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公開番号2024162189
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-21
出願番号2023077508
出願日2023-05-09
発明の名称CNF含有樹脂成形体の製造方法
出願人フクビ化学工業株式会社,福井県
代理人弁理士法人大手門国際特許事務所
主分類C08L 1/00 20060101AFI20241114BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】樹脂成形体の引張弾性率等の機械的強度を向上させることができ、更に樹脂中における繊維の分散性、並びに機械的特性の均一性に優れたCNF含有樹脂成形体の製造方法を提供する。
【解決手段】有機溶媒中にセルロースナノファイバーを分散させたCNF溶液を熱可塑性樹脂に添加して成形を行い、前記セルロースファイバーの添加割合を成形材料全量に対して0.1wt%~4.5wt%とした。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
有機溶媒中にセルロースナノファイバーを分散させたCNF溶液を熱可塑性樹脂に添加して成形を行い、前記セルロースファイバーの添加割合が成形材料全量に対して0.1wt%~4.5wt%である、CNF含有樹脂成形体の製造方法。
続きを表示(約 300 文字)【請求項2】
前記CNF溶液が、第四級アンモニウム塩を含むアンモニウム塩に植物繊維または植物繊維を原料とする化学繊維を加え、それらの混合物をそのまま或いはアルコールを添加して加熱することで繊維を解繊処理して製造された、請求項1記載のCNF含有樹脂成形体の製造方法。
【請求項3】
CNF含有樹脂の引張弾性率がCNF非含有の同樹脂よりも50%以上大きい、請求項1記載のCNF含有樹脂成形体の製造方法。
【請求項4】
前記熱可塑性樹脂にCNF溶液を加えて撹拌し、更にこれを加熱処理して有機溶媒を揮発させてから成形を行う、請求項1記載のCNF含有樹脂成形体の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂材料にセルロースナノファイバーを添加したCNF含有樹脂成形体の製造方法に関するものである。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
プラスチック成形分野において樹脂材料に繊維を添加して成形される繊維含有プラスチックは周知であり、繊維を添加することで添加しない樹脂よりも機械的強度を向上させたり外観を変化させたりすることができる。また繊維材料には種々の繊維が用いられるが、セルロース繊維を用いたものも公知となっている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
しかしながら、上記従来のセルロース繊維を添加したプラスチックは樹脂中における繊維の分散性が悪かったため、成形体全体において機械的物性にムラが生じ易かった。またセルロース系繊維を添加することによって破断点伸び率が大きく低下し易かったため、樹脂の靱性が大きく損なわれる欠点があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特表平9-505329号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記従来技術の問題を解決することを課題としており、要約すると樹脂成形体の引張弾性率等の機械的強度を向上させることができ、更に樹脂中における繊維の分散性、並びに機械的特性の均一性に優れたCNF含有樹脂成形体の製造方法の製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者は、上記課題を解決する手段として、有機溶媒中にセルロースナノファイバーを分散させたCNF溶液を熱可塑性樹脂に添加して成形を行い、前記セルロースファイバーの添加割合を成形材料全量に対して0.1wt%~4.5wt%とした(効果は後述する)。
【0007】
なお本明細書中の「セルロースナノファイバー(CNF)」とは、セルロースミクロフィブリル(シングルナノファイバー)単独、または縦に引き裂かれたもの、もつれたもの、または網目状の構造を持つそれらの集合体からなり、幅3nm~100nm・アスペクト比10以上、長さ100μmまでのものをいう。
【0008】
上記CNF溶液については、第四級アンモニウム塩を含むアンモニウム塩に植物繊維または植物繊維を原料とする化学繊維を加え、それらの混合物をそのまま或いはアルコールを添加して加熱することで繊維を解繊処理して製造されたものを好適に使用できる。
【0009】
上記CNF含有樹脂は引張弾性率がCNF非含有の同樹脂よりも50%以上大きくなるようにするのが好ましい。
【0010】
また非発泡の樹脂成形体の場合には、ボイドの発生を抑制するために成形前に熱可塑性樹脂にCNF溶液を加えて撹拌し、更にこれを加熱処理して有機溶媒を揮発させてから成形を行うのが好ましい。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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