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公開番号2025026157
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-21
出願番号2023131557
出願日2023-08-10
発明の名称ジブクレーンユニット
出願人株式会社鶴見製作所
代理人個人
主分類B66C 11/16 20060101AFI20250214BHJP(巻上装置;揚重装置;牽引装置)
要約【課題】ジブクレーンユニット全体の鉛直方向の長さ(高さ)を小さくして鉛直方向の大型化を抑制することが可能なジブクレーンユニットを提供する。
【解決手段】このジブクレーンユニット100では、シリンダ6が収縮した状態において、シリンダ6が接続用ワイヤ7を引っ張ることにより、ジブ2の延びる方向において支柱部1側とは反対の先端側にトロリ4が移動するように構成されているとともに、シリンダ6が伸長した状態において、吊り下げ用ワイヤ3に吊り下げ対象物50の自重がかかることにより、第1滑車41を介してトロリが接続用ワイヤ7を引っ張りながら支柱部1側に移動するように構成されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
旋回可能に構成され、鉛直方向に沿って延びる支柱部と、
水平方向に沿って延びる細長状に形成され、前記支柱部の上端部に固定されている、吊り下げ対象物を水平方向に移動させる際のガイドとなるジブと、
前記吊り下げ対象物を吊り下げる吊り下げ用ワイヤと、
前記ジブに取り付けられ、前記ジブの延びる水平方向に沿って移動するとともに、前記吊り下げ用ワイヤを支持する第1滑車を含む、前記吊り下げ用ワイヤに吊り下げられた前記吊り下げ対象物を水平方向に移動させるための水平方向移動機構であるトロリと、
前記トロリよりも前記支柱部側に配置され、前記吊り下げ用ワイヤを巻き取るか、または、前記吊り下げ用ワイヤを送り出すことにより、前記吊り下げ用ワイヤを鉛直方向に移動させる、鉛直方向移動機構と、
水平方向に沿って延びるように前記ジブに取り付けられ、水平方向に沿って伸縮するシリンダと、
前記トロリと前記シリンダとに接続される接続用ワイヤと、を備え、
前記シリンダが収縮した状態において、前記シリンダが前記接続用ワイヤを引っ張ることにより、前記ジブの延びる方向において前記支柱部側とは反対の先端側に前記トロリが移動するように構成されているとともに、前記シリンダが伸長した状態において、前記吊り下げ用ワイヤに前記吊り下げ対象物の自重がかかることにより、前記第1滑車を介して前記トロリが前記接続用ワイヤを引っ張りながら前記支柱部側に移動するように構成されている、ジブクレーンユニット。
続きを表示(約 600 文字)【請求項2】
前記シリンダは、前記ジブの上面側に水平方向に沿って延びるように配置されており、
前記ジブは、前記先端側の端部近傍に配置された第2滑車を含み、
前記接続用ワイヤは、前記第2滑車を介して、前記シリンダと前記トロリとを接続するように構成されている、請求項1に記載のジブクレーンユニット。
【請求項3】
前記鉛直方向移動機構は、前記支柱部に配置されたウインチを含む、請求項1に記載のジブクレーンユニット。
【請求項4】
前記鉛直方向移動機構に電力を供給する電力供給源をさらに備え、
前記シリンダは、前記電力供給源から供給された電力により伸縮する電動シリンダで構成されている、請求項1に記載のジブクレーンユニット。
【請求項5】
前記吊り下げ用ワイヤは、所定の深さの地下または河川に配置されるとともに前記地下に溜まった地下水または前記河川の水を排出する前記吊り下げ対象物としての水中ポンプを吊り下げるように構成されている、請求項1に記載のジブクレーンユニット。
【請求項6】
前記支柱部は、荷台を含む車両に搭載されるように構成され、
前記車両の前記荷台の鉛直方向の長さと、前記支柱部の鉛直方向の長さとの合計が、吊り代の大きさとなるように構成されている、請求項1に記載のジブクレーンユニット。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ジブクレーンユニットに関するものである。
続きを表示(約 2,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来、ジブクレーンユニットが知られている(たとえば、特許文献1参照)。
【0003】
上記特許文献1には、旋回フレームと、ジブと、旋回フレームにジブを取り付けるとともに鉛直方向に延びるガントリ(支柱部)と、ジブを水平方向に移動可能なトロリ(水平方向移動機構)と、トロリに吊り下げられるフックとを備えるジブクレーンユニットが開示されている。特許文献1では、旋回フレームが旋回することによりジブが旋回するように構成されている。また、旋回フレームには、トロリを巻き上げるための巻き上げウインチと、トロリを水平方向に移動させるための横行ウインチと、ガントリの上方に配置されるシーブ(滑車)とが設けられている。巻き上げウインチおよび横行ウインチは、シーブを介してトロリに接続している。そして、巻き上げウインチがワイヤを巻き上げることにより、ワイヤの先端に設けられたトロリが鉛直方向に移動する。また、横行ウインチがワイヤを巻き取ることにより、トロリが横方向に移動する。特許文献1では、ガントリは、ジブよりも上方に延びている。また、横行ウインチおよび巻取りウインチは、ジブの上方に配置されるとともに、複数のシーブは、横行ウインチおよび巻取りウインチよりも上方に配置されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平9-286591号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1に記載のジブクレーンユニットでは、ジブから鉛直方向にガントリ(支柱部)が延びているとともに、水平方向にトロリを移動させるための横行ウインチとシーブとがガントリの上方に配置されているため、ジブクレーンユニットの鉛直方向の長さ(高さ)が大きくなるという問題点がある。
【0006】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、ジブクレーンユニット全体の鉛直方向の長さ(高さ)を小さくして鉛直方向の大型化を抑制することが可能なジブクレーンユニットを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、この発明の一の局面におけるジブクレーンユニットは、旋回可能に構成され、鉛直方向に沿って延びる支柱部と、水平方向に沿って延びる細長状に形成され、支柱部の上端部に固定されている、吊り下げ対象物を水平方向に移動させる際のガイドとなるジブと、吊り下げ対象物を吊り下げる吊り下げ用ワイヤと、ジブに取り付けられ、ジブの延びる水平方向に沿って移動するとともに、吊り下げ用ワイヤを支持する第1滑車を含む、吊り下げ用ワイヤに吊り下げられた吊り下げ対象物を水平方向に移動させるための水平方向移動機構であるトロリと、トロリよりも支柱部側に配置され、吊り下げ用ワイヤを巻き取るか、または、吊り下げ用ワイヤを送り出すことにより、吊り下げ用ワイヤを鉛直方向に移動させる、鉛直方向移動機構と、水平方向に沿って延びるようにジブに取り付けられ、水平方向に沿って伸縮するシリンダと、トロリとシリンダとに接続される接続用ワイヤと、を備え、シリンダが収縮した状態において、シリンダが接続用ワイヤを引っ張ることにより、ジブの延びる方向において支柱部側とは反対の先端側にトロリが移動するように構成されているとともに、シリンダが伸長した状態において、吊り下げ用ワイヤに吊り下げ対象物の自重がかかることにより、第1滑車を介してトロリが接続用ワイヤを引っ張りながら支柱部側に移動するように構成されている。
【0008】
この発明の一の局面によるジブクレーンユニットでは、上記のように、水平方向に沿って延びる細長状に形成され、支柱部の上端部に固定されている、吊り下げ対象物を水平方向に移動させる際のガイドとなるジブを備える。これにより、ジブよりも上方に支柱部が延びていないため、ジブクレーンユニット全体の鉛直方向の長さ(高さ)が大きくなることを抑制することができる。また、水平方向に沿って延びるようにジブに取り付けられ、水平方向に沿って伸縮するシリンダと、トロリとシリンダとに接続される接続用ワイヤと、を備え、シリンダが伸長した状態において、吊り下げ用ワイヤに吊り下げ対象物の自重がかかることにより、第1滑車を介してトロリが接続用ワイヤを引っ張りながら支柱部側に移動するように構成されている。これによって、トロリを水平方向に移動させるためのシリンダが水平方向に沿って延びるように取り付けられるため、トロリを水平方向に移動させるための横行ウインチと、横行ウインチよりも上方に配置されるシーブとをジブの上方に配置する場合と異なり、ジブクレーンユニット全体の鉛直方向の長さ(高さ)が大きくなることを抑制することができる。これらの結果、ジブクレーンユニット全体の鉛直方向の長さ(高さ)を小さくして、鉛直方向の大型化を抑制することができる。
【0009】
上記一の局面によるジブクレーンユニットにおいて、好ましくは、シリンダは、ジブの上面側に水平方向に沿って延びるように配置されており、ジブは、先端側の端部近傍に配置された第2滑車を含み、接続用ワイヤは、第2滑車を介して、シリンダとトロリとを接続するように構成されている。このように構成すれば、シリンダをジブの上面側に水平方向に沿って配置することにより、ジブの先端側の端部から水平方向に延びるようにシリンダを配置する場合と比べて、水平方向の長さが大きくなることを抑制することができる。また、第2滑車がジブの先端側の端部に配置されていることにより、ジブの上方にトロリを水平方向に移動させるための滑車を設ける場合と比べて、ジブクレーンユニット全体の鉛直方向の長さをさらに小さくすることができる。これにより、ジブクレーンユニットの水平方向および鉛直方向の大型化を抑制することができる。
【0010】
上記一の局面によるジブクレーンユニットにおいて、好ましくは、鉛直方向移動機構は、支柱部に配置されたウインチを含む。このように構成すれば、ウインチが支柱部に配置されているため、ウインチをジブに配置する場合と比べて、鉛直方向の長さが大きくなることを抑制することができる。また、吊り下げ対象物を地中深くに配置する場合に、吊り下げ用ワイヤを長くする必要があるため、吊り下げ用ワイヤの長さに対応してウインチを大型化する必要がある。これにより、ウインチの重さが大きくなる。この場合に、ウインチを支柱部に配置することにより、ジブにウインチを配置した場合と異なり、ジブの重さが大きくなることを抑制して、ジブの支柱部に接続される箇所にかかる負荷を軽減することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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