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公開番号2025066472
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-23
出願番号2023176114
出願日2023-10-11
発明の名称筐体
出願人株式会社デンソーエレクトロニクス
代理人弁理士法人ゆうあい特許事務所
主分類H05K 5/03 20060101AFI20250416BHJP(他に分類されない電気技術)
要約【課題】筐体を構成するケースとカバーとの連結箇所に防水機能を付加しつつ、その防水機能の付加に起因した部品の追加を回避する。
【解決手段】カバー突出部33は複数の圧入部34を有し、その圧入部34はそれぞれケース20の側壁溝24aに対し圧入状態で嵌合され、溝延伸方向Dsへ延伸している。従って、ケース20とカバー30との連結箇所になるケース20の側壁溝24aにおいて、ゴム等のシール材を必要とすることなく、側壁溝24aに対する圧入部34の嵌合によって防水機能を確保することができる。すなわち、ケース20とカバー30との連結箇所に防水機能を付加しつつ、その防水機能の付加に起因した部品の追加を回避することが可能である。また、側壁溝24aに対するカバー突出部33の圧入時に発生する削れ屑34xを各側方溝36内にトラップし、その削れ屑34xがケース20の外部へ流出することを抑制することが可能である。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
ケース内空間(20a)が内側に形成され一方向(Dc)の一方側へ開口したケース(20)と、前記ケース内空間を前記一方向の前記一方側から覆うように設けられ前記ケースに固定されたカバー(30)とを有する筐体(10)であって、
前記ケースのうち前記ケース内空間を囲むケース側壁(23)に含まれ、前記一方向の前記一方側へ開口し且つ前記一方向の他方側が底(24b)になって溝延伸方向(Ds)へ延伸する側壁溝(24a)が形成された側壁溝形成部(24)と、
前記カバーに含まれ、前記一方向の前記他方側へ突き出た形状を成し、前記側壁溝に挿入され、前記溝延伸方向へ延伸するカバー突出部(33)とを備え、
前記溝延伸方向は、前記一方向に交差すると共に前記ケース側壁に沿った方向であり、
前記カバー突出部は、前記側壁溝に対し圧入状態で嵌合され前記溝延伸方向へ延伸する圧入部(34、341、342、343)と、前記圧入部に対し前記一方向の前記一方側に配置され前記側壁溝に対し前記圧入部よりも緩い嵌合状態で嵌合され前記溝延伸方向へ延伸する一方側嵌合部(35)とを有し、
前記カバー突出部には、前記一方向で前記圧入部と前記一方側嵌合部との間に設けられ前記溝延伸方向へ延伸する側方溝(36、361、362、363)が形成され、
前記側方溝は、前記一方向に垂直な方向(Dw)へ前記圧入部と前記一方側嵌合部との両方に対して窪んでいる、筐体。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記一方側嵌合部が前記側壁溝に対し前記圧入部よりも緩い嵌合状態で嵌合されていることとは、前記一方側嵌合部が前記側壁溝に対し圧入されずに嵌合されていることである、請求項1に記載の筐体。
【請求項3】
前記カバー突出部は、前記側方溝に前記一方向の前記一方側から面する一方側溝側面(36a)を有し、
前記一方側溝側面は、前記一方向に沿う方向を法線方向とした面部分(36b)を含む、請求項1または2に記載の筐体。
【請求項4】
前記ケースと前記カバーは、前記一方向が鉛直方向(Dg)に交差するように配置され、
前記圧入部は、前記一方側嵌合部よりも前記一方向の前記他方側に複数設けられ、
複数の前記圧入部は前記一方向に並ぶように配置され、
前記側方溝は前記カバー突出部に複数形成され、前記圧入部と前記一方側嵌合部との間だけでなく、前記一方向における複数の前記圧入部の相互間にも設けられ、
前記カバー突出部のうち前記ケース内空間に対し前記鉛直方向の下側に位置する下方部位(33a)において、複数の前記圧入部には、該圧入部を前記一方向へ横切って前記側方溝へ接続した圧入部溝(341a、342a、343a)がそれぞれ形成され、且つ、前記一方側嵌合部には、該一方側嵌合部に隣接する前記側方溝と前記ケースの外部とを連通させる外部連通溝(35a)が形成され、
複数の前記圧入部溝と前記外部連通溝は、前記側方溝を介して直列に連結され、前記ケース内空間の下部(20b)と前記ケースの外部とを連通させる外部連通経路(Lc)を形成し、該外部連通経路上で前記溝延伸方向に互い違いの配置になるようにそれぞれ設けられている、請求項1または2に記載の筐体。
【請求項5】
前記圧入部は、前記一方側嵌合部よりも前記一方向の前記他方側に複数設けられ、
複数の前記圧入部は前記一方向に並ぶように配置され、
前記側方溝は前記カバー突出部に複数形成され、前記圧入部と前記一方側嵌合部との間だけでなく、前記一方向における複数の前記圧入部の相互間にも設けられ、
前記カバー突出部には、前記一方向の前記一方側へ開口し且つ前記一方向の前記他方側が底(332a)になって前記溝延伸方向へ延伸する突出部溝(332)が形成され、
前記突出部溝は、複数の前記圧入部のうち前記一方向の最も前記他方側に配置された前記圧入部である最他方側圧入部(343)に対し前記一方向の前記一方側にとどまり、
前記突出部溝の前記底は、複数の前記圧入部のうち前記最他方側圧入部よりも前記一方向の前記一方側に設けられた前記圧入部よりも前記一方向の前記他方側に位置している、請求項1または2に記載の筐体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、ケースとそのケースに固定されたカバーとを有する筐体に関するものである。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には防水コネクタが記載されている。その防水コネクタは、雌型コネクタと雄型コネクタと環状のシール部材とを備えている。雌型コネクタは雄端子と雌側フードとを有し、その雌側フードは、雄端子の外周囲にシール収容空間を形成するように雄端子を囲む。雄型コネクタは、雌端子を内蔵した雄ハウジングと雄側フードとを有し、その雄側フードは、雄ハウジングの外周囲をフード収容空間を形成するように囲む。シール部材は、雄ハウジングの外周面に嵌着されている。そして、雌型コネクタと雄型コネクタとを互いに接続した時、シール部材の外周は、雌側フードの内周面に弾性変形して密接する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平10-189131号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
筐体を構成するケースとカバーとの間の防水構造として、例えば特許文献1に開示されたように弾性変形可能なシール部材を利用した防水構造が想定される。すなわち、ケースとカバーとの間に弾性変形可能なシール部材を介在させ、そのシール部材を弾性変形させつつケースとカバーとの両方に密接させることによって、ケースとカバーとの間の防水を図ることが想定される。
【0005】
しかしながら、そのようにした場合、上記シール部材など防水目的の部品が必要になるので、部品点数の増加、組付け工程の追加、および部品の管理負担増大などを招くことになる。発明者らの詳細な検討の結果、以上のようなことが見出された。
【0006】
本開示は上記点に鑑みて、ケースとカバーとの連結箇所に防水機能を付加しつつその防水機能の付加に起因した部品の追加を回避することが可能な筐体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本開示の1つの観点による筐体は、
ケース内空間(20a)が内側に形成され一方向(Dc)の一方側へ開口したケース(20)と、ケース内空間を上記一方向の一方側から覆うように設けられケースに固定されたカバー(30)とを有する筐体(10)であって、
ケースのうちケース内空間を囲むケース側壁(23)に含まれ、上記一方向の一方側へ開口し且つ上記一方向の他方側が底(24b)になって溝延伸方向(Ds)へ延伸する側壁溝(24a)が形成された側壁溝形成部(24)と、
カバーに含まれ、上記一方向の他方側へ突き出た形状を成し、側壁溝に挿入され、溝延伸方向へ延伸するカバー突出部(33)とを備え、
溝延伸方向は、上記一方向に交差すると共にケース側壁に沿った方向であり、
カバー突出部は、側壁溝に対し圧入状態で嵌合され溝延伸方向へ延伸する圧入部(34、341、342、343)と、圧入部に対し上記一方向の一方側に配置され側壁溝に対し圧入部よりも緩い嵌合状態で嵌合され溝延伸方向へ延伸する一方側嵌合部(35)とを有し、
カバー突出部には、上記一方向で圧入部と一方側嵌合部との間に設けられ溝延伸方向へ延伸する側方溝(36、361、362、363)が形成され、
側方溝は、上記一方向に垂直な方向(Dw)へ圧入部と一方側嵌合部との両方に対して窪んでいる。
【0008】
このようにすれば、ケースとカバーとの連結箇所になるケースの側壁溝において、シール材として機能するゴム等の別部品を必要とすることなく、側壁溝に対する圧入部の嵌合によって防水機能を確保することができる。すなわち、ケースとカバーとの連結箇所に防水機能を付加しつつ、その防水機能の付加に起因した部品の追加を回避することが可能である。
【0009】
ここで、上記したように圧入部は側壁溝に対し圧入状態で嵌合される。そのため、カバー突出部が側壁溝に上記一方向の一方側から嵌め入れられる際に、圧入状態での圧入部の嵌合に起因して、圧入部から脱落した削れ屑が発生しうる。これに対し上記筐体では、その圧入部と一方側嵌合部との間に側方溝が形成されているので、その削れ屑は、一方側嵌合部を超えてケースの外部へ出ることができず、一方側嵌合部によって側方溝に留め置かれることになる。そして、一方側嵌合部は側壁溝に対し圧入部よりも緩い嵌合状態で嵌合されるので、一方側嵌合部から削れ屑は発生しないか、発生したとしても僅かである。従って、ケースにカバーを取り付ける作業工程において、上記削れ屑がケースの外部へ流出することを抑制することが可能である。
【0010】
なお、出願書類中の各欄において、各要素に括弧付きの参照符号が付されている場合がある。この場合、参照符号は、同要素と後述する実施形態に記載の具体的構成との対応関係の単なる一例を示すものであるにすぎない。よって、本開示は、参照符号の記載によって、何ら限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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