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公開番号2025075113
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-15
出願番号2023186045
出願日2023-10-31
発明の名称電子制御装置
出願人株式会社デンソー,株式会社デンソーエレクトロニクス
代理人個人,個人,個人
主分類H02J 1/00 20060101AFI20250508BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】少なくとも一部の負荷への電力供給を維持できる電子制御装置を提供すること。
【解決手段】ECU20は、遮断回路50を制御する制御部70を備える。遮断回路50は、幹線41に設けられた遮断回路50C、電源10に接続される端子30A1,30B1に対応して設けられた遮断回路50A1,50B1、負荷11に接続される端子30A2,30A3,30B2,30B3に対応して設けられた遮断回路50A2,50A3,50B2,50B3を含む。制御部70は、遮断回路50を流れる電流、および、電源配線40の電圧の少なくともひとつが所定の異常検出条件を満たす場合に、複数の遮断回路50A1,50A2,50A3,50B1,50B2,50B3の一部と、遮断回路50Cとを遮断状態に制御する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
複数の電源(10)から電力の供給を受け、複数の負荷に電力を分配する電子制御装置であって、
複数の前記電源に電気的に接続される複数の電源端子(30A1,30B1)と、複数の前記負荷に電気的に接続される複数の負荷端子(30A2,30A3,30B2,30B3)と、を含む端子(30)と、
複数の前記電源端子のひとつである第1電源端子と前記電源端子の他のひとつである第2電源端子とを電気的に接続する幹線(41)と、前記幹線と前記負荷端子とを電気的に接続する複数の支線(42)と、を含む電源配線(40)と、
前記幹線および前記支線のそれぞれに設けられ、前記電源から供給される電力の電流を通電または遮断する複数の遮断回路(50)と、
複数の前記遮断回路を制御する制御部(70)と、
を備え、
前記遮断回路は、前記幹線に設けられた幹線遮断回路(50C)と、前記端子に対応して設けられた複数の端子遮断回路(50A1,50A2,50A3,50B1,50B2,50B3)と、を含み、
前記端子遮断回路は、前記負荷端子に対応して前記支線のそれぞれに設けられた複数の負荷遮断回路と、前記幹線遮断回路と前記第1電源端子との間の前記幹線である第1幹線(41A)において前記支線の接続部と前記第1電源端子との間に設けられた第1電源遮断回路と、前記幹線遮断回路と前記第2電源端子との間の前記幹線である第2幹線(41B)において前記支線の接続部と前記第2電源端子との間に設けられた第2電源遮断回路と、を含み、
前記制御部は、前記遮断回路を流れる電流、および、前記電源配線の電圧の少なくともひとつが所定の異常検出条件を満たす場合に、複数の前記端子遮断回路の一部と前記幹線遮断回路とを遮断状態に制御する、電子制御装置。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記負荷は、第1負荷と、前記第1負荷よりも電力供給の優先度の低い第2負荷と、を含み、
前記第1幹線に電気的に接続された前記負荷端子のひとつと、前記第2幹線に電気的に接続された前記負荷端子のひとつが、前記第1負荷に接続される、請求項1に記載の電子制御装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記幹線遮断回路を遮断状態に制御する、または、前記第1電源遮断回路を遮断状態に制御するのにともなって、前記第2負荷に対応する前記負荷遮断回路の少なくともひとつを遮断状態に制御する、請求項2に記載の電子制御装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記幹線遮断回路を遮断状態に制御する、または、前記第1電源遮断回路を遮断状態に制御するのにともなって、消費電力を低減するための動作制限要求を前記第2負荷の少なくともひとつに送信する、請求項2に記載の電子制御装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記第1幹線の電圧および前記第2幹線の電圧の少なくともひとつが所定の閾値電圧を下回る場合に、前記幹線遮断回路を遮断状態に制御する、請求項1に記載の電子制御装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記第1幹線の電圧および前記第2幹線の電圧の少なくともひとつが所定の閾値電圧を下回り、且つ、前記幹線遮断回路を流れる電流が所定の閾値電流を上回る場合に、前記幹線遮断回路を遮断状態に制御する、請求項1に記載の電子制御装置。
【請求項7】
前記制御部は、前記第1幹線の電圧および前記第2幹線の電圧の少なくともひとつが所定の閾値電圧を下回り、且つ、前記端子遮断回路を流れる電流が所定の閾値電流を上回る場合に、対応する前記端子遮断回路を遮断状態に制御する、請求項5に記載の電子制御装置。
【請求項8】
前記幹線遮断回路を遮断するための閾値電圧は、前記端子遮断回路を遮断するための閾値電圧よりも低い、請求項7に記載の電子制御装置。
【請求項9】
前記制御部は、前記幹線遮断回路を遮断状態に制御した後に、前記第1幹線の電圧および前記第2幹線の電圧が閾値電圧以上になると、前記幹線遮断回路を通電状態に制御する、請求項5~8いずれか1項に記載の電子制御装置。
【請求項10】
前記電源から前記制御部への電源経路に接続されたキャパシタ(63)をさらに備え、
前記制御部は、前記異常検出条件を満たすことに相関するデータを保持するラッチ機能を有している、請求項1~8いずれか1項に記載の電子制御装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この明細書における開示は、電力分配機能を有する電子制御装置に関する。
続きを表示(約 2,900 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1は、電力分配機能を有する電源装置(電子制御装置)を開示している。先行技術文献の記載内容は、この明細書における技術的要素の説明として、参照により援用される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-120479号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の電子制御装置は、2つの電源をつなぐ電線上に配置された2つのスイッチを備えている。負荷は、2つのスイッチの間の位置で電線に電気的に接続されている。このため、たとえば電子制御装置と電源とをつなぐ電源ラインに地絡などの異常が生じた時点でスイッチが故障(オン固着)していると、負荷への電力供給を維持できない。上記した観点において、または言及されていない他の観点において、電子制御装置にはさらなる改良が求められている。
【0005】
開示されるひとつの目的は、少なくとも一部の負荷への電力供給を維持できる電子制御装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
開示のひとつの態様は、複数の電源(10)から電力の供給を受け、複数の負荷に電力を分配する電子制御装置であって、
複数の電源に電気的に接続される複数の電源端子(30A1,30B1)と、複数の負荷に電気的に接続される複数の負荷端子(30A2,30A3,30B2,30B3)と、を含む端子(30)と、
複数の電源端子のひとつである第1電源端子と電源端子の他のひとつである第2電源端子とを電気的に接続する幹線(41)と、幹線と負荷端子とを電気的に接続する複数の支線(42)と、を含む電源配線(40)と、
幹線および支線のそれぞれに設けられ、電源から供給される電力の電流を通電または遮断する複数の遮断回路(50)と、
複数の遮断回路を制御する制御部(70)と、
を備え、
遮断回路は、幹線に設けられた幹線遮断回路(50C)と、端子に対応して設けられた複数の端子遮断回路(50A1,50A2,50A3,50B1,50B2,50B3)と、を含み、
端子遮断回路は、負荷端子に対応して支線のそれぞれに設けられた複数の負荷遮断回路と、幹線遮断回路と第1電源端子との間の幹線である第1幹線(41A)において支線の接続部と第1電源端子との間に設けられた第1電源遮断回路と、幹線遮断回路と第2電源端子との間の幹線である第2幹線(41B)において支線の接続部と第2電源端子との間に設けられた第2電源遮断回路と、を含み、
制御部は、遮断回路を流れる電流、および、電源配線の電圧の少なくともひとつが所定の異常検出条件を満たす場合に、複数の端子遮断回路の一部と幹線遮断回路とを遮断状態に制御する。
【0007】
開示の電子制御装置によれば、地絡などの異常が生じた時点で、端子遮断回路が遮断できない状態となっていても、幹線遮断回路の遮断により、すべての負荷に電力が供給できなくなるのを回避することができる。つまり、少なくとも一部の負荷への電力供給を維持することができる。
【0008】
この明細書における開示された複数の態様は、それぞれの目的を達成するために、互いに異なる技術的手段を採用する。請求の範囲およびこの項に記載した括弧内の符号は、後述する実施形態の部分との対応関係を例示的に示すものであって、技術的範囲を限定することを意図するものではない。この明細書に開示される目的、特徴、および効果は、後続の詳細な説明、および添付の図面を参照することによってより明確になる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
第1実施形態に係るECUの全体構成を示す図である。
遮断回路の一例を示す図である。
遮断回路の別例を示す図である。
遮断回路の別例を示す図である。
遮断回路の別例を示す図である。
制御部を示す図である。
マイコンの端子を示す図である。
閾値を示す図である。
各ラッチ検出と異常モードとの関係を示す図である。
INT_C割込処理を示すフローチャートである。
遮断後処理1を示すフローチャートである。
A3/B3出力処理を示すフローチャートである。
INT_A1割込処理を示すフローチャートである。
INT_A1H’割込処理を示すフローチャートである。
遮断後処理2を示すフローチャートである。
INT_A1h割込処理を示すフローチャートである。
A3端子で地絡発生時の動作の一例を示す図である。
A3端子で地絡発生時の動作を示す図である。
A3端子で地絡発生時に遮断回路A3が遮断できない場合の動作の一例を示す図である。
A1端子で地絡発生時の動作の一例を示す図である。
A1端子で地絡発生時の動作を示す図である。
A1端子で地絡発生時に遮断回路A1が遮断できない場合の動作の一例を示す図である。
A1端子でオープン故障発生時の動作の一例を示す図である。
A1端子でオープン故障発生時の動作を示す図である。
オフ遅延により地絡瞬断発生時の動作の一例を示す図である。
オフ遅延により地絡瞬断発生時の動作を示す図である。
地絡瞬断発生時の制御部の動作を示す図である。
制御部の変形例を示す図である。
閾値を示す図である。
負荷の別例を示す図である。
第2実施形態に係るECUにおいて、制御部を示す図である。
第3実施形態に係るECUにおいて、制御部を示す図である。
第4実施形態に係るECUにおいて、制御部を示す図である。
閾値を示す図である。
変形例を示す図である。
変形例を示す図である。
第5実施形態に係るECUが適用される電源システムを示す図である。
制御部を示す図である。
閾値を示す図である。
遮断回路の遮断条件を示す図である。
地絡発生時の動作の一例を示す図である。
地絡発生時の動作の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面に基づいて複数の実施形態を説明する。なお、各実施形態において対応する構成要素には同一の符号を付すことにより、重複する説明を省略する場合がある。各実施形態において構成の一部分のみを説明している場合、当該構成の他の部分については、先行して説明した他の実施形態の構成を適用することができる。また、各実施形態の説明において明示している構成の組み合わせばかりではなく、特に組み合わせに支障が生じなければ、明示していなくても複数の実施形態の構成同士を部分的に組み合せることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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