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公開番号2024144058
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-11
出願番号2023196564
出願日2023-11-20
発明の名称糊剤付き繊維品、糊剤、糊剤付き繊維品を製造する方法、及び繊維品を製造する方法
出願人伊澤タオル株式会社,国立大学法人京都工芸繊維大学,サステナテック株式会社,国立大学法人福井大学,福井県
代理人個人,個人,個人,個人
主分類D06M 15/09 20060101AFI20241003BHJP(繊維または類似のものの処理;洗濯;他に分類されない可とう性材料)
要約【課題】本発明は、繊維の収束性に優れる糊剤付き繊維品を提供することを目的とする。
【解決手段】糊剤付き繊維品であって、前記糊剤がアルキルセルロース、ヒドロキシアルキルセルロース、及びヒドロキシアルキルアルキルセルロースからなる群から選択される少なくとも1種のセルロースエーテル(A)を含む、前記糊剤付き繊維品。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
糊剤付き繊維品であって、
前記糊剤が、アルキルセルロース、ヒドロキシアルキルセルロース、及びヒドロキシアルキルアルキルセルロースからなる群から選択される少なくとも1種のセルロースエーテル(A)を含む、前記糊剤付き繊維品。
続きを表示(約 800 文字)【請求項2】
前記セルロースエーテル(A)が、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、及びヒドロキシエチルメチルセルロースからなる群から選択される少なくとも1種を含む、請求項1に記載の糊剤付き繊維品。
【請求項3】
前記アルキルセルロース又は前記ヒドロキシアルキルアルキルセルロースにおけるアルコキシ基の置換度が1~3である、請求項1又は2に記載の糊剤付き繊維品。
【請求項4】
1重量%又は5重量%の水溶液とした場合のセルロースエーテル(A)の粘度が3~300mPa・sである、請求項1又は2に記載の糊剤付き繊維品。
【請求項5】
前記繊維品が綿糸又は綿生地を含む、請求項1又は2に記載の糊剤付き繊維品。
【請求項6】
前記糊剤付き繊維品に対する前記糊剤の付着率が0.1~10重量%である、請求項1又は2に記載の糊剤付き繊維品。
【請求項7】
請求項1又は2に記載の糊剤付き繊維品を製造するための、アルキルセルロース、ヒドロキシアルキルセルロース、及びヒドロキシアルキルアルキルセルロースからなる群から選択される少なくとも1種のセルロースエーテル(A)を含む糊剤。
【請求項8】
請求項1又は2に記載の糊剤付き繊維品を製造する方法であって、
前記糊剤を含む流体と繊維品とを接触させて、前記繊維品に糊付けを行う工程を含む、前記方法。
【請求項9】
請求項1又は2に記載の糊剤付き繊維品から繊維品を製造する方法であって、
超臨界二酸化炭素を含む流体と前記糊剤付き繊維品とを接触させて、前記糊剤付き繊維品の糊抜きを行う工程を含む、前記方法。
【請求項10】
前記糊抜きを行う工程が、バッチ処理又は連続処理によるものである、請求項9に記載の方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、糊剤付き繊維品、糊剤、糊剤付き繊維品を製造する方法、及び繊維品を製造する方法に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
一般に綿製品等の織物は、経糸・緯糸の交錯によってつくられる。そこで、織物をつくるには、まず原糸の経糸と緯糸に分けることから始まる。経糸と緯糸に分けられた原糸は様々な工程に通される。それらの工程の中でも経糸の糊付け(サイジング)工程は、織機の能率、製品の品質等に大きな影響を与える。糊付け工程に使用する糊剤(サイジング剤)には、繊維の収束性を高め繊維の毛羽を抑制する、繊維に引張強度、耐摩耗性等の物性を付与する等の様々な機能が要求される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
糊付け工程に使用する糊剤としては、でんぷん糊を含む糊剤が従来から使用されている。しかし、でんぷん糊を含む糊剤では、繊維の収束性、平滑性、柔軟性等を高めるために、主成分のでんぷん(コーンスターチ等)以外の、ワックス、プロピレングリコール、ポリビニルアルコール(PVA)等の成分を添加する必要があり、配合の複雑さやコストの上昇につながっていた。さらに、本発明者らが鋭意検討したところ、後述の比較例1に示すように、上記でんぷん以外の成分を添加したでんぷん糊を糊剤として使用した場合でも、繊維の収束性に改善の余地があることがわかった。
以上のように、繊維の収束性に優れる糊剤付き繊維品の実現が望まれている。
【0004】
本発明は、繊維の収束性に優れる糊剤付き繊維品を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らは、上記課題を解決するべく鋭意研究した結果、特定のセルロースエーテルを含む糊剤を用いることで上記課題を解決できることを知見し、本発明を完成するに至った。
本発明の具体的態様は以下のとおりである。
【0006】
[1] 糊剤付き繊維品であって、
前記糊剤が、アルキルセルロース、ヒドロキシアルキルセルロース、及びヒドロキシアルキルアルキルセルロースからなる群から選択される少なくとも1種のセルロースエーテル(A)を含む、前記糊剤付き繊維品。
[2] 前記セルロースエーテル(A)が、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、及びヒドロキシエチルメチルセルロースからなる群から選択される少なくとも1種を含む、[1]に記載の糊剤付き繊維品。
[3] 前記アルキルセルロース又は前記ヒドロキシアルキルアルキルセルロースにおけるアルコキシ基の置換度が1~3である、[1]又は[2]に記載の糊剤付き繊維品。
[4] 1重量%又は5重量%の水溶液とした場合のセルロースエーテル(A)の粘度が3~300mPa・sである、[1]~[3]のいずれか1つに記載の糊剤付き繊維品。
[5] 前記繊維品が綿糸又は綿生地を含む、[1]~[4]のいずれか1つに記載の糊剤付き繊維品。
[6] 前記糊剤付き繊維品に対する前記糊剤の付着率が0.1~10重量%である、[1]~[5]のいずれか1つに記載の糊剤付き繊維品。
[7] [1]~[6]のいずれか1つに記載の糊剤付き繊維品を製造するための、アルキルセルロース、ヒドロキシアルキルセルロース、及びヒドロキシアルキルアルキルセルロースからなる群から選択される少なくとも1種のセルロースエーテル(A)を含む糊剤。
[8] [1]~[6]のいずれか1つに記載の糊剤付き繊維品を製造する方法であって、
前記糊剤を含む流体と繊維品とを接触させて、前記繊維品に糊付けを行う工程を含む、前記方法。
[9] [1]~[6]のいずれか1つに記載の糊剤付き繊維品から繊維品を製造する方法であって、
超臨界二酸化炭素を含む流体と前記糊剤付き繊維品とを接触させて、前記糊剤付き繊維品の糊抜きを行う工程を含む、前記方法。
[10] 前記糊抜きを行う工程が、バッチ処理又は連続処理によるものである、[9]に記載の方法。
【発明の効果】
【0007】
本発明の糊剤付き繊維品は、繊維の収束性に優れる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、二酸化炭素の温度-圧力の状態図である。
図2は、糊剤が付着していない綿糸のSEM画像である。
図3は、でんぷん糊が付着した綿糸のSEM画像である。
図4は、セルロースエーテル(1)(メチルセルロース)が付着した綿糸のSEM画像である。
図5は、超臨界二酸化炭素を含む流体による処理に使用する装置の概要を示す図である。
図6の(a)は、生地を巻き付けた状態の治具を示す図である。図6の(b)は、紙ワイパーを巻き付けた状態の外筒を示す図である。
図7は、綿糸を巻き付けた状態の治具を示す図である。
図8は、セルロースエーテル(3)(ヒドロキシプロピルメチルセルロース)が付着した生地の、糊抜き処理前の糊剤が付着した状態のSEM画像である。
図9は、セルロースエーテル(3)(ヒドロキシプロピルメチルセルロース)が付着した生地の、糊抜き処理後の状態のSEM画像である。
図10は、水濡れ性の評価後の生地の写真である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本明細書において、「X~Y」を用いて数値範囲を表す際は、その範囲は両端の数値を含むものとする。
【0010】
以下、本発明の糊剤付き繊維品、糊剤、糊剤付き繊維品を製造する方法、及び繊維品を製造する方法について、説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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