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公開番号
2025029006
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-05
出願番号
2024207179,2022567144
出願日
2024-11-28,2021-05-04
発明の名称
メラノーマの検出
出願人
マヨ ファウンデーション フォア メディカル エデュケーション アンド リサーチ
,
Mayo Foundation for Medical Education and Research
,
エグザクト サイエンシーズ コーポレーション
代理人
弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
主分類
C12N
15/11 20060101AFI20250226BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約
【課題】原発性皮膚メラノーマスクリーニングのための技術であり、原発性皮膚メラノーマの存在を検出するための方法、組成物、及び関連する用途を提供する。
【解決手段】ヒト個体の生体試料における1つ以上の遺伝子のメチル化レベルを測定することを、前記生体試料中のゲノムDNAを、メチル化特異的な形でDNAを修飾する試薬で処理すること;選択された前記1つ以上の遺伝子に対するプライマーのセットを使用して、前記処理したゲノムDNAを増幅すること;ならびにポリメラーゼ連鎖反応、核酸シーケンシング、質量分析、メチル化特異的ヌクレアーゼ、質量ベースの分離、及び標的捕捉によって、前記1つ以上の遺伝子のメチル化レベルを判定すること、を通じて行うことを含む、方法である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ヒト個体の生体試料における1つ以上の遺伝子のメチル化レベルを測定することを、
前記生体試料中のゲノムDNAを、メチル化特異的な形でDNAを修飾する試薬で処理すること;
選択された前記1つ以上の遺伝子に対するプライマーのセットを使用して、前記処理したゲノムDNAを増幅すること;ならびに
ポリメラーゼ連鎖反応、核酸シーケンシング、質量分析、メチル化特異的ヌクレアーゼ、質量ベースの分離、及び標的捕捉によって、前記1つ以上の遺伝子のメチル化レベルを判定すること、を通じて行うことを含む、方法であって;
前記1つ以上の遺伝子が以下の群:
●c10orf55、c2orf82、FOXL2NB、CLIC5、FAM174B_B、FLJ22536_A、FOXP1、GALNT3_A、HOPX、HOXA9_A、ITPKA、KCNQ4_A、LMX1B、MAX.chr1.110627096-110627364、MAX.chr10.22541869-22541953、MAX.chr10.62492690-62492812、MAX.chr13.29106812-29106917、MAX.chr17.73073682-73073830、MAX.chr2.71116033-71116122、MAX.chr20.21080958-21081038、MAX.chr5.42992655-42992768、MAX.chr5.60921627-60921853、MAX.chr6.29521537-29521696、MAX.chr7.155259597-155259763、ME3、MIR155HG、NFATC2_A、OCA2、OXT、RNF207_A、RUNX2、SIX4_A、STX16、TAL1、TMEM30B、及びTSPAN33;または
●AGRN、BMP8B、c17orf46_B、c17orf57_B、C2CD4A、C2CD4D_B、CDYL、CMAH、DENND2D、DLEU2、DSCR6、FLJ22536_B、FLJ45983、FOXF2、GALNT3_B、HCG4P6、HOXA9_B、KIFC2、LDLRAD2、LY75、LYL1、LYN、MAPK13、MAX.chr1.1072486-1072508、MAX.chr1.32237693-32237785、MAX.chr10.62492374-62492793、MAX.chr11.14926535-14926715、MAX.chr16.54970444-54970469、MAX.chr19.16439332-16439390、MAX.chr20.21080670-21081280、MAX.chr4.113432264-113432298、MAX.chr7.129425668-129425719、MAX.chr8.82543163-82543213、PARP15、PRKAG2、PROC_A、PROM1_B、PTGER4_A、PTP4A3、SDCCAG8、SH3PXD2A、SLC2A2、SLC35D3、TBR1、TBX2、TCP11、TFAP2A、及びTRIM73;または
●MAX.chr10.62492680-62492822、TMEM30B_B、MAX.chr11:14926602-14926831、HOXA9_9650、C10orf55_B、MAX.chr17.73073682-73073830、TSPAN33、FAM174B_C、MAX.chr5.60921627-60921853、SIX4_A、KCNQ4_A、FOXP1、C2orf82_B、TAL1_B、BTBD19_B、MAX.chr10.22541874-22541948、ME3、HOPX、MAX.chr20.3229151-3229791、CLIC5、MAX.chr13.29106812-29106917、FOXL2NB、FLJ22536_A、MAX.chr1.110627096-110627364、MAX.chr2.71116033-71116122、MAX.chr20.21080958-21081038、及びMAX.chr7.155259597-155259763;または
●MAX.chr20.21080958-21081038、MAX.chr7.155259597-155259763、FOXL2NB、及びHOXA9_A;または
●表8Aに列挙されている1つ以上のマーカー、
から選択される、前記方法。
発明の詳細な説明
【発明の詳細な説明】
【0001】
〔関連出願の相互参照〕
本出願は、2020年5月4日に出願された米国仮特許出願第63/019,753号に対する優先権を主張するものであり、この仮出願は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
続きを表示(約 2,300 文字)
【0002】
〔技術分野〕
本明細書で提供されるのは、原発性皮膚メラノーマのスクリーニングのための技術であり、限定するものではないが、特に、原発性皮膚メラノーマの存在を検出するための方法、組成物、及び関連する用途に関する。
【0003】
〔背景技術〕
メラノーマは、ヒトの皮膚癌での重篤な形態である。これは、色素細胞(メラニン細胞)、通常は、皮膚から発生する。メラノーマの発生率は、米国でのすべてのがんの中で最も高い割合で増えており、生涯リスクは68名に1名である。メラノーマは、すべての皮膚癌のわずか4%でしかないが、皮膚癌に起因する全死亡例の80%を占めている。メラノーマの識別及び診断は、それが初期段階の疾患であれば、その治癒に向けて重要であることが長らく認識されていた。メラノーマには幾つかの種類があり、皮膚、及び眼のメラノーマ、そして、稀に消化管またはリンパ節など、最初に出現する箇所で定義される。
【0004】
原発性皮膚メラノーマ(PCM)は、皮膚癌関連死の80%に関係する一般的に致命的な悪性腫瘍である(Miller,A.J.and M.C.Mihm Jr,New England Journal of Medicine,2006.355(1):p.51-65を参照されたい)。PCM診断数は、2017年に150,000超の症例数(インサイチュ及び侵襲性)であると予測されており(American Cancer Society,2017)、予後は診断時の疾患段階に関係しており、5年全生存率は、局所性疾患の患者で98.1%、領域性疾患の患者で63.6%、そして、遠隔転移のある患者で16.1%である(American Cancer Society,2017)。
【0005】
非転移PCM患者の現在の疾病監視には、医療提供者への外来訪問と、定期的なPET/CT画像が必要である。この措置のための経費は、数多くの患者が拠出した資金をすでに凌いでおり、PET/CTの還付を受けることができない、または、還付に懐疑的な負担者もいる。Medicaid保険が証明しているように、社会経済的地位(SES)が低下すると、メラノーマの処置が大幅に遅延していることが示されている(Adamson,A.S.,et al.,JAMA Dermatol,2017.153(11):p.1106-1113を参照されたい)。
【0006】
病院をベースとした高度化した画像化アプローチは、時間の経過と共に経費が上昇するだけなので、本出願に記載されているような新規の手頃な価格の外来患者監視ソリューションが必要である。実際、重篤なメラノーマ患者を減らすために、実効性のあるスクリーニング手法が至急に必要とされている。正確で、手頃な価格であり、しかも、安全である、メラノーマの初期段階、及び進行性メラノーマの発症前検出のためのスクリーニングツールを提供する技術革新が不可欠である。
【0007】
本発明は、このような要望に応えるものである。実際に、本発明は、様々な生体試料(例えば、組織、血液)中のメラノーマ、及びその様々なサブタイプ(例えば、転移性メラノーマ、原発性メラノーマ)の症例を区別する新規メチル化DNAマーカーを提供する。
【0008】
〔発明の概要〕
メラノーマスクリーニングのための血液検査は、典型的には、血液の透明な部分(血漿または血清)におけるマーカー検出に基づいており、また、初期段階の疾患に対して非感受性または非特異的であった。これらの歴史的欠陥に対処するために、本明細書で実施された実験は、判別的メチル化DNAマーカーに基づいた合理的な新しいアプローチを探求した。
【0009】
マーカーの発見と検証は、高品質フラッシュ凍結バイオバンク組織の利用を通じて行われた。血液区画におけるマーカー検出の実現可能性は、絶妙に敏感な分析プラットフォーム(例えば、定量的メチル化特異的PCR;qMSP)の使用によって確立された。このような結果は、この血液検査アプローチが、腫瘍部位を正確に予測し、頻繁な偽陽性を回避しながら、治療可能なステージのがんを検出する上で必要な分析感度を確立していることを示している。
【0010】
メチル化DNAは、大部分の腫瘍タイプの組織におけるバイオマーカーの有力なクラスとして研究されている。多くの場合、DNAメチルトランスフェラーゼは、遺伝子発現のエピジェネティック制御として、シトシン-リン酸-グアニン(CpG)アイランド部位でDNAにメチル基を付加する。生物学的に興味深い機序において、腫瘍抑制遺伝子のプロモーター領域における後天的なメチル化事象は、発現をサイレンシングし、それにより発がんの一因となると考えられている。DNAメチル化は、RNAまたはタンパク質発現よりも、より化学的及び生物学的に安定した診断ツールである可能性がある(Laird(2010)Nat Rev Genet 11:191-203)。さらに、散発性結腸癌などの他のがんでは、メチル化マーカーは、優れた特異性を提供し、個別のDNA変異よりも、より広範な情報を有し、かつ感度が高い(Zou et al(2007)Cancer Epidemiol Biomarkers Prev 16:2686-96)。
(【0011】以降は省略されています)
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