TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025063598
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-16
出願番号
2023172948
出願日
2023-10-04
発明の名称
レーダ装置
出願人
株式会社デンソー
,
トヨタ自動車株式会社
,
株式会社ミライズテクノロジーズ
代理人
弁理士法人ゆうあい特許事務所
主分類
G01S
7/02 20060101AFI20250409BHJP(測定;試験)
要約
【課題】物標の検出に必要な演算負荷を抑えつつ、物標に対応する信号が実像か偽像かを判定可能なレーダ装置を提供する。
【解決手段】レーダ装置1は、送信アンテナ群Txと、受信アンテナ群Rxと、距離演算部51と、速度演算部52と、方位推定部53と、を備える。レーダ装置1は、物標に対応する信号が実像か偽像かを判定する信号判定部54を備える。複数の第1アンテナ素子および複数の第2アンテナ素子は、MIMOアンテナにおいて電波を受信する複数のアンテナ素子の一部が仮想的に重なるように配置されている。信号判定部54は、MIMOアンテナにおいて仮想的に重なるアンテナ素子それぞれでの受信信号に基づく距離情報および速度情報から、アンテナ素子同士の位置関係に応じて変化する信号成分を比較成分として抽出し、当該比較成分に基づいて物標に対応する信号が実像か偽像かを判定する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
電波により物標を検出するレーダ装置であって、
複数の第1アンテナ素子を含む送信アンテナ群(Tx)と、
複数の第2アンテナ素子を含む受信アンテナ群(Rx)と、
複数の前記第1アンテナ素子および複数の前記第2アンテナ素子を用いたMIMOアンテナにて受信される受信信号に基づいて前記物標との距離に相関性を有する距離情報を求める距離演算部(51)と、
前記MIMOアンテナにて受信される受信信号に基づいて前記物標との相対速度に相関性を有する速度情報を求める速度演算部(52)と、
複数の前記第1アンテナ素子から送信された電波に対応する反射波の複数の前記第2アンテナ素子での受信結果に基づいて前記物標の方位を推定する方位推定部(53)と、 前記MIMOアンテナにて受信される受信信号に基づいて求められる前記物標に対応する信号が実像か偽像かを判定する信号判定部(54)と、を備え、
複数の前記第1アンテナ素子および複数の前記第2アンテナ素子は、前記MIMOアンテナにおいて電波を受信する複数のアンテナ素子の一部が仮想的に重なるように配置されており、
前記信号判定部は、前記方位推定部による前記物標の方位推定の前に、前記MIMOアンテナにおいて仮想的に重なるアンテナ素子それぞれで受信された受信信号に基づく前記距離情報および前記速度情報から、アンテナ素子同士の位置関係によって変化する信号成分を比較成分として抽出し、当該比較成分の比較結果に基づいて前記物標に対応する信号が実像か偽像かを判定する、レーダ装置。
続きを表示(約 1,400 文字)
【請求項2】
前記方位推定部は、前記信号判定部において実像と判定された信号に基づいて、前記物標の方位を推定する、請求項1に記載のレーダ装置。
【請求項3】
前記送信アンテナ群は、所定方向において第1間隔をあけて配置される前記第1アンテナ素子が含まれており、
前記受信アンテナ群は、前記所定方向において前記第1間隔とは異なる間隔をあけて配置される前記第2アンテナ素子に加えて、前記所定方向において前記第1間隔をあけて配置される前記第2アンテナ素子が含まれている、請求項1または2に記載のレーダ装置。
【請求項4】
前記所定方向に隣り合う前記第1アンテナ素子同士の間隔が最小となる間隔を最小間隔としたとき、前記第1間隔が前記最小間隔である、請求項3に記載のレーダ装置。
【請求項5】
前記送信アンテナ群は、所定の第1方向に並ぶ前記第1アンテナ素子および前記第1方向に対して交差する第2方向に並ぶ前記第1アンテナ素子を含み、
前記受信アンテナ群は、前記第1方向に並ぶ前記第2アンテナ素子および前記第2方向に並ぶ前記第2アンテナ素子を含み、
前記信号判定部は、
前記第1方向に並ぶ複数の前記第1アンテナ素子および前記第1方向に並ぶ複数の前記第2アンテナ素子を用いた第1MIMOアンテナにおいて仮想的に重なるアンテナ素子それぞれで受信された受信信号に基づく前記距離情報および前記速度情報から前記比較成分を抽出し、当該比較成分の比較結果に基づいて、前記第1MIMOアンテナにて受信される受信信号に基づく前記物標に対応する信号が実像か偽像かを判定し、
前記第2方向に並ぶ複数の前記第1アンテナ素子および前記第2方向に並ぶ複数の前記第2アンテナ素子を用いた第2MIMOアンテナにおいて仮想的に重なるアンテナ素子それぞれで受信された受信信号に基づく前記距離情報および前記速度情報から前記比較成分を抽出し、当該比較成分の比較結果に基づいて、前記第2MIMOアンテナにて受信される受信信号に基づく前記物標に対応する信号が実像か偽像かを判定する、請求項1または2に記載のレーダ装置。
【請求項6】
前記送信アンテナ群は、前記第1方向において所定の第1間隔をあけて配置される前記第1アンテナ素子および前記第2方向において所定の第2間隔をあけて配置される前記第1アンテナ素子が含まれており、
前記受信アンテナ群は、前記第1方向において前記第1間隔をあけて配置される前記第2アンテナ素子および前記第2方向において前記第2間隔をあけて配置される前記第2アンテナ素子が含まれている、請求項5に記載のレーダ装置。
【請求項7】
前記第1方向に隣り合う前記第1アンテナ素子同士の間隔が最小となる間隔を第1最小間隔とし、前記第2方向に隣り合う前記第1アンテナ素子同士の間隔が最小となる間隔を第2最小間隔としたとき、前記第1間隔が前記第1最小間隔であり、前記第2間隔が前記第2最小間隔である、請求項6に記載のレーダ装置。
【請求項8】
複数の前記第1アンテナ素子および複数の前記第2アンテナ素子を含む送受信部(20、30)を複数備え、複数の前記送受信部に対して共通の局部発振器(211)で生成されるローカル信号が供給される、請求項1または2に記載のレーダ装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、電波により物標を検出するレーダ装置に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
この種のレーダ装置において、複数のアンテナ素子で受信された電波に基づいて検出された物標に対応する信号が実像か虚像かを識別する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1には、1つのアンテナ素子から送信されて複数のアンテナ素子で受信された電波による物標の検出結果と複数のアンテナ素子から送信されて複数のアンテナ素子で受信された電波による物標の検出結果の比較によって虚像を識別する技術が開示されている。以下では、複数のアンテナから送信された電波を複数のアンテナで受信する構成を“MIMO”や“MIMOアンテナ”と呼んだりすることがある。また、1つのアンテナから送信された電波を複数のアンテナで受信する構成を“SIMO”と呼んだりすることがある。なお、MIMOは、Multi Input Multi Outputの略称である。SIMOは、Single Input Multi Outputの略称である。MISOは、Multi Input Single Outputの略称である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-136232号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、特許文献1では、SIMOおよびMINOのそれぞれのアンテナ構成で方位推定を含む物標の検出処理を行い、各検出結果を比較して物標に対応する信号が虚像を識別するようになっており、物標の検出に必要な演算負荷が大きくなってしまう。例えば、偽像判定のためにSIMOのアンテナ構成での方位推定を実施することは、演算リソースが増えることとなる。
【0005】
本開示は、物標の検出に必要な演算負荷を抑えつつ、物標に対応する信号が実像か偽像かを判定可能なレーダ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の発明は、
電波により物標を検出するレーダ装置であって、
複数の第1アンテナ素子を含む送信アンテナ群(Tx)と、
複数の第2アンテナ素子を含む受信アンテナ群(Rx)と、
複数の第1アンテナ素子および複数の第2アンテナ素子を用いたMIMOアンテナにて受信される受信信号に基づいて物標との距離に相関性を有する距離情報を求める距離演算部(51)と、
MIMOアンテナにて受信される受信信号に基づいて物標との相対速度に相関性を有する速度情報を求める速度演算部(52)と、
複数の第1アンテナ素子から送信された電波に対応する反射波の複数の第2アンテナ素子での受信結果に基づいて物標の方位を推定する方位推定部(53)と、
MIMOアンテナにて受信される受信信号に基づいて求められる物標に対応する信号が実像か偽像かを判定する信号判定部(54)と、を備え、
複数の第1アンテナ素子および複数の第2アンテナ素子は、MIMOアンテナにおいて電波を受信する複数のアンテナ素子の一部が仮想的に重なるように配置されており、
信号判定部は、方位推定部による物標の方位推定の前に、MIMOアンテナにおいて仮想的に重なるアンテナ素子それぞれで受信された受信信号に基づく距離情報および速度情報から、アンテナ素子同士の位置関係によって変化する信号成分を比較成分として抽出し、当該比較信号の比較結果に基づいて物標に対応する信号が、実像か偽像かを判定する。
【0007】
MIMOアンテナにおいて仮想的に重なるアンテナ素子それぞれの受信信号に基づく距離情報および速度情報には、アンテナ素子同士の位置関係によって変化する信号成分が含まれる。当該信号成分を比較信号としたとき、レーダ装置と物標との間における電波の往路と復路とが一致している場合、MIMOアンテナにおいて仮想的に重なるアンテナ素子それぞれの受信信号に基づく距離情報および速度情報から抽出される比較成分は略同じものとなる。
【0008】
一方、レーダ装置と物標との間における電波の往路と復路とが一致していない場合、MIMOアンテナにおいて仮想的に重なるアンテナ素子それぞれの受信信号に基づく距離情報および速度情報から抽出される比較成分は異なるものとなる。このため、MIMOアンテナにおいて仮想的に重なるアンテナ素子それぞれで受信された受信信号に基づく距離情報および速度情報から抽出した比較成分を比較することで、物標に対応する信号が実像か偽像かを判定することができる。
【0009】
加えて、本開示のレーダ装置は、MIMOアンテナを用いた物標の検出処理の中で、物標に対応する信号が実像か偽像かを判定するので、SIMOのアンテナ構成での方位推定が不要となる。したがって、SIMOのアンテナ構成での方位推定が必須とされる従来技術に比べて、物標の検出に必要な演算負荷を抑制することができる。
【0010】
なお、各構成要素等に付された括弧付きの参照符号は、その構成要素等と後述する実施形態に記載の具体的な構成要素等との対応関係の一例を示すものである。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
日本精機株式会社
位置検出装置
12日前
栄進化学株式会社
浸透探傷用濃縮液
2日前
株式会社ハシマ
検針機
15日前
エイブリック株式会社
電流検出回路
9日前
東レ株式会社
シート状物の検査方法
10日前
株式会社チノー
放射光測温装置
9日前
東ソー株式会社
自動分析装置及び方法
12日前
日本特殊陶業株式会社
ガスセンサ
9日前
日本特殊陶業株式会社
ガスセンサ
9日前
株式会社 キョーワ
食品搬送装置
9日前
大和製衡株式会社
計量装置
2日前
株式会社熊谷組
計測システム
2日前
日本碍子株式会社
ガスセンサ
9日前
大成建設株式会社
画像表示システム
5日前
富士電機株式会社
エンコーダ
10日前
株式会社 システムスクエア
検査装置
3日前
株式会社ヨコオ
シートコンタクタ
12日前
東洋計器株式会社
超音波式流量計
2日前
東洋計器株式会社
超音波式流量計
2日前
株式会社デンソー
試験装置
5日前
東洋計器株式会社
超音波式流量計
2日前
TDK株式会社
温度センサ
10日前
ダイハツ工業株式会社
凹部の深さ測定方法
15日前
スタンレー電気株式会社
車両前方視認装置
15日前
本田技研工業株式会社
物体検出装置
15日前
スタンレー電気株式会社
車両前方視認装置
15日前
シチズンファインデバイス株式会社
圧力検出装置
9日前
東洋製罐株式会社
巻締寸法測定装置
4日前
シチズンファインデバイス株式会社
圧力検出装置
9日前
本田技研工業株式会社
物体検出装置
15日前
オムロン株式会社
光電センサ
9日前
株式会社ミツバ
モータ制御装置
9日前
TDK株式会社
センサデバイス
9日前
旭光電機株式会社
電気的特性提供装置
9日前
株式会社藤興業
半球形凹型傾斜角度計
2日前
JRCモビリティ株式会社
充電用温度判定回路
12日前
続きを見る
他の特許を見る