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公開番号
2025029439
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-06
出願番号
2023134090
出願日
2023-08-21
発明の名称
構造体
出願人
株式会社シェルター
,
株式会社大林組
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
E04B
1/94 20060101AFI20250227BHJP(建築物)
要約
【課題】木造建築物の外周部や吹き抜け部などに面する床構造において、その端部の上部に位置する出隅部の耐火性能を確保できるようにする。
【解決手段】構造体100は、木製の床面材110と、床面材110の端部を支持する木製の横架材120と、床面材110及び横架材120により構築される床構造130の上面を覆う複数層の第1の耐火板材140と、床面材110の端部側に位置する床構造130の側面を覆う複数層の第2の耐火板材150と、を備えている。そして、床構造130の側面の上部において、第1の耐火板材140及び第2の耐火板材150は、階段状に積層されつつ端部同士が突き合わされて接合されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
木製の床面材と、
前記床面材の端部を支持する木製の横架材と、
前記床面材及び前記横架材により構築される床構造の上面を覆う複数層の第1の耐火板材と、
前記床面材の端部側に位置する前記床構造の側面を覆う複数層の第2の耐火板材と、
を備え、
前記床構造の側面の上部において、前記第1の耐火板材及び前記第2の耐火板材は、階段状に積層されつつ端部同士が突き合わされて接合された、
構造体。
続きを表示(約 560 文字)
【請求項2】
最外層に位置する前記第1の耐火板材と最外層に位置する前記第2の耐火板材との間に所定寸法の目地が設けられ、当該目地の最奥部から開口端部に向けて耐火目地材及びシーリング材がこの順番で充填された、
請求項1に記載の構造体。
【請求項3】
前記耐火目地材は、アルカリアースシリケートウールから構成された、
請求項2に記載の構造体。
【請求項4】
前記シーリング材は、2成分形ポリウレタン系シーリング材、又は2成分形変成シリコーン系シーリング材から構成された、
請求項2に記載の構造体。
【請求項5】
前記目地を覆うように、前記第1の耐火板材の上面、又は前記第2の耐火板材の表面に第3の耐火板材が更に設けられた、
請求項2に記載の構造体。
【請求項6】
前記第1の耐火板材及び前記第2の耐火板材は、石膏ボードから構成された、
請求項1に記載の構造体。
【請求項7】
最外層に位置する前記第1の耐火板材を除く他の第1の耐火板材、及び前記第2の耐火板材は、石膏ボートから構成され、
前記最外層に位置する第1の耐火板材は、軽量気泡コンクリートから構成された、
請求項1に記載の構造体。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、木造建築物の床構造を構成する構造体に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
耐火性能を有する木製建築部材として、特開2023-38258号公報(特許文献1)に記載されるような床や、特開2020-66850号公報(特許文献2)に記載されるような梁が提案されている。特許文献1に記載の床は、木製の床面材の上面が少なくとも1層の石膏ボードなどかからなる耐火板材により被覆され、これによって、所定時間に亘って床面の上方からの熱気に耐え得るように構成されている。また、特許文献2に記載の梁は、木製の荷重支持材の周囲が少なくとも1層の石膏ボードなどからなる耐火板材により被覆され、これによって、所定時間に亘って梁の周囲からの熱気に耐え得るようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2023-38258号公報
特開2020-66850号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、木造建築物の床構造は、各階の床面を構成する床面材、及び床面材を支持する梁などの横架材を含んで構成されている。このような床構造に対して耐火性能を付与するため、特許文献1に記載の床と特許文献2に記載の梁とを組み合わせることが考えられる。しかしながら、このような床構造に耐火性能を付与するために、床の耐火板材と梁の耐火板材とをどのように接合するかについて検討が不十分であった。また、木造建築物の外周部や吹き抜け部などに面する床構造は、その端部の上部に位置する出隅部が2方向から熱気に晒される可能性があるので、この出隅部が耐火上の弱点となり易いという問題もあった。
【0005】
そこで、本発明は、木造建築物の外周部や吹き抜け部などに面する床構造において、その端部の上部に位置する出隅部の耐火性能を確保可能な構造体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
構造体は、木製の床面材と、床面材の端部を支持する木製の横架材と、床面材及び横架材により構築される床構造の上面を覆う複数層の第1の耐火板材と、床面材の端部側に位置する床構造の側面を覆う複数層の第2の耐火板材と、を備えている。そして、床構造の側面の上部において、第1の耐火板材及び第2の耐火板材は、階段状に積層されつつ端部同士が突き合わされて接合されている。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、木造建築物の外周部や吹き抜け部などに面する床構造において、その端部の上部に位置する出隅部の耐火性能を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
木造建築物の床構造を構成する構造体の一例を示す斜視図である。
一般的な構造体の欠点の説明図である。
構造体の一例を示す要部断面図である。
構造体の一例による作用及び効果の説明図である。
構造体の他の例を示す要部断面図である。
構造体の第1変形例を示す要部断面図である。
構造体の第2変形例を示す要部断面図である。
構造体の第3変形例を示す要部断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付された図面を参照し、本発明を実施するための実施形態について詳述する。
図1は、木造建築物の床構造を構成する構造体100の一例を示している。ここで、以下説明する構造体100は、本実施形態のあくまで一例を示すものであり、その構成に限定されると解釈すべきではない。従って、本技術分野の当業者であれば、本実施形態の技術的思想の範囲内で、自らの経験、知識、技術常識などを考慮して、適宜変形可能であることはいうまでもない。
【0010】
構造体100は、木造建築物の床構造を構成し、特に、外周部や吹き抜け部など、火災時に端部が高温の熱気に晒される可能性がある部位に適用可能なものである。構造体100は、木製の床面材110と、床面材110の端部を支持する木製の横架材120と、床面材110及び横架材120により構築される床構造130の上面を覆う複数層の第1の耐火板材140と、床面材110の端部側に位置する床構造130の側面を覆う複数層の第2の耐火板材150と、を備えている。なお、床面材110と横架材120との接合、及び床構造130と第1の耐火板材140及び第2の耐火板材との接合は、周知の接合技術を使用して行うことができる。
(【0011】以降は省略されています)
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