TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025033967
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-13
出願番号2023140050
出願日2023-08-30
発明の名称微生物量判定装置及び方法
出願人福井県
代理人弁理士法人大手門国際特許事務所
主分類C12M 1/34 20060101AFI20250306BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】本発明は、電極センサを用いて培地中の生存する微生物量を簡単に短時間で判定することができる微生物量判定装置及び方法を提供することを目的とする。
【解決手段】微生物量判定装置1は、アノード電極体及びカソード電極体を絶縁体を介して一体形成された電極センサ10と、微生物を培養可能な培地11と、電極センサ10の少なくとも両電極体を培地11に接触させた状態で両電極体の間に流れるガルバニック電流を測定する測定部12と、測定部12で測定された電流値を記憶するとともに電流値の変化に対応する時間データに基づいて微生物量を判定する解析部13とを備えている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
アノード電極体及びカソード電極体を絶縁体を介して一体形成された電極センサと、微生物を培養可能な培地と、前記電極センサの少なくとも両電極体を前記培地に接触させた状態で両電極体の間に流れるガルバニック電流を測定する測定部と、前記測定部で測定された電流値を記憶するとともに電流値の変化に対応する時間データに基づいて微生物量を判定する解析部とを備えている微生物量判定装置。
続きを表示(約 440 文字)【請求項2】
前記解析部は、前記電流値が増加して最大値に到達するまでの期間において培地接触開始時点から所定値に到達する時点までの時間データに基づいて微生物量を判定する請求項1に記載の微生物量判定装置。
【請求項3】
前記解析部は、前記電流値が増加して最大値に到達するまでの期間において培地接触開始時点から電流値が最も変化する時点までの時間データに基づいて微生物量を判定する請求項1に記載の微生物量判定装置。
【請求項4】
前記電極センサは、前記アノード電極体に形成された金属薄膜の厚さが10μm以上である請求項1に記載の微生物量判定装置。
【請求項5】
アノード電極体及びカソード電極体を絶縁体を介して一体形成された電極センサを用いて、微生物を培養可能な培地に少なくとも両電極体を接触させ、両電極体の間のガルバニック電流を測定し、測定された電流値の変化に対応する時間データに基づいて微生物量を判定する微生物量判定方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電極センサを用いて細菌等の微生物について生存する微生物量を定量的に判定することができる微生物量判定装置及び方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
食品加工、医療、介護等の分野では、細菌等の微生物による食中毒や感染症の発生を防止することが求められており、実際の作業環境での微生物の監視を常時行う必要がある。そのため、微生物を検出する技術の開発が進められている。
【0003】
微生物の増殖を追跡する場合、微生物を含む試料を透過する光による光学的な方法や微生物の代謝活性に伴う熱的変化や電気的変化を測定する電気化学的な方法が提案されているが、計測可能な微生物量に制約があるため、一般的には、シャーレ内の寒天で微生物を培養して微生物量を検査する培養法が行われている。しかしながら、こうした培養法では、シャーレや寒天等の材料を多量に消費する必要があり、培養のための時間(1~2日)が長いといった課題がある。
【0004】
本発明者らは、特許文献1に示すように、アノード電極体及びカソード電極体を絶縁体を介して一体形成された電極センサを培地に接触させた状態で両電極体の間に流れるガルバニック電流を測定して培地中の微生物の代謝物による電流変化を検出する微生物検出装置を提案している。こうした電極センサを用いることで、培地中の微生物から生じる代謝物による微小な電流変化を検出して微生物を簡易に精度よく検出することが可能となった。
【0005】
特許文献2では、こうした電極センサを用いて、アノード電極とカソード電極との間に流れる電流を測定して微生物自体の量を測定することが提案されているが、電流の変化から微生物量を直接測定することは確認されていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特許第6804063号公報
特開2016-10403号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明者らは、生存する微生物が排出する代謝物に着目して、電極センサにより培地中の微生物を検出することを可能としたが、培地で培養される生存する微生物の量については、検討の余地がある。すなわち、培地で培養される生存する微生物量は、培養により生成される微生物のコロニーの数を指標とするのが一般的であるが、こうした指標との関連性については、さらに検討することが必要となる。
【0008】
そこで、本発明は、電極センサを用いて培地中の生存する微生物量を簡単に短時間で判定することができる微生物量判定装置及び方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る微生物量判定装置は、アノード電極体及びカソード電極体を絶縁体を介して一体形成された電極センサと、微生物を培養可能な培地と、前記電極センサの少なくとも両電極体を前記培地に接触させた状態で両電極体の間に流れるガルバニック電流を測定する測定部と、前記測定部で測定された電流値を記憶するとともに電流値の変化に対応する時間データに基づいて微生物量を判定する解析部とを備えている。さらに、前記解析部は、前記電流値が増加して最大値に到達するまでの期間において培地接触開始時点から所定値に到達する時点までの時間データに基づいて微生物量を判定する。さらに、前記解析部は、前記電流値が増加して最大値に到達するまでの期間において培地接触開始時点から電流値が最も変化する時点までの時間データに基づいて微生物量を判定する。さらに、前記電極センサは、前記アノード電極体に形成された金属薄膜の厚さが10μm以上である。
【0010】
本発明に係る微生物量判定方法は、アノード電極体及びカソード電極体を絶縁体を介して一体形成された電極センサを用いて、微生物を培養可能な培地に少なくとも両電極体を接触させ、両電極体の間のガルバニック電流を測定し、測定された電流値の変化に対応する時間データに基づいて微生物量を判定する。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

福井県
硫黄成分検出方法
3か月前
福井県
子宮止血用セット器具
2か月前
福井県
微生物量判定装置及び方法
3か月前
福井県
繊維束の開繊方法及び装置
6か月前
福井県
マルチマテリアルの点接合構造
10か月前
福井県
被供給材の供給方法及び供給装置
10か月前
公立大学法人福井県立大学
抗体又は抗体フラグメント
10か月前
福井県
複数のドローンを備えた散布装置及び散布方法
10か月前
池田食研株式会社
抗疲労用組成物
6日前
公立大学法人福井県立大学
ナチュラルチーズ及びその製造方法
3か月前
フクビ化学工業株式会社
CNF含有樹脂成形体の製造方法
7か月前
公立大学法人 滋賀県立大学
訓練システムおよび訓練方法
9か月前
学校法人近畿大学
化合物とそれを用いたフルクトース検出プローブおよびフルクトース検出方法
9か月前
伊澤タオル株式会社
糊剤付き繊維品、糊剤、糊剤付き繊維品を製造する方法、及び繊維品を製造する方法
9か月前
ヒュービットジェノミクス株式会社
IgEクラスに特異的な免疫反応の抑制効果を介した乳児期のアレルギー素因獲得を阻止する方法
12か月前
合同酒精株式会社
麦汁の製造方法
2か月前
杏林製薬株式会社
核酸検出用PCR溶液
1か月前
日本バイリーン株式会社
細胞用支持基材
6日前
個人
細胞培養容器
1日前
学校法人近畿大学
培養肉の製造方法
1か月前
東洋紡株式会社
改変型RNAポリメラーゼ
1日前
サッポロビール株式会社
飲料
29日前
JNC株式会社
アデノ随伴ウイルスの精製方法
1か月前
株式会社東海ヒット
灌流培養ユニット
20日前
個人
ナノ微粒子の製造方法
29日前
オンキヨー株式会社
浸漬酒の製造方法、及び、浸漬酒
6日前
アサヒビール株式会社
柑橘風味アルコール飲料
1日前
アサヒビール株式会社
柑橘風味アルコール飲料
1日前
個人
超音波機能着きウィスキー熟成ボトル用のキャップ
1か月前
ヤマト科学株式会社
インキュベータ
1か月前
日本特殊陶業株式会社
メタン発生抑制装置
2か月前
東洋紡株式会社
緩衝剤によるヘムタンパク質の安定化方法
1か月前
株式会社アテクト
培養シート
2か月前
花王株式会社
リパーゼ変異体
13日前
住友化学株式会社
細胞チップ
2か月前
池田食研株式会社
抗疲労用組成物
6日前
続きを見る