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公開番号2024125982
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-19
出願番号2023118917
出願日2023-07-21
発明の名称訓練システムおよび訓練方法
出願人公立大学法人 滋賀県立大学,公立大学法人福井県立大学
代理人弁理士法人YKI国際特許事務所
主分類G09B 9/00 20060101AFI20240911BHJP(教育;暗号方法;表示;広告;シール)
要約【課題】作業者の技能・知識を効率よく向上させることができる。
【解決手段】本発明に係る訓練システム1は、仮想現実の模擬作業空間内での模擬作業を通じて、作業現場の作業者を訓練するための訓練システム1であって、仮想現実画像を表示する表示部14と、作業者の視線の動きを検出する視線検出部12と、を有する表示装置10を備え、表示装置10は、作業者の視線が所定時間、特定の個所の方向に向けられた場合に、上記特定の個所に対応する学習情報を表示部14に出力する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
仮想現実の模擬作業空間内での模擬作業を通じて、作業現場の作業者を訓練するための訓練システムであって、
仮想現実画像を表示する表示部と、前記作業者の視線の動きを検出する視線検出部と、を有する表示装置を備え、
前記表示装置は、前記視線検出部により前記作業者の視線が所定時間、特定の個所の方向に向けられたことが検出された場合に、前記特定の個所に対応する学習情報を前記表示部に出力する、訓練システム。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記特定の個所が、特定の危険個所であり、
前記学習情報は、前記特定の危険個所に関する設問を含む、請求項1に記載の訓練システム。
【請求項3】
前記表示装置は、前記作業者の前記設問に対する回答を記憶する記憶部をさらに有する、請求項2に記載の訓練システム。
【請求項4】
前記記憶部は、訓練中の前記作業者の視線方向を記憶する、請求項3に記載の訓練システム。
【請求項5】
前記作業者が滞在する現実空間に設けられ、前記作業者が操作するロボットをさらに備え、
前記表示装置は、前記ロボットの動作に基づいて、模擬作業空間内を動作する仮想物体を前記表示部に出力する、請求項1に記載の訓練システム。
【請求項6】
前記ロボットは、人型ロボットである、請求項5に記載の訓練システム。
【請求項7】
前記表示装置は、前記仮想物体が模擬作業空間内で動作する際に、前記仮想物体に対応する学習情報を前記表示部に出力する、請求項5に記載の訓練システム。
【請求項8】
前記作業者の位置を検出する位置検出部と、
訓練終了後に、前記作業者のアバターを生成するアバター生成部と、
をさらに有し、
前記作業者のアバターは、前記視線検出部および前記位置検出部の情報に基づき、仮想現実の模擬作業空間内で動作する、請求項1に記載の訓練システム。
【請求項9】
前記作業者の位置を検出する位置検出部と、
前記作業者の動作を検出する動作検出部と、
訓練終了後に、前記作業者のアバターを生成するアバター生成部と、
をさらに有し、
前記作業者のアバターは、前記視線検出部、前記位置検出部および前記動作検出部の情報に基づき、仮想現実の模擬作業空間内で動作する、請求項1に記載の訓練システム。
【請求項10】
仮想現実の模擬作業空間内での模擬作業を通じて、作業現場の作業者を訓練するための訓練方法であって、
訓練中の前記作業者の視線方向を受信するステップと、
前記視線方向が、所定時間、特定の個所の方向に向けられたか否かを判断するステップと、
前記視線方向が、所定時間、前記特定の個所の方向に向けられていた場合に、仮想現実の模擬作業空間内に、前記特定の個所に対応する学習情報を出力するステップと、
を備える、訓練方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、仮想現実の模擬作業空間内での模擬作業を通じて、作業現場での危険性を作業者に訓練するための訓練システム、および訓練方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
様々な分野において、人が実行する作業は多数存在する。これらの作業において、作業の効率や質は作業者の技能に大きく依存するため、それらを向上させる訓練は重要である。訓練の効率化の方法の1つとして、仮想現実の模擬作業空間内での模擬作業を通じて作業者を訓練する方法がある。特許文献1には、作業者を訓練するために、仮想現実の手術室内で医療処置をシミュレーションする訓練システムが開示されている。
【0003】
仮想現実の模擬作業空間内での模擬作業においては、危険性が高いものや消耗品などを実際には存在しない仮想物とすることができるため、訓練の安全性やコストパフォーマンスを向上させることができる。また、仮想現実の模擬作業空間内での模擬作業においては、現実では遭遇率の低い事例であっても訓練することが可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第7055988号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
作業者に所要の技能・知識を習得させるための訓練においては、作業者に危険個所およびチェックすべきポイント等の情報を的確に提供することが重要である。従来の仮想現実を用いた訓練手法では、作業者に危険個所およびチェックすべきポイント等の情報を的確に提供し、作業者の技能・知識を効率よく向上させることについて未だ改善の余地がある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る訓練システムは、仮想現実の模擬作業空間内での模擬作業を通じて、作業現場の作業者を訓練するための訓練システムであって、仮想現実画像を表示する表示部と、作業者の視線の動きを検出する視線検出部と、を有する表示装置を備え、表示装置は、作業者の視線が所定時間、模擬作業空間内の特定の個所の方向に向けられた場合に、上記特定の個所に対応する学習情報を表示部に出力することを特徴とする。
【0007】
これにより、訓練中の作業者が危険個所およびチェックすべきポイント等の特定の個所を注視した際、当該個所に関連する学習情報(例えば、過去の事故事例、適切な処理方法等)が表示される。その結果、作業者は、当該個所の学習情報を同時に習得でき、作業者の技能・知識を効率よく向上させることができる。また、特定の個所の発見にあわせて当該個所の学習情報が表示されるため、作業者にとって当該個所の学習情報が強く印象に残る。
【0008】
また、本発明に係る訓練システムにおいて、上記特定の個所が、特定の危険個所であり、訓練中の作業者が危険個所を注視した際に表示される学習情報は、設問を含んでいてもよい。
【0009】
これにより、当該危険個所について深く考える機会を作業者に与えることができる。その結果、作業者にとって当該危険個所がより強く印象に残り、作業者の技能・知識を効率よく向上させることができる。
【0010】
また、本発明に係る訓練システムにおいて、表示装置は、作業者の学習情報の設問に対する回答を記憶する記憶部をさらに有していてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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