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公開番号2025002587
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-09
出願番号2023102874
出願日2023-06-22
発明の名称筆記具用グリップ
出願人株式会社大阪クリップ
代理人個人
主分類G09B 11/02 20060101AFI20241226BHJP(教育;暗号方法;表示;広告;シール)
要約【課題】親指・人差指・中指という筆記具の握り方を決定づける3本の指を、筆記具の正しい位置に当接させつつ、各指の角度や曲げ方自体を過度に強制的に固定せず、指の長さや太さの違いにも対応可能な、特に幼児にとって使用上の負担や異物感が少なく、無理なく自然に正しい握り方を習得できる筆記具用グリップを低コストで提供する。
【解決手段】貫通孔を有する軟質弾性体からなる前後部に合体・分割可能な略円筒形の本体の、前部本体の外周面に、親指用凹部と、人差指用凹部と、中指用凹部と、中指の腹側を当接可能なリブを有し、軟質弾性体からなる紐体の前端を前部本体の前端寄り外周右側面の下部に、後端を後部本体の後端寄り外周右側面の上部に取り付けてなる親指用リングと、前端を前部本体の前端寄り外周左側面の下部に、後端を後部本体の後端寄り外周左側面の上部に取り付けてなる人差指用リングとを、さらに備えることを特徴とする筆記具用グリップ。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
筆記具の適正な持ち方を癖付けするための筆記具用グリップであって、
前記筆記具を貫通させて固定可能な貫通孔を有する軟質弾性体からなる略円筒形の本体の外周面に、
親指の指先を当接可能な親指用凹部と、
人差指の指先を当接可能な人差指用凹部と、
中指の内側面を当接可能な中指用凹部と、
親指を穿入して固定可能な軟質弾性体の紐体からなる親指用リングと人差指を穿入して固定可能な軟質弾性体の紐体からなる人差指用リングの両方、またはいずれか一方のリングと
を備えることを特徴とする、筆記具用グリップ。
続きを表示(約 980 文字)【請求項2】
前記中指用凹部の後方寄りの位置には、中指の腹側を当接可能なリブを設けたこと
を特徴とする、請求項1に記載の筆記具用グリップ。
【請求項3】
前記親指用リングは、紐体の前端を前記本体の前端寄り外周右側面の下部に、後端を前記本体の後端寄り外周右側面の上部に取り付けてなり、
前記人差指用リングは、紐体の前端を前記本体の前端寄り外周左側面の下部に、後端を前記本体の後端寄り外周左側面の上部に取り付けてなること
を特徴とする、請求項1または請求項2のいずれかに記載の筆記具用グリップ。
【請求項4】
前記本体は、
前記親指用凹部、前記人差指用凹部、前記中指用凹部を備え、前記親指用リング及び前記人差指用リングのそれぞれの前端を取り付けてなる前部本体と、
前記親指用リング及び前記人差指用リングのそれぞれの後端を取り付けてなる後部本体と
を、前記筆記具に対して分離または合体可能に構成してなり、
前記親指用リングは、紐体の前端を前記前部本体の前端寄り外周右側面の下部に、後端を後部本体の後端寄り外周右側面の上部に取り付けてなり、
前記人差指用リングは、紐体の前端を前記前部本体の前端寄り外周左側面の下部に、後端を前記後部本体の後端寄り外周左側面の上部に取り付けてなること
を特徴とする、請求項1または請求項2のいずれかに記載の筆記具用グリップ。
【請求項5】
前記本体は、
前記親指用凹部、前記人差指用凹部、前記中指用凹部を備え、前記親指用リング及び前記人差指用リングのそれぞれの前端を取り付けてなる前部本体と、
前記親指用リング及び前記人差指用リングのそれぞれの後端を取り付けてなる後部本体と
を、前記筆記具に対して同位相にて分離または合体可能に構成してなり、
前記親指用リングは、紐体の前端を前記前部本体の前端寄り外周右側面の下部に、後端を後部本体の後端寄り外周右側面の上部に取り付けてなり、
前記人差指用リングは、紐体の前端を前記前部本体の前端寄り外周左側面の下部に、後端を前記後部本体の後端寄り外周左側面の上部に取り付けてなること
を特徴とする、請求項3に記載の筆記具用グリップ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、鉛筆やシャープペンシル、ボールペンなどの筆記具に取り付ける筆記具用グリップに関し、より具体的には、筆記具の使用者が筆記をする際の、筆記具に対する親指・人差指・中指の位置や角度を規制することにより、使用者に正しい筆記具の持ち方を習得させ、あるいは、不適切な筆記具の持ち方を矯正することができる、筆記具用グリップに関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
子供が字を書く練習を行う上で、筆記具の持ち方は重要である。不適切な筆記具の持ち方を身に付けると、筆記の上達を妨げるだけでなく、身体の姿勢が崩れるといった弊害も生じる。そのため、子供に早い段階で正しい筆記具の持ち方を癖付けしたいと考える保護者は多い。また、筆記具の持ち方をマナーとしてコンプレックスを感じ、また、筆記の上達を望んでいて、筆記具の持ち方を矯正したいと感じている成人も少なくない。
【0003】
これに対し、従来から筆記具自体、あるいは筆記具に取り付け可能な補助具本体に、手指の位置や角度を誘導または矯正するための何らかの構成を付加することで、筆記具の持ち方を補助あるいは矯正できる様々な先行技術が提案されてきた。
【0004】
たとえば、特許文献1に係る筆記具用補助具や、特許文献2に係る握り姿勢矯正用ペンは、筆記具の軸体表面の所定の位置に設けた凹部に、親指・人差指・中指のすべてまたはいずれかを当接させて筆記具を握ることで、適正な握り方を誘導するものである。しかし、子供、特に筆記を習得し始めたばかりの幼児などは指の力が弱く、自発的かつ継続的に凹部に指を当接させて筆記具を保持し続けることは負担となる。そのため、かかる凹部のみで握り方を誘導・矯正しようとする構成の筆記具や補助具は、幼児にとって長時間の筆記の練習が困難であるという問題がある。また、筆記具に凹部を設けただけの場合、特に筆記具に不慣れな幼児の場合、個々の凹部に必ずしも適切な指を当接させず、予想外の誤った握り方ができてしまうという問題もある。
【0005】
また、特許文献3に係る筆記具の持ち方矯正具や、特許文献4に係る執筆姿勢矯正装置は、筆記具に取り付ける補助具に、指を当接させる凹部に加えて、指の角度や曲げ方までを定めた延伸部や壁部を設けており、補助具を握ることで強制的に指の位置や角度を誘導または矯正可能としている。しかし、この持ち方矯正具は、複雑な形状の補助具が手指の各部を強制的に固定する構成であるため、手指の大きさや長さの異なる使用者や成長著しい子供、特に幼児の手には対応させにくく、教育現場では使いにくいという問題がある。また、手指の各部に異物を当接させた状態の感覚が避けられないため、最終的に補助具なしで筆記する状態の感覚との乖離が大きく、やはり子供向きとはいえない。
【0006】
一方、特許文献5に係る筆記具用補助具は、筆記具を貫通させて取り付ける筒体に、親指と人差指を挿し込める親指槽・人差指槽を設け、中指は凹部に当接させる構成を有する。また、特許文献6に係る持ち方練習用筆記用具は、やはり筒体の本体に、親指・人差指の指先だけが入るリングを所定の角度に傾けて取り付けている。これらの先行技術は、指槽やリングにより指の先端部のみの位置や角度を固定し、ある程度の指の大きさや長さの違いも許容するものであり、特許文献3、4に係る発明・考案のような異物感も少ない。しかし、いずれの先行技術も、指槽やリングによって筆記具の指の第一関節に対する角度を固定する構成であるため、使用者の指の長さや太さの違いに対応させることには限度があり、やはり、成長著しい幼児の使用には必ずしも適切とはいえない。
特開2016-221926号公開公報
実用新案登録第3151079号公報
特開2004-181685号公開公報
実用新案登録第3109564号公報
実用新案登録第3119250号公報
特開平8-76683号公開公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、以上のような先行技術の問題を解決するべく創作されたものである。本発明が解決しようとする課題は、指の力がまだ弱く、手の大きさにもばらつきがあり、しかも成長著しい幼児にとっても、使用上の負担や異物感が少なく、無理なく自然に正しい握り方を習得できる筆記具用グリップを提供することを課題とする。より具体的には、親指・人差指・中指という筆記具の握り方を決定づける3本の指を、筆記具の正しい位置に当接させつつも、各指の角度や曲げ方自体を過度に強制的に固定せず、しかも、指の長さや太さに応じて適宜対応可能な、従来技術にはない特徴を備えた筆記具用グリップを、低コストで提供することを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記の課題を解決するために、請求項1に係る発明は、筆記具の適正な持ち方を癖付けするための筆記具用グリップであって、前記筆記具を貫通させて固定可能な貫通孔を有する軟質弾性体からなる略円筒形の本体の外周面に、親指の指先を当接可能な親指用凹部と、人差指の指先を当接可能な人差指用凹部と、中指の内側面を当接可能な中指用凹部と、親指を穿入して固定可能な軟質弾性体の紐体からなる親指用リングと人差指を穿入して固定可能な軟質弾性体の紐体からなる人差指用リングの両方、またはいずれか一方のリングと
を備えることを特徴とするものである。
【0009】
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の筆記具用グリップであって、前記中指用凹部の後方寄りの位置には、中指の内側面を当接可能なリブを設けたことを特徴とする。
【0010】
請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2のいずれかに記載の筆記具用グリップであって、前記親指用リングは、紐体の前端を前記本体の前端寄り外周右側面の下部に、後端を前記本体の後端寄り外周右側面の上部に取り付けてなり、前記人差指用リングは、紐体の前端を前記本体の前端寄り外周左側面の下部に、後端を前記本体の後端寄り外周左側面の上部に取り付けてなることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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