TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025069545
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-01
出願番号2023179331
出願日2023-10-18
発明の名称建物
出願人トヨタホーム株式会社
代理人個人,個人
主分類E04B 1/348 20060101AFI20250423BHJP(建築物)
要約【課題】ユニット工法の建物において階段部を好適に設置する。
【解決手段】建物10では、上階ユニット及び下階ユニットの組み合わせである第1ユニットセットX1と第2ユニットセットX2とが中間領域R1を隔てて離し置きされ、中間領域R1の一部が下階部と上階部とに跨がる吹き抜け空間S1となっている。吹き抜け空間S1には、ユニット離し置き方向に延びる階段部50が設けられている。吹き抜け空間S1は、平面視において、第1ユニットセットX1の上階ユニットに設けられた床部の中間領域側の床端部と、第2ユニットセットX2の下階ユニットに設けられた天井部の中間領域側の天井端部との間に設けられている。階段部50は、上端部が第1ユニットセットX1の上階ユニットの床端部に固定されるとともに、下段部分が第2ユニットセットX2の下階ユニットの床部上に位置するように設けられている。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
梁及び柱を結合してなる複数の建物ユニットを備え、上下に隣り合う上階部と下階部とを備える建物であって、
上階側の前記建物ユニットである上階ユニットと下階側の前記建物ユニットである下階ユニットとの組み合わせとして第1ユニットセット及び第2ユニットセットを備え、それら各ユニットセットが中間領域を隔てて互いに離間して離し置きされ、前記中間領域の少なくとも一部が前記下階部と前記上階部とに跨がる吹き抜け空間となっており、
前記吹き抜け空間には、前記第1ユニットセット側を上側、前記第2ユニットセット側を下側として、前記各ユニットセットの離し置きの方向に延びる階段部が設けられており、
前記吹き抜け空間は、平面視において、前記第1ユニットセットの上階ユニットに設けられた床部の前記中間領域側の床端部と、前記第2ユニットセットの下階ユニットに設けられた天井部の前記中間領域側の天井端部との間に設けられており、
前記階段部は、当該階段部の上端部が、前記第1ユニットセットの上階ユニットの前記床端部に固定されるとともに、少なくとも下から1段目の踏み板を含む下段部分が、前記第2ユニットセットの下階ユニットの床部上に位置するように設けられている、建物。
続きを表示(約 630 文字)【請求項2】
前記階段部の上端部は、前記第1ユニットセットの前記上階ユニットの床構造体に対して固定されている、請求項1に記載の建物。
【請求項3】
前記中間領域に仮想の建物ユニットが設置されたことを想定し、前記各ユニットセットの建物ユニットと前記仮想の建物ユニットとの間の境界線を仮想ドッキングラインとする場合に、前記第1ユニットセット側の前記仮想ドッキングラインと前記第2ユニットセット側の前記仮想ドッキングラインとの間が前記吹き抜け空間となっている、請求項1に記載の建物。
【請求項4】
前記階段部は、平面視において長尺状でかつ矩形状をなし、昇降方向が直線状となる直階段部分と、当該直階段部分の下端側及び上端側の少なくともいずれかに設けられ、階段上り口が前記直階段部分の昇降方向に交差する向きとなる曲がり階段部分とを有する、請求項1~3のいずれか1項に記載の建物。
【請求項5】
前記建物ユニットは平面視で長辺部と短辺部とを有する直方体状をなし、前記上階部及び前記下階部において、長辺部どうしを互いに対向させる向きで前記建物ユニットを一列で配置して構成される建物であって、
前記各ユニットセット及び前記中間領域は、ユニット短辺方向の長さ寸法がそれぞれ同じであり、前記階段部の長尺方向の長さ寸法は、前記中間領域のユニット短辺方向の長さ寸法よりも大きい、請求項1~3のいずれか1項に記載の建物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の建物ユニットを有してなる建物に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
複数の建物ユニットを組み合わせてなるユニット式建物(ユニット工法の建物)において、建物ユニットに階段部を組み付ける技術が各種提案されている。例えば、階段部の組み付け対象となる建物ユニットにおいて、天井大梁に階段部の上端部を固定した状態で建物ユニット内に直線状の直階段を組み付ける構成が知られている。
【0003】
一方で、ユニット式建物として、建物ユニットどうしを互いに離間させて離し置きとする構成が知られており、かかる構成のユニット式建物において、離し置きされた建物ユニットどうしの間に階段部を設置する技術が提案されている。例えば特許文献1に記載の技術では、離し置きされた建物ユニットの間において、それら各建物ユニットが対向するユニット対向方向と直交する方向に延びる向きで、長尺矩形状の階段部が配置される構成となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第5970306号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
建物ユニット内に直階段を組み付ける構成では、建物ユニットにおいてユニット短手方向(妻方向)で対向する一対の天井大梁のうち、一方の天井大梁側に階段部の上端部が固定されるとともに、他方の天井大梁が階段部の途中部分の上方に位置することが考えられる。この場合、天井大梁と階段部の途中部分とが上下方向に重なることになり、人が階段部を昇降する際に、天井大梁付近の天井構造部分が人の間近になることが懸念される。
【0006】
また、上記特許文献1に記載の階段部の設置構造は、長尺矩形状の階段部が、離し置きされた建物ユニットの間においてユニット対向方向と直交する方向に向けて配置される構成に限られたものとなっている。この場合、ユニット式建物において、各建物ユニットの配置パターンによっては階段部の設置が困難になることが考えられる。例えば、建物が建築される敷地が幅狭であり、間口寸法の小さい建物の場合、各建物ユニットが一列に配置されることが考えられ、かかる場合には、ユニット対向方向と直交する方向に向けて階段部を配置することが困難となる。
【0007】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、ユニット工法の建物において階段部を好適に設置することを主たる目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決すべく、第1の発明の建物は、
梁及び柱を結合してなる複数の建物ユニットを備え、上下に隣り合う上階部と下階部とを備える建物であって、
上階側の前記建物ユニットである上階ユニットと下階側の前記建物ユニットである下階ユニットとの組み合わせとして第1ユニットセット及び第2ユニットセットを備え、それら各ユニットセットが中間領域を隔てて互いに離間して離し置きされ、前記中間領域の少なくとも一部が前記下階部と前記上階部とに跨がる吹き抜け空間となっており、
前記吹き抜け空間には、前記第1ユニットセット側を上側、前記第2ユニットセット側を下側として、前記各ユニットセットの離し置きの方向に延びる階段部が設けられており、
前記吹き抜け空間は、平面視において、前記第1ユニットセットの上階ユニットに設けられた床部の前記中間領域側の床端部と、前記第2ユニットセットの下階ユニットに設けられた天井部の前記中間領域側の天井端部との間に設けられており、
前記階段部は、当該階段部の上端部が、前記第1ユニットセットの上階ユニットの前記床端部に固定されるとともに、少なくとも下から1段目の踏み板を含む下段部分が、前記第2ユニットセットの下階ユニットの床部上に位置するように設けられていることを特徴とする。
【0009】
ユニット工法の建物において、上下階の建物ユニットの組み合わせである第1ユニットセット及び第2ユニットセットを、中間領域を隔てて互いに離間させて離し置きし、中間領域の少なくとも一部を吹き抜け空間とするとともに、その吹き抜け空間に、各ユニットセットの離し置きの方向に延びる階段部を設ける構成とした。この場合、吹き抜け空間は、平面視において、第1ユニットセットの上階ユニットにおける中間領域側の床端部と、第2ユニットセットの下階ユニットにおける中間領域側の天井端部との間に設けられており、それら各ユニットセットの間の中間領域には建物ユニットが存在していないことから、中間領域に建物ユニットが存在している構成に比べて、各ユニットセットの離し置き方向において吹き抜け空間の拡張が可能となっている。
【0010】
上記のとおり各ユニットセットの離し置き方向に吹き抜け空間が拡張された構成では、その吹き抜け空間の拡張に伴い、片側のユニットセット(第1ユニットセット)に寄せた状態で階段部を設置することが可能となる。そのため、階段部において少なくとも下から1段目の踏み板を含む下段部分が、第2ユニットセットの下階ユニットの床部上に位置するように設けられている構成、言い換えれば第2ユニットセットにおいて吹き抜け空間側の天井端部の下方に階段部の一部が重複する構成において、階段上り口付近の高さ寸法を拡張できる。その結果、ユニット工法の建物において階段部を好適に設置することができる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
住宅
24日前
個人
地中収納型止水板
1か月前
積水樹脂株式会社
フェンス
今日
GHL株式会社
建物
22日前
個人
柱と壁の木造連結構造
1か月前
株式会社オカムラ
ブース
28日前
株式会社オカムラ
ブース
2日前
株式会社オカムラ
ブース
2日前
株式会社オカムラ
ブース
2日前
三協立山株式会社
構造体
1か月前
個人
ツリー型太陽光発電システム
1か月前
鹿島建設株式会社
制震架構
1か月前
鹿島建設株式会社
補強構造
17日前
大成建設株式会社
防音建屋
1か月前
個人
簡易テント係合固定具
1か月前
文化シヤッター株式会社
階段
1か月前
鹿島建設株式会社
外断熱構造
22日前
株式会社オカムラ
パネル装置
1か月前
文化シヤッター株式会社
階段
23日前
株式会社オカムラ
什器システム
1か月前
有限会社守矢建設
建築物
8日前
積水ハウス株式会社
手摺
1か月前
株式会社カネカ
屋根構造
15日前
株式会社カネカ
屋根構造
15日前
三協立山株式会社
パネル構造体
1か月前
株式会社大林組
制振構造
25日前
トヨタ自動車株式会社
充電施設
1か月前
株式会社カネカ
屋根構造
15日前
極東開発工業株式会社
駐車装置
1か月前
トヨタホーム株式会社
建物
1日前
ミサワホーム株式会社
ブース家具
1か月前
株式会社大林組
免震構造物
15日前
積水ハウス株式会社
建築物
4日前
積水ハウス株式会社
建築物
4日前
トヨタホーム株式会社
住宅
1か月前
光洋機械産業株式会社
壁面作業システム
1か月前
続きを見る