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公開番号
2025010101
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-20
出願番号
2024107644
出願日
2024-07-03
発明の名称
セルロース性物質の製造方法
出願人
個人
代理人
個人
主分類
C12P
7/10 20060101AFI20250109BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約
【課題】従来のセルロース性物質の製造方法は、原料の入手や製造過程において改善が見込めず、より経済的に有利な製造方法が望まれている。
【解決手段】培地中でコンブチャ由来のセルロース生産菌により、糖類からセルロース性物質を製造する方法において、乾燥したタバコの葉、枝および茎の抽出物であるタバコ汁を原料とするセルロース性物質の製造方法により、経済的にも時間的にも有利な条件でセルロース性物質を製造することができる。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
培地中でセルロース生産菌により糖類からセルロース性物質を製造する方法において、
乾燥したタバコの葉、枝および茎の抽出物であるタバコ汁を前記培地に混合する、
セルロース性物質の製造方法。
続きを表示(約 450 文字)
【請求項2】
前記タバコ汁を生成する汁生成工程を含み、
前記汁生成工程は、
タバコ畑から前記タバコの葉、枝および/または茎を採取する採取工程と、
前記採取工程で採取された前記タバコの葉、枝および/または茎を乾燥させ粉砕する乾燥粉砕工程と、
前記乾燥粉砕工程によって粉砕された前記タバコの粉砕物に対して所定の抽出溶媒を注いで前記抽出物を得る抽出工程と、を有する、
請求項1に記載のセルロース性物質の製造方法。
【請求項3】
前記抽出溶媒は、沸騰された熱湯である、
請求項2に記載のセルロース性物質の製造方法。
【請求項4】
前記セルロース生産菌が、コンブチャに含まれる酵母、酢酸菌および乳酸菌から選択される、
請求項1に記載のセルロース性物質の製造方法。
【請求項5】
前記糖類が、黒糖、きび糖、パームシュガーおよび糖から選択される、
請求項1に記載のセルロース性物質の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、微生物を用いたセルロース性物質の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
従来からセルロース性物質を用いた製品は多方面に用いられているが、セルロースの入手元としては植物由来のものが多く、その物性や製造方法は似通ったものであり、差別化をするにはセルロースを化学修飾するなどの手間の掛かる方法が用いられてきた。
【0003】
従来技術として、たとえば特許文献1の特許請求の範囲には、セルロース生産菌と合わせ、その他の微生物として乳酸菌または酵母を用いるセルロース性物質の製造方法が記載されている。しかしながら、用いるセルロース生産菌はアセトバクター・キシリナム・サブスピーシーズ・シュクロファーメンタンス等の特殊な菌であり、菌委託されたものに至ってはその入手でも困難がある。
【0004】
その一方、たとえば特許文献2の特許請求の範囲には、コンブチャ(kombucha)を用いた化粧品または皮膚用薬組成物が記載されている。コンブチャは安価で入手が容易であり、近年飲食用以外にも多方面への用途展開が期待されている。
【0005】
また、たとえば特許文献3の特許請求の範囲には、微細化したセルロースファイバーを含有する蓄熱層形成用組成物が記載されている。しかしながら、同時に含有する蓄熱材や水溶性高分子の選択にも注意を要し、蓄熱材としての物性としても必ずしも満足できるものとは限らない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開平10-201495号公報
特表2005-534691号公報
再表2018-105617号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従来のセルロース性物質の製造には植物由来の原料を調達する必要があり、原料からの採取にも手間や時間が掛かるものである。これに対し安価に容易に入手できる原料を元に、迅速にセルロース性物質を製造する方法が望まれていた。
【0008】
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、経済的に有利な材料を元に、極めて迅速にセルロース性物質を生成するとともに、タバコ汁に含有されるニコチンをその発酵過程の中で分解して無毒化することができるセルロース性物質の製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の前述した目的は、後記の構成により達成される。
[1]
培地中でセルロース生産菌により糖類からセルロース性物質を製造する方法において、
乾燥したタバコの葉、枝および茎の抽出物であるタバコ汁を前記培地に混合する、
セルロース性物質の製造方法。
[2]
前記タバコ汁を生成する汁生成工程を含み、
前記汁生成工程は、
タバコ畑から前記タバコの葉、枝および/または茎を採取する採取工程と、
前記採取工程で採取された前記タバコの葉、枝および/または茎を乾燥させ粉砕する乾燥粉砕工程と、
前記乾燥粉砕工程によって粉砕された前記タバコの粉砕物に対して所定の抽出溶媒を注いで前記抽出物を得る抽出工程と、を有する、
[1]に記載のセルロース性物質の製造方法。
[3]
前記抽出溶媒は、沸騰された熱湯である、
[2]に記載のセルロース性物質の製造方法。
[4]
前記セルロース生産菌が、コンブチャに含まれる酵母、酢酸菌および乳酸菌から選択される、
[1]に記載のセルロース性物質の製造方法。
[5]
前記糖類が、黒糖、きび糖、パームシュガーおよび糖から選択される、
[1]に記載のセルロース性物質の製造方法。
【0010】
前記[1]の構成のようにするとよい。
この場合、タバコの葉、枝および茎は特別な品種、品質を必要とするものではなく、通常の葉タバコの収穫の際に大量に生じる残留物を利用することが経済的に好ましい。まずはタバコ汁の製造のために、乾燥したタバコの葉、枝および茎を温水で抽出する方法で行う。この煎じる工程において、温度は60℃~100℃、好ましくは80℃~100℃、より好ましくは95℃~100℃において行う。煎じる時間は、3分~10分、好ましくは5分~8分、より好ましくは5分~6分である。
(【0011】以降は省略されています)
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