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公開番号
2025059636
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-10
出願番号
2023169855
出願日
2023-09-29
発明の名称
細胞培養キット
出願人
住友ベークライト株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C12M
1/00 20060101AFI20250403BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約
【課題】ウェルの内容物を操作しやすい新規な細胞培養キットを提供する。
【解決手段】複数のウェルを有するウェルプレートと、ウェルに挿入されるセルカルチャーインサートと、を備え、セルカルチャーインサートは、底部を有する筒状の本体部と、本体部の上部において本体部の径方向外側に延びる支持部と、を有し、支持部は、セルカルチャーインサートをウェルの定位置に挿入した姿勢において、ウェルの少なくとも一部を露出させる位置に設けられ、ウェルは、姿勢において、ウェルの周方向で本体部の外面とウェルの内壁との距離が相対的に広がっているサンプリング部を有する細胞培養キット。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
複数のウェルを有するウェルプレートと、
前記ウェルに挿入されるセルカルチャーインサートと、を備え、
前記セルカルチャーインサートは、底部を有する筒状の本体部と、
前記本体部の上部において前記本体部の径方向外側に延びる支持部と、を有し、
前記支持部は、前記セルカルチャーインサートを前記ウェルの定位置に挿入した姿勢において、前記ウェルの少なくとも一部を露出させる位置に設けられ、
前記ウェルは、前記姿勢において、前記ウェルの周方向で前記本体部の外面と前記ウェルの内壁との距離が相対的に広がっているサンプリング部を有する細胞培養キット。
続きを表示(約 540 文字)
【請求項2】
前記複数のウェルは、平面視でマトリクス状に配列し、
前記複数のウェルのそれぞれは、平面視において前記サンプリング部を同方向に向けている請求項1に記載の細胞培養キット。
【請求項3】
前記本体部は、円筒状であり、
前記ウェルは、前記ウェルに内接する仮想円の外側に突出する角を有し、
前記サンプリング部は、前記姿勢における前記本体部と前記ウェルの角との間に形成される隙間である請求項1又は2に記載の細胞培養キット。
【請求項4】
前記ウェルの平面視形状は矩形である請求項3に記載の細胞培養キット。
【請求項5】
前記セルカルチャーインサートは、前記本体部の周方向において離散的に設けられた複数の前記支持部を有し、
前記ウェルの上端部は、前記支持部を保持し前記セルカルチャーインサートの前記周方向の姿勢を規定する回り止め部を有する請求項1又は2に記載の細胞培養キット。
【請求項6】
前記セルカルチャーインサートは、前記本体部の外面から前記本体部の径方向に延びる突起を有し、
前記突起は、前記姿勢において前記ウェルの内壁と干渉する請求項1又は2に記載の細胞培養キット。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、細胞培養キットに関する。
続きを表示(約 1,100 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、ウェルプレートとセルカルチャーインサートとを組み合わせて、細胞培養を行う方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。以下、セルカルチャーインサートを、単に「インサート」と称することがある。また、ウェルプレートとインサートとの組み合わせのことを、「細胞培養キット」と称することがある。
【0003】
インサートは、細胞、器官、組織の培養に用いられる底板を有する筒状の培養器具であり、ウェルプレートのウェルに挿入して用いられる。通常、インサートの底部は、ウェルに貯留した培地が透過可能なメンブレン製である。インサートは、内側底部に細胞等を播種してウェルに挿入することで、底部(メンブレン)を介して細胞等にウェル内の培地を行き渡らせ、細胞等を培養することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-110114号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
細胞の培養中、ウェル内の内容物(例えば培地)の成分分析や交換のため、ウェル内の内容物を操作することがある。しかし、従来の細胞培養キットでは、ウェル内の内容物に手を加え難く、改善が求められていた。
【0006】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、ウェルの内容物を操作しやすい新規な細胞培養キットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
細胞培養キットにおける課題の発生状況として、細胞の培養中に、ウェル内の培地の成分分析や交換のため、ピペット等の器具を用いてウェル内の培地を取り出す操作を想定する。この場合、ウェルからインサートを取り出した上でウェル内の培地を取り出すことが考えられる。しかし、その場合、ウェル内の培地から取り出した細胞が乾く、空気に曝される等の影響により、細胞の生存率が低下するおそれがある。
【0008】
また、上記操作をウェルにインサートを挿入した状態で行おうとすると、ウェルとインサートとの間の隙間にピペット等の器具を挿入する必要が生じる。しかし、そのような細胞培養キットでは、器具を挿入可能な隙間を形成するため、インサートの大きさが制限されることとなり、細胞培養の効率が低下する。そのため、従来の細胞培養キットには改善の余地が残されていた。
【0009】
発明者らは、これらの課題を解決可能な細胞培養キットを鋭意検討し、発明を完成させた。
【0010】
すなわち、上記の課題を解決するため、本発明の一態様は、以下の態様を包含する。
(【0011】以降は省略されています)
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