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公開番号
2025025617
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-21
出願番号
2023130522
出願日
2023-08-09
発明の名称
車両用動力伝達装置の制御装置
出願人
トヨタ自動車株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
F16H
61/02 20060101AFI20250214BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】シンクロメッシュ機構を有する噛合クラッチの噛込みによる係合不良を、より精度良く解消することができる車両用動力伝達装置の制御装置を提供する。
【解決手段】噛合クラッチD1のスリーブ50とギヤピース52の噛込みによる係合不良が検出され、噛合クラッチD1を解放側に操作しても、噛合クラッチD1の噛込みによる係合不良が解消されない場合は、前進走行または後進走行へのシフト操作に応じて前進用クラッチC1または後進用ブレーキB1を係合し、噛合クラッチD1のスリーブ50側およびギヤピース52側を相対回転させることで、噛込みによる係合不良の解消と、スリーブ50とギヤピース52の噛合いの位相ずらしを行った後に、噛合クラッチD1を再係合させる制御を実行する為、シンクロメッシュ機構のなじみ不足で、噛込みによる係合不良が発生しやすい初期の状態でも、より精度良く噛合クラッチの係合不良を解消することができる。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
エンジンの動力が伝達される入力軸と前記動力を駆動輪へ伝達する出力軸との間に、ギヤ機構を有する第1動力伝達経路および無段変速機を有する第2動力伝達経路を並列に備え、前記第1動力伝達経路に、前進走行用の第1クラッチと、後進走行用の第1ブレーキと、前記第1クラッチおよび前記第1ブレーキの前記出力軸側に設けられたシンクロメッシュ機構を備える噛合クラッチと、を備える車両用動力伝達装置の制御装置において、
前記噛合クラッチのスリーブとギヤピースの噛込みによる係合不良が検出され、前記噛合クラッチを解放側へ操作しても、前記噛込みによる係合不良が解消されない場合は、前進走行または後進走行へのシフト操作に応じて前記第1クラッチまたは前記第1ブレーキを係合し、前記噛合クラッチの前記スリーブ側および前記ギヤピース側を相対回転させることで、前記噛込みによる係合不良の解消と、前記スリーブと前記ギヤピースの噛合いの位相ずらしを行った後に、前記噛合クラッチを再係合させる制御を実行する
ことを特徴とする車両用動力伝達装置の制御装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、シンクロメッシュ機構を有する噛合クラッチを備えた車両用動力伝達装置の制御装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
エンジンの動力が伝達される入力軸と前記動力を駆動輪へ伝達する出力軸との間に設けられた、ギヤ機構を有する第1動力伝達経路および無段変速機を有する第2動力伝達経路を並列に備える動力伝達装置が知られている。前記第1動力伝達経路には、シンクロメッシュ機構を有する噛合クラッチが介挿されており、車両発進や低速走行で、前記第1動力伝達経路を使って前記動力を伝達する場合には、前記噛合クラッチが係合させられる。
【0003】
前記車両用動力伝達装置において、前記噛合クラッチに係合不良が発生した場合、車両の発進ができなくなる。この事象への対処として、エンジン停止時も係合状態を維持する特許文献1、係合不良の発生時に噛合クラッチの解放、再係合のリトライを行う特許文献2の技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2016-50617号公報
特開2018-132151号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、噛合クラッチの係合不良の一種に、噛合クラッチのスリーブとギヤピースの係合が完了位置まで至らず途中で止まってしまう、噛込みがある。この噛込みは、シンクロメッシュ機構の摩擦材のなじみ不足により、製造後の初期状態で発生しやすく、特許文献1や特許文献2で開示の技術においても、噛込みを精度良く解消することには課題があった。
【0006】
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、シンクロメッシュ機構を有する噛合クラッチの噛込みによる係合不良を、より精度良く解消することができる車両用動力伝達装置の制御装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の要旨とするところは、(a)エンジンの動力が伝達される入力軸と前記動力を駆動輪へ伝達する出力軸との間に、ギヤ機構を有する第1動力伝達経路および無段変速機を有する第2動力伝達経路を並列に備え、前記第1動力伝達経路に、前進走行用の第1クラッチと、後進走行用の第1ブレーキと、前記第1クラッチおよび前記第1ブレーキの前記出力軸側に設けられたシンクロメッシュ機構を備える噛合クラッチと、を備える車両用動力伝達装置の制御装置であって、(b)前記噛合クラッチのスリーブとギヤピースの噛込みによる係合不良が検出され、前記噛合クラッチを解放側へ操作しても、前記噛込みによる係合不良が解消されない場合は、前進走行または後進走行へのシフト操作に応じて前記第1クラッチまたは前記第1ブレーキを係合し、前記噛合クラッチの前記スリーブ側および前記ギヤピース側を相対回転させることで、前記噛込みによる係合不良の解消と、前記スリーブと前記ギヤピースの噛合いの位相ずらしを行った後に、前記噛合クラッチを再係合させる制御を実行することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、前記噛合クラッチの前記スリーブと前記ギヤピースの前記噛込みによる係合不良が検出され、前記噛合クラッチを解放側へ操作しても、前記噛込みによる係合不良が解消されない場合は、前記前進走行または前記後進走行への前記シフト操作に応じて前記第1クラッチまたは前記第1ブレーキを係合し、前記噛合クラッチの前記スリーブ側および前記ギヤピース側を相対回転させることで、前記噛込みによる係合不良の解消と、前記スリーブと前記ギヤピースの噛合いの位相ずらしを行った後に、前記噛合クラッチを再係合させる制御を実行する為、シンクロメッシュ機構のなじみ不足で、前記噛込みによる係合不良が発生しやすい初期の状態でも、より精度良く噛合クラッチの係合不良を解消することができる。
【0009】
好適には、前記噛合クラッチの前記噛込みが解消されたかの判定は、前記噛合クラッチの前記スリーブ側と前記ギヤピース側の回転速度の差が予め定められた所定値以上かを判別することで行われる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の一実施例である車両用動力伝達装置の概略構成を説明する図である。
噛合クラッチの係合過渡期における噛合状態を説明する図である。
電子制御装置の、エンジン始動時において噛合クラッチを係合させるときの制御作動の要部を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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