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公開番号
2025077262
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-19
出願番号
2023189327
出願日
2023-11-06
発明の名称
半導体装置
出願人
株式会社デンソー
代理人
弁理士法人ゆうあい特許事務所
主分類
H10D
84/80 20250101AFI20250512BHJP()
要約
【課題】リカバリ損失を低減できる半導体装置を提供する。
【解決手段】セル領域10および接続領域200は、ドリフト層31と、ドリフト層31の表層部に形成されたベース層32と、IGBT領域11および接続領域200に形成されたコレクタ層41と、FWD領域12に形成されたカソード層42と、を含み、ベース層32側の表面を一面30aとし、コレクタ層41およびカソード層42側の面を他面30bとする半導体基板30と、IGBT領域11、FWD領域12、接続領域200に形成されたトレンチゲート構造と、追加FWD領域12aおよび接続領域200におけるベース層32の表層部に形成されたコンタクト領域37と、を有し、半導体基板30の一面30aにおいて、接続領域200における単位面積当たりのコンタクト領域37の形成面積は、追加FWD領域12aにおける単位面積当たりのコンタクト領域37の形成面積より小さくなるようにする。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
半導体装置であって、
セル領域(10)および前記セル領域を囲む外周領域(20)を有する半導体基板(30)と、
前記セル領域に形成され、IGBT素子を有するIGBT領域(11)と、
前記セル領域に形成され、FWD素子を有するFWD領域(12)と、を備え、
前記半導体基板の面方向における一方向において、前記IGBT領域と前記FWD領域とが交互に形成されており、
前記外周領域には、前記一方向の一端部側に、前記IGBT素子と電気的に接続されるパッド部(21)が形成され、
前記セル領域は、前記パッド部に対して、前記半導体基板の面方向における前記一方向と交差する他方向側に前記FWD領域としての追加FWD領域(12a)を有し、前記一方向における前記パッド部側の端部が前記追加FWD領域を含んで構成され、
前記外周領域は、前記セル領域側の内縁領域(20a)と前記内縁領域を挟んで前記セル領域と反対側に位置する外縁領域(20b)と、を有し、
前記内縁領域は、前記追加FWD領域と前記外縁領域との間に位置する接続領域(200)を有し、
前記セル領域および前記接続領域は、
第1導電型のドリフト層(31)と、前記ドリフト層の表層部に形成された第2導電型のベース層(32)と、前記IGBT領域および前記接続領域において、前記ドリフト層のうちの前記ベース層側と反対側に形成された第2導電型のコレクタ層(41)と、前記FWD領域において、前記ドリフト層のうちの前記ベース層側と反対側に形成された第1導電型のカソード層(42)と、を含み、前記ベース層側の表面を一面(30a)とし、前記コレクタ層および前記カソード層側の面を他面(30b)とする前記半導体基板と、
前記IGBT領域、前記FWD領域、前記接続領域に形成され、前記ベース層よりも深く形成されて前記ドリフト層に達する複数のトレンチ(33)内に、ゲート絶縁膜(34)およびゲート電極(35)が配置されて構成されるトレンチゲート構造と、
前記IGBT領域における前記ベース層の表層部において、前記トレンチと接する状態で形成された第1導電型のエミッタ領域(36)と、
前記追加FWD領域および前記接続領域における前記ベース層の表層部に形成され、前記ベース層よりも高不純物濃度とされた第2導電型のコンタクト領域(37)と、を有し、
前記半導体基板の一面において、前記接続領域における単位面積当たりの前記コンタクト領域の形成面積は、前記追加FWD領域における単位面積当たりの前記コンタクト領域の形成面積より小さくされている半導体装置。
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【請求項2】
前記接続領域は、前記半導体基板の厚さに対する前記内縁領域の一方向に沿った幅の比が1.2以上とされている請求項1に記載の半導体装置。
【請求項3】
前記FWD領域では、前記カソード層内に、第2導電型、または前記カソード層よりも低不純物濃度とされた第1導電型の抑制層(46)が形成されている請求項1または2に記載の半導体装置。
【請求項4】
前記FWD領域は、前記追加FWD領域における前記一方向に沿った幅(da)が他のFWD領域における前記一方向に沿った幅(db)より狭くされている請求項1または2に記載の半導体装置。
【請求項5】
前記FWD領域と前記IGBT領域との間に配置される繋ぎ領域(13a、13b)を有し、
前記繋ぎ領域は、前記ドリフト層の表層部に形成された前記ベース層と、前記ベース層の表層部に形成された前記コンタクト領域と、を有し、
前記半導体基板の一面において、前記繋ぎ領域における単位面積当たりの前記コンタクト領域の形成面積は、前記IGBT領域における単位面積当たりの前記コンタクト領域の形成面積より小さくされ、
前記追加FWD領域と前記IGBT領域との間に配置される前記繋ぎ領域を第1繋ぎ領域(13a)とし、他の前記FWD領域と前記IGBT領域との間に配置される前記繋ぎ領域を第2繋ぎ領域(13b)とすると、
前記第1繋ぎ領域および前記第2繋ぎ領域は、前記第1繋ぎ領域における前記一方向に沿った幅(dc)が前記第2繋ぎ領域における前記一方向に沿った幅(dd)より広くされている請求項1または2に記載の半導体装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、絶縁ゲート構造を有する絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(以下では、IGBTという)素子とフリーホイールダイオード(以下では、FWDという)素子とが共通の半導体基板に形成された半導体装置に関するものである。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
従来より、IGBT素子が形成されたIGBT領域およびFWD素子が形成されたFWD領域を有する半導体装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。具体的には、この半導体装置は、セル領域と、セル領域を囲む外周領域とを有する構成とされている。そして、セル領域には、複数のIGBT領域およびFWD領域が形成され、外周領域には、IGBT素子のゲート電極と接続されるゲートパッド等が形成されている。なお、IGBT素子は、P型のベース層と、ベース層の表層部に形成されたP
+
型のコンタクト領域およびN
+
型のエミッタ領域と、ベース層、コンタクト領域、エミッタ領域を貫通するように形成されたトレンチゲート構造等とを有する構成とされている。FWD素子は、P型のベース層と、ベース層の表層部に形成されたP
+
型のコンタクト領域と、ベース層およびコンタクト領域を貫通するように形成されたトレンチゲート構造等とを有する構成とされている。
【0003】
また、この半導体装置は、各IGBT領域および各FWD領域が一方向を長手方向とする平面矩形状とされ、長手方向と交差する交差方向に沿って、IGBT領域とFWD領域とが交互に配列されている。そして、この半導体装置では、IGBT領域およびFWD領域は、交差方向(すなわち、配列方向)における端部がIGBT領域とされている。なお、パッドは、セル領域に対して交差方向に位置する部分に配置されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2018-073911号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、本発明者らは、上記のような半導体装置において、外周領域で電界集中が発生することを抑制するため、次のような半導体装置を検討している。すなわち、本発明者らは、外周領域に、ベース層と繋がり、ベース層よりも不純物濃度が高くされたP
+
型のディープ層を形成することを検討している。しかしながら、ディープ層をセル領域の近くに配置すると、FWD素子がオン状態である際にディープ層からFWD素子にキャリアとしての正孔が流入し易くなり、逆方向電流が大きくなることでリカバリ損失が大きくなる。このため、本発明者らは、外周領域のうちのセル領域側に位置する領域を内縁領域とすると共に内縁領域を挟んでセル領域と反対側に位置擦る領域を外縁領域とし、次の構成とすることを検討している。すなわち、本発明者らは、内縁領域に、セル領域と同様の、ベース層、コンタクト領域およびトレンチゲート構造等を形成し、外縁領域にディープ層を形成することを検討している。
【0006】
これによれば、ディープ層とセル領域との間にもトレンチゲート構造が形成されるため、内縁領域で電界集中が発生することを抑制できる。
【0007】
さらに、本発明者らは、半導体装置におけるセル領域の増加を図るため、パッドの隣にも追加のFWD領域を配置することを検討している。以下、パッドの横に追加されたFWD領域を追加FWD領域ともいう。そして、このような半導体装置におけるセル領域では、交差方向におけるパッド部側の端部が追加FWD領域を含んだ構成となる。
【0008】
しかしながら、このような追加FWD領域を有する半導体装置では、交差方向におけるパッド部側の端部が追加FWD領域を含むため、FWD領域と外周領域とが隣合う領域が増加する。このため、このような半導体装置では、FWD素子がオン状態である際、外周領域からのキャリアとしての正孔の流入が多くなり、リカバリ損失が大きくなる可能性がある。
【0009】
本開示は、リカバリ損失を低減できる半導体装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本開示の1つの観点によれば、半導体装置は、セル領域(10)およびセル領域を囲む外周領域(20)を有する半導体基板(30)と、セル領域に形成され、IGBT素子を有するIGBT領域(11)と、セル領域に形成され、FWD素子を有するFWD領域(12)と、を備え、半導体基板の面方向における一方向において、IGBT領域とFWD領域とが交互に形成されており、外周領域には、一方向の一端部側に、IGBT素子と電気的に接続されるパッド部(21)が形成され、セル領域は、パッド部に対して、半導体基板の面方向における一方向と交差する他方向側にFWD領域としての追加FWD領域(12a)を有し、一方向におけるパッド部側の端部が追加FWD領域を含んで構成され、外周領域は、セル領域側の内縁領域(20a)と内縁領域を挟んでセル領域と反対側に位置する外縁領域(20b)と、を有し、内縁領域は、追加FWD領域と外縁領域との間に位置する接続領域(200)を有し、セル領域および接続領域は、第1導電型のドリフト層(31)と、ドリフト層の表層部に形成された第2導電型のベース層(32)と、IGBT領域および接続領域において、ドリフト層のうちのベース層側と反対側に形成された第2導電型のコレクタ層(41)と、FWD領域において、ドリフト層のうちのベース層側と反対側に形成された第1導電型のカソード層(42)と、を含み、ベース層側の表面を一面(30a)とし、コレクタ層およびカソード層側の面を他面(30b)とする半導体基板と、IGBT領域、FWD領域、接続領域に形成され、ベース層よりも深く形成されてドリフト層に達する複数のトレンチ(33)内に、ゲート絶縁膜(34)およびゲート電極(35)が配置されて構成されるトレンチゲート構造と、IGBT領域におけるベース層の表層部において、トレンチと接する状態で形成された第1導電型のエミッタ領域(36)と、追加FWD領域および接続領域におけるベース層の表層部に形成され、ベース層よりも高不純物濃度とされた第2導電型のコンタクト領域(37)と、を有し、半導体基板の一面において、接続領域における単位面積当たりのコンタクト領域の形成面積は、追加FWD領域における単位面積当たりのコンタクト領域の形成面積より小さくされている。
(【0011】以降は省略されています)
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