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公開番号2025064685
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-17
出願番号2023174620
出願日2023-10-06
発明の名称生物の管理方法
出願人学校法人上智学院
代理人弁理士法人平和国際特許事務所
主分類C12N 1/12 20060101AFI20250410BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】液中で生存して光合成を行う生物の良好な管理方法を提供する。
【解決手段】生物の管理方法は、液中で生存して光合成を行う生物が入った液体において液中プラズマを発生させて前記生物に液中プラズマを照射すること(S1)と、前記液中プラズマを照射した生物を液中で生存させること(S2)とを含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
液中で生存して光合成を行う生物が入った液体において液中プラズマを発生させて前記生物に液中プラズマを照射することと、
前記液中プラズマを照射した生物を液中で生存させることと
を含む生物の管理方法。
続きを表示(約 520 文字)【請求項2】
前記生物は、ユーグレナである、請求項1に記載の管理方法。
【請求項3】
前記液中プラズマを発生させることは、前記液中プラズマの1回あたりの発生時間が0.5秒以上1.5秒以下であり、前記液中プラズマの発生回数が1回又は2回である、請求項1又は2に記載の管理方法。
【請求項4】
前記液中プラズマを発生させることは、前記液体にマイクロ波を照射することを含む、請求項1又は2に記載の管理方法。
【請求項5】
液中で生存して光合成を行う生物及び当該生物が生存するための液体を収容するように構成された培養機と、
前記液体中にプラズマを発生させるように構成されたプラズマ照射機と
を備える設備。
【請求項6】
前記プラズマ照射機がプラズマを発生させる位置に前記液体を流す流れ発生装置をさらに備える、請求項5に記載の設備。
【請求項7】
前記培養機に対する前記プラズマ照射機がプラズマを発生させる位置を変更するように、前記プラズマ照射機の少なくとも一部を移動させるように構成された移動機構をさらに備える、請求項5に記載の設備。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、液中で生存して光合成を行う生物の管理方法及びそのための設備に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
一般に、植物の生育速度を速めたり、植物の有用物質生産量を増やしたりするために、種々の工夫が行われている。例えば、このような目的のため、肥料の量が調整されたり、照射される光の量が調整されたりする。例えば特許文献1には、播種から収穫までの栽培期間の少なくとも一部で、光合成のための主光の照射と、主光による植物の光合成を促進する追加光の照射とを行うことで、植物の生育速度を速め、かつ有用物質生産を促進できることが開示されている。ここで、追加光は、光強度が周期的に変動する追加シグナル光と光強度が追加シグナル光よりも緩やかに変化する追加緩和光とを含むことが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第7157489号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、液中で生存して光合成を行う生物を良好に管理することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様によれば、生物の管理方法は、液中で生存して光合成を行う生物が入った液体において液中プラズマを発生させて前記生物に液中プラズマを照射することと、前記液中プラズマを照射した生物を液中で生存させることとを含む。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、液中で生存して光合成を行う生物を良好に管理できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、一実施形態に係る液中で生存して光合成を行う生物の管理方法の一例の概略を示すフローチャートである。
図2は、光合成を行い液中で生存する生物の管理に用いる設備の第1の例に係る構成の概略を模式的に示す図である。
図3は、光合成を行い液中で生存する生物の管理に用いる設備の第2の例に係る構成の概略を模式的に示す図である。
図4は、光合成のための光を十分光量で1日24時間照射した第1条件で液中プラズマを照射したEuglena gracilis Z 株を培養した場合の、培養日数と培養した試料の吸光度の測定結果との関係の一例を示す図である。
図5は、光合成のための光を半分光量で1日12時間照射した第2条件で液中プラズマを照射したEuglena gracilis Z 株を培養した場合の、培養日数と培養した試料の吸光度の測定結果との関係の一例を示す図である。
図6は、光合成のための光を十分光量で1日24時間照射した第1条件で液中プラズマを照射したWild-type Euglenaを培養した場合の、培養日数と培養した試料の吸光度の測定結果との関係の一例を示す図である。
図7は、光合成のための光を半分光量で1日12時間照射した第2条件で液中プラズマを照射したWild-type Euglenaを培養した場合の、培養日数と培養した試料の吸光度の測定結果との関係の一例を示す図である。
図8は、液中プラズマを2回照射した後に、又はコントロール実験として液中プラズマを照射せずに、光合成のための光を十分光量で1日24時間照射した第1条件で1.5日間培養したユーグレナの試料について、動的光散乱法により測定した粒径分布の一例を示す図である。
図9は、液中プラズマを2回照射した後に、又はコントロール実験として液中プラズマを照射せずに、光合成のための光を半分光量で1日12時間照射した第2条件で1.5日間培養したユーグレナの試料について、動的光散乱法により測定した粒径分布の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
一実施形態について図面を参照して説明する。本実施形態は、光合成を行い液中で生存する生物の管理方法及びそのための設備に関する。
【0009】
[方法]
光合成を行い液中で生存する生物には、例えば、藻類などが含まれ得る。藻類には、シアノバクテリアのような原核生物や、珪藻、黄緑藻、渦鞭毛藻などの単細胞生物、海藻類などの多細胞生物などが含まれ得る。この単細胞生物には、ユーグレナを含むユーグレナ藻も含まれ得る。また、この生物には、水草、海草等も含まれ得る。
【0010】
本実施形態に係る生物の管理方法の概略を図1に示す。本実施形態に係る生物の管理方法は、生物が入った液体において液中プラズマを発生させて生物に液中プラズマを照射すること(S1)と、当該生物を液中で生存させること(S2)とを含む。
(【0011】以降は省略されています)

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