくすることができると共に、吊荷の吊り上げ装置の上下大きさの小型化を図ることができ、狭い作業空間においても吊荷を十分な揚程(高さ)でもって吊り上げることができる。
【0010】
上記吊荷の吊り上げ装置において、上記第1液圧シリンダ及び上記第3液圧シリンダを連結、連通している管路と、上記第2液圧シリンダ及び上記第3液圧シリンダを連結、連通している管路とのそれぞれに上記電磁弁を介在させている場合には、これらの電磁弁を独立して操作することによって、第1液圧シリンダ及び第2液圧シリンダ内のピストンの下動を独立して調整することができ、吊荷の傾斜状態を速やかに精度よく水平状態などの所望の状態に修正することができる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
個人
懸吊装置
7か月前
ユニパルス株式会社
吊具
9か月前
個人
海上コンテナ昇降装置
4か月前
ユニパルス株式会社
荷役装置
3か月前
ユニパルス株式会社
吊具装置
4か月前
株式会社豊田自動織機
荷役車両
11か月前
株式会社豊田自動織機
荷役車両
2か月前
株式会社豊田自動織機
産業車両
4か月前
株式会社豊田自動織機
荷役車両
3か月前
株式会社豊田自動織機
荷役車両
8か月前
水戸工業株式会社
吊り具
6日前
白山工業株式会社
バランサ
23日前
株式会社日本キャリア工業
昇降機
7か月前
ユニパルス株式会社
荷役助力装置
11か月前
株式会社ユピテル
システム等
3日前
個人
建築部材の吊り上げ装置
6か月前
株式会社大林組
養生方法
6か月前
株式会社豊田自動織機
フォークリフト
9か月前
フジテック株式会社
エレベータ
2か月前
株式会社豊田自動織機
フォークリフト
1か月前
株式会社ニシキ
可変型吊り天秤
11か月前
ブラザー工業株式会社
架台
9か月前
株式会社タダノ
高所作業車
6か月前
有限会社サエキ
玉掛用器具
3か月前
小野谷機工株式会社
ジャッキ装置
9か月前
ブラザー工業株式会社
架台
9か月前
ウエダ産業株式会社
鋼板保持装置
8か月前
白山工業株式会社
腕重量補償機構
6か月前
株式会社キトー
吊具
7か月前
フジテック株式会社
エスカレータ
4日前
株式会社スギヤス
車両整備用リフト
4か月前
株式会社大林組
作業システム
6か月前
株式会社タダノ
クレーン装置
9か月前
株式会社キトー
巻上機
9か月前
株式会社スギヤス
車両整備用リフト
4か月前
株式会社スギヤス
車両整備用リフト
4か月前
続きを見る
他の特許を見る