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10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025025063
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-21
出願番号2023129511
出願日2023-08-08
発明の名称表示装置
出願人シャープディスプレイテクノロジー株式会社
代理人弁理士法人イノベンティア
主分類G09G 3/36 20060101AFI20250214BHJP(教育;暗号方法;表示;広告;シール)
要約【課題】リフレッシュレートが低い状態から高い状態へ遷移させる場合でも、フリッカが認識されるのを防止することが可能な表示装置を提供する。
【解決手段】表示装置は、信号線駆動回路と、表示制御回路と、を備える。表示制御回路は、リフレッシュレートをR1から、R1よりも高い周波数のR2に変更する際に、リフレッシュレートがR1の第1期間P1と、リフレッシュレートがR2第2期間P2と、の間に第3期間P3を設ける。表示制御回路は、第3期間P3において、R2よりも高いR3の周波数で画素電圧Vpの極性を正極性と負極性とで反転させながら表示パネルに表示する画像を書き換える。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
画像を表示する表示パネルであって、画素電極と、当該画素電極との間で電界を形成する共通電極とを含む、表示パネルと、
前記画素電極に対して、画素電圧を供給する駆動回路と、
前記駆動回路が前記画素電極に前記画素電圧を供給する周波数であって、前記表示パネルに表示する画像を書き換える周波数であるリフレッシュレートを制御する制御回路と、を備え、
前記制御回路は、
前記リフレッシュレートを、第1周波数から、前記第1周波数よりも高い周波数の第2周波数に変更する際に、
前記第1周波数により前記表示パネルに表示する画像を書き換える第1期間と、前記第2周波数により前記表示パネルに表示する画像を書き換える第2期間と、の間に第3期間を設け、
前記第3期間において、前記第2周波数よりも高い第3周波数であって、前記第2周波数が20Hz未満の場合には60Hz以上の第3周波数により、前記共通電極に供給される共通電圧に対して正極性を有する画素電圧と、前記共通電圧に対して負極性を有する画素電圧とを交互に供給することにより、前記表示パネルに表示する画像を書き換える、表示装置。
続きを表示(約 260 文字)【請求項2】
前記第3周波数は、60Hzよりも高い周波数で、かつ、240Hz以下の周波数である、請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記第3周波数は、120Hz以上の周波数で、かつ、240Hz以下の周波数である、請求項2に記載の表示装置。
【請求項4】
前記第1周波数は、1Hz以上60Hz未満の周波数であり、
前記第2周波数は、60Hz以上の周波数であり、
前記第3期間の長さは、18秒以上22秒以下である、請求項1~3のいずれか1項に記載の表示装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、表示装置に関する。
続きを表示(約 3,600 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載の表示装置は、表示部の画面を書き換える(リフレッシュ)する周波数であるリフレッシュレートを変更可能に構成されている。この表示装置は、通常駆動を行う期間である通常期間から、通常駆動よりもリフレッシュレートが低い休止駆動を行う期間である休止期間に移行させる。この表示装置では、通常期間と休止期間との間に、通常駆動のリフレッシュレートと休止駆動のリフレッシュレートとの間の値のリフレッシュレートにより表示部の画面をリフレッシュさせる遷移期間が設けられる。また、この表示装置では、休止期間から通常期間に移行させる際にも、休止期間と通常期間との間に、上記の遷移期間が設けられる。通常期間、休止期間、及び遷移期間の各々には、正極性でリフレッシュを行う期間と、負極性でリフレッシュを行う期間と、が設けられている。遷移期間における正極性でリフレッシュを行う期間の割合は、遷移期間における負極性でリフレッシュを行う期間の割合と等しい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2013/115088号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1に記載の表示装置では、休止期間におけるリフレッシュレートが低いため、休止期間の任意のタイミングで遷移期間に切り替わると、表示部が正極性又は負極性のいずれかに帯電した状態(電荷の極性の偏りが生じた状態、以下「電荷の偏り」という)で、遷移期間に切り替わってしまう。このため、切り替わった後の遷移期間では、電荷の偏りが生じた状態で、正極性によるリフレッシュと、負極性によるリフレッシュとが行われてしまう。この結果、正極性によるリフレッシュにおける実行電圧と、負極性によるリフレッシュにおける実行電圧とに差が生じる。これにより、正極性によるリフレッシュと負極性によるリフレッシュとを交互に行う場合には、2つのフレーム期間の間隔(リフレッシュレートの2分の1の周波数)で輝度差が大きくなり、フリッカ(ハーフフリッカ)が視認される場合がある。
【0005】
そこで、本開示は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、リフレッシュレートが低い状態から高い状態へ遷移させる場合でも、フリッカが認識されるのを防止することが可能な表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、一の態様に係る表示装置は、画像を表示する表示パネルであって、画像を表示する表示パネルであって、画素電極と、当該画素電極との間で電界を形成する共通電極とを含む、表示パネルと、前記画素電極に対して、画素電圧を供給する駆動回路と、前記駆動回路が前記画素電極に前記画素電圧を供給する周波数であって、前記表示パネルに表示する画像を書き換える周波数であるリフレッシュレートを制御する制御回路と、を備え、前記制御回路は、前記リフレッシュレートを、第1周波数から、前記第1周波数よりも高い周波数の第2周波数に変更する際に、前記第1周波数により前記表示パネルに表示する画像を書き換える第1期間と、前記第2周波数により前記表示パネルに表示する画像を書き換える第2期間と、の間に第3期間を設け、前記第3期間において、前記第2周波数よりも高い第3周波数であって、前記第2周波数が20Hz未満の場合には60Hz以上の第3周波数により、前記共通電極に供給される共通電圧に対して正極性を有する画素電圧と、前記共通電圧に対して負極性を有する画素電圧とを交互に供給することにより、前記表示パネルに表示する画像を書き換える。
【発明の効果】
【0007】
ここで、第3期間において、第1期間において生じた電荷の偏りが表示パネルに残存している場合、正極性によるリフレッシュにおける実行電圧と、負極性によるリフレッシュにおける実行電圧とに差が生じて、第3周波数の2分の1の周波数で輝度の変化が生じる。また、リフレッシュレートが10Hz以上の周波数である場合、周波数が高くなる程、人は、フリッカを視認しにくくなる。そこで、上記の構成によれば、リフレッシュレートが低い第1期間から、リフレッシュレートが高い第2期間に遷移させる場合に、第3期間におけるリフレッシュレートを、第2期間におけるリフレッシュレートよりも高くすることができる。これにより、第3周波数の2分の1の周波数は、第2周波数の2分の1の周波数(10Hz以上の周波数)よりも高くなるので、第3期間において電荷の偏りが表示パネルに残存している場合でも、フリッカが視認されるのを防止することができる。そして、第3期間では、画素電圧の極性が高い周波数で反転するので、第3期間中に表示パネルにおける電荷の偏りを低減することができる。この結果、第3期間の後の第2期間において、フリッカが視認されるのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、一実施形態における表示装置100を備える表示システム100aの構成を示すブロック図である。
図2は、画素の構成を示す回路図である。
図3は、共通電圧Vcomと画素電圧Vpとの関係を示す図である。
図4は、第3期間P3における輝度の変化を模式的に示す図である。
図5は、輝度の変化(明暗)の周波数とフリッカ率との関係を説明するための図である。
図6は、第1期間P1のリフレッシュレートと当該第1期間P1の後の期間の人の視感度との関係を示した図である。
図7は、第3期間P3を設けない場合における第2期間P2のリフレッシュレートと人の視感度との関係を説明するための図である。
図8は、第3期間P3のリフレッシュレートと人の視感度及び消費電力との関係を説明するための図である。
図9は、第3期間P3の長さと人の視感度及び消費電力との関係を説明するための図である。
図10は、第1期間P1のリフレッシュレートR1と第3期間P3の十分な長さとの関係を示す図である。
図11は、比較例による表示装置のフリッカ率の測定結果を示す図である。
図12は、本実施形態の実施例による表示装置のフリッカ率の測定結果を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、本開示は、以下の実施形態に限定されるものではなく、本開示の構成を充足する範囲内で、適宜設計変更を行うことが可能である。また、以下の説明において、同一部分または同様な機能を有する部分には同一の符号を異なる図面間で共通して用い、その繰り返しの説明は省略する。また、実施形態および変形例に記載された各構成は、本開示の要旨を逸脱しない範囲において適宜組み合わされてもよいし、変更されてもよい。また、説明を分かりやすくするために、以下で参照する図面においては、構成が簡略化または模式化して示されたり、一部の構成部材が省略されたりしている。
【0010】
[表示システムの全体構成]
図1は、本実施形態における表示装置100を備える表示システム100aの構成を示すブロック図である。図1に示すように、表示システム100aは、表示装置100と、システム制御回路101とを備える。システム制御回路101は、ホストコントローラである。システム制御回路101は、表示装置100に電力を供給するとともに、映像信号及び制御信号を供給する。表示装置100は、映像信号に基づいて、映像を表示する装置である。映像信号には、R、G、及びBの各々の画素値(階調)の情報が含まれる。制御信号には、通常モードで表示パネル1を駆動させるか、又は低周波モードで表示パネル1を駆動させることを指令する信号が含まれる。表示装置100は、例えば、ディスプレイモニター、パーソナルコンピューター、タブレット端末、スマートフォン、スマートウォッチ、又はテレビジョン装置である。また、表示装置100は、例えば、液晶ディスプレイ、マイクロLEDディスプレイ、又は有機ELディスプレイである。システム制御回路101は、表示装置100と一体的な装置として構成されていてもよいし、表示装置100とは別の装置として構成されていてもよい。また、表示装置100は、FFS方式、IPS方式、TN方式、又はVA方式などのいずれの駆動方式が採用されていてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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