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公開番号2025001981
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-09
出願番号2023101821
出願日2023-06-21
発明の名称表示装置
出願人株式会社デンソー
代理人個人,個人,個人
主分類G09G 5/00 20060101AFI20241226BHJP(教育;暗号方法;表示;広告;シール)
要約【課題】視認者が表示部に対して斜めから見た場合の視認性の低下を抑制することのできる表示装置を提供する。
【解決手段】表示面110aに画像を形成して、画像を視認者に表示する表示部110と、画像の表示状態を制御する制御部130と、を備える表示装置において、視認者の顔画像を取得する乗員カメラ120を備え、制御部は、画像のうち、文字、数字、および記号を含む所定画像TPが表示される領域を対象領域SAと定義し、顔画像から、対象領域に対する視認者の目の位置および視線方向を算出し、対象領域の真正面の方向に対して、視線方向が斜めとなる場合に、対象領域が視認者の正面を向くように、対象領域を回転させる回転補正を行い、更に、回転補正した対象領域を、視認者の視線方向に沿って表示面に投影した投影画像PPとして表示する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
表示面(110a)に画像を形成して、前記画像を視認者に表示する表示部(110)と、
前記画像の表示状態を制御する制御部(130)と、を備える表示装置であって、
前記視認者の顔画像を取得する取得部(120)を備え、
前記制御部は、
前記画像のうち、文字、数字、および記号を含む所定画像(TP)が表示される領域を対象領域(SA)と定義し、
前記顔画像から、前記対象領域に対する前記視認者の目の位置および視線方向を算出し、
前記対象領域の真正面の方向に対して、前記視線方向が斜めとなる場合に、
前記対象領域が前記視認者の正面を向くように、前記対象領域を回転させる回転補正を行い、
更に、前記回転補正した前記対象領域を、前記視認者の前記視線方向に沿って前記表示面に投影した投影画像(PP)として表示する表示装置。
続きを表示(約 780 文字)【請求項2】
前記視認者は、複数人の場合を含み、
前記制御部は、それぞれの前記視認者に対して、前記回転補正と、前記投影画像の表示とを行う請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記視認者は、複数人の場合を含み、
複数の前記視認者の視線が同一の前記対象領域に向けられる場合に、
前記制御部は、前記投影画像を表示する際に、それぞれの前記視認者に応じた前記投影画像の中間形状となる中間投影画像(MP)にして表示する請求項1に記載の表示装置。
【請求項4】
前記制御部は、複数人の前記視認者のうち、前記対象領域に対する前記視線方向が、正対する方向から外れる度合いの大きい前記視認者に対して重点を置いた前記中間投影画像にする請求項3に記載の表示装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記回転補正時の前記対象領域の縦横寸法が、前記視線方向から見た場合の前記対象領域における中心を通る前記縦横寸法と同じ寸法になるように調整する請求項1~請求項4のいずれか1つに記載の表示装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記投影画像が前記所定画像における背景を示す背景画像(BP)と不整合となる場合に、前記投影画像の配置を前記背景画像に合わせる請求項1~請求項4のいずれか1つに記載の表示装置。
【請求項7】
前記制御部は、それぞれの前記視認者に対する前記中間投影画像の歪率を35%以下に設定する請求項3または請求項4に記載の表示装置。
【請求項8】
前記制御部は、それぞれの前記視認者に対する前記中間投影画像の歪率が35%を超える前記視認者が発生する場合は、前記回転補正と、前記中間投影画像の表示とを禁止する請求項3または請求項4に記載の表示装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、表示装置に関するものである。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
表示装置として、例えば、特許文献1に記載されたものが知られている。特許文献1の表示装置では、表示部の画像表示面は、形状変更部によって、平面の場合、あるいは曲面の場合に切替え設定が可能となっている。
【0003】
表示画像において、テキスト情報(文字、数字、記号等)を含む第1部分、または、第1部分および第1部分に隣接する一部の領域を第1領域としている。制御部は、表示部の画像表示面が曲面に形成された場合で、更に、第1領域が表示部の曲面部分に位置する場合に、表示部が平面の場合における仮想平面に描画されて見えるように、第1領域を選択的に補正(平面化処理)するようになっている。
【0004】
これにより、平面状の表示が好ましい情報(第1領域)については、平面化処理することで視認性を向上すると共に、曲面状の表示が好ましい情報(非テキスト情報)については、曲面状の表示を維持することで、奥行き感を提示することができるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2021-110880号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記の特許文献1では、表示部の曲面に第1領域が形成された場合に、第1領域に対して平面化処理を行うものであって、視認者が表示部に対して斜めから画像を見た場合には、画像の歪(画像が歪んで見えること)が発生して、視認性が低下するという問題がある。
【0007】
本開示の目的は、視認者が表示部に対して斜めから見た場合の視認性の低下を抑制することのできる表示装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示は上記目的を達成するために、以下の技術的手段を採用する。
【0009】
本開示では、表示面(110a)に画像を形成して、画像を視認者に表示する表示部(110)と、
画像の表示状態を制御する制御部(130)と、を備える表示装置であって、
視認者の顔画像を取得する取得部(120)を備え、
前記制御部は、
画像のうち、文字、数字、および記号を含む所定画像(TP)が表示される領域を対象領域(SA)と定義し、
顔画像から、対象領域に対する視認者の目の位置および視線方向を算出し、
対象領域の真正面の方向に対して、視線方向が斜めとなる場合に、
対象領域が視認者の正面を向くように、対象領域を回転させる回転補正を行い、
更に、回転補正した対象領域を、視認者の視線方向に沿って表示面に投影した投影画像(PP)として表示する。
【0010】
本開示によれば、制御部は、対象領域が視認者の正面を向くように回転補正をして、更に、回転補正した対象領域を表示面に投影した投影画像として表示するので、対象領域に対して視認者の視線方向が斜めとなる場合であっても、画像の歪の発生を抑えて、視認性の低下を抑制することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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