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公開番号
2025096968
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-30
出願番号
2023213001
出願日
2023-12-18
発明の名称
撮像装置
出願人
株式会社デンソー
,
トヨタ自動車株式会社
,
株式会社ミライズテクノロジーズ
代理人
弁理士法人ゆうあい特許事務所
主分類
H04N
23/54 20230101AFI20250623BHJP(電気通信技術)
要約
【課題】撮像センサにおける回路の破損を抑制する撮像装置を提供する。
【解決手段】撮像装置は、湾曲状の凹部を有する台座と、凹部に沿った湾曲状とされて凹部に固定されている撮像センサ30と、レンズと、を備え、撮像センサは、長辺312と、短辺314とを含む基板304と、素子領域306と、回路領域310と、を有し、素子領域306は、長辺312に沿う方向に延びている第1領域辺321を含み、長辺312の中心からの距離が長辺312の長さの8分の1となる長辺312上の点Psを通るとともに、短辺314に沿う方向に延びる直線を第1分割線Ls1とし、長辺312および第1領域辺321の間の中心を通るとともに、長辺312に沿う方向に延びる直線を第2分割線Ls2とすると、回路領域310は、第1分割線Ls1と第2分割線Ls2と基板の厚み方向に延びる辺Tとで区画される区画領域308および素子領域306の外側に位置している。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
撮像装置であって、
湾曲状の凹部(200)を有する台座(20)と、
前記凹部に沿った湾曲状とされて前記凹部に固定されている撮像センサ(30)と、
前記撮像センサに撮像光を導くレンズ(28)と、
を備え、
前記撮像センサは、
相対する2つの第1辺(312)と、前記第1辺と接続されて前記第1辺が延びている方向と交差する方向に延びており、長さが前記第1辺の長さよりも短くされている、相対する2つの第2辺(314)と、を含む基板(304)と、
撮像素子が配置されている領域である素子領域(306)と、
前記撮像素子と接続された回路が配置されている領域である回路領域(310)と、
を有し、
前記素子領域は、前記第1辺に沿う方向に延びている、相対する2つの領域辺(321)を含み、
前記第1辺の中心からの距離が前記第1辺の長さの8分の1となる前記第1辺上の点(Ps)を通るとともに、前記第2辺に沿う方向に延びる直線を第1分割線(Ls1)とし、
前記第1辺および前記領域辺の間の中心を通るとともに、前記第1辺に沿う方向に延びる直線を第2分割線(Ls2)とすると、
前記回路領域は、前記第1分割線と前記第2分割線と前記基板の厚み方向に延びる辺(T)とで区画される領域(308)および前記素子領域の外側に位置している撮像装置。
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【請求項2】
前記基板の厚さは、10μm以上、100μm以下とされており、
前記基板の曲率中心(Ob)と、相対する前記基板の両端部(305)とを結んだ直線でなす角度である湾曲角(θ)は、41°以上とされている請求項1に記載の撮像装置。
【請求項3】
撮像装置であって、
湾曲状の凹部(200)を有する台座(20)と、
前記凹部に沿った湾曲状とされて前記凹部に固定されている撮像センサ(30)と、
前記撮像センサに撮像光を導くレンズ(28)と、
を備え、
前記撮像センサは、
相対する2つの第1辺(331)と、前記第1辺と接続されて前記第1辺が延びている方向と交差する方向に延びており、長さが前記第1辺の長さと同じとされている、相対する2つの第2辺(332)と、を含む基板(304)と、
撮像素子が配置されている領域である素子領域(306)と、
前記撮像素子と接続された回路が配置されている領域である回路領域(310)と、
を有し、
前記第1辺の中心からの距離が第1距離(X1)の半分となる前記第1辺上の点(Ps1)を通るとともに、前記第2辺に沿う方向に延びる直線を第1分割線(Ls1)とし、
前記第2辺に沿う方向における前記第1辺からの距離が第2距離(Y1)となる直線であって、前記基板上を通り、前記第1辺に沿う方向に延びる直線を第2分割線(Ls2)とし、
前記第1辺および前記第2辺の長さをHとし、
前記第1距離をX1とし、
前記第2距離をY1とし、
前記基板の曲率中心(Ob)と、相対する前記基板の両端部(305)とを結んだ直線でなす角度をθとすると、
前記θは、41°以上とされており、
前記第1分割線と前記第2分割線と前記基板の厚み方向に延びる辺(T)とで区画される領域(341)は、
0.0405×θ-1.4563<X1/H
0.0034×θ-0.1164<Y1/H
が成立するように形成されており、
前記回路領域は、前記第1分割線と前記第2分割線と前記基板の厚み方向に延びる辺(T)とで区画される領域(341)および前記素子領域の外側に位置している撮像装置。
【請求項4】
前記第2辺の中心からの距離が第3距離(X2)の半分となる前記第2辺上の点(Ps3)を通るとともに、前記第1辺に沿う方向に延びる直線を第3分割線(Ls3)とし、
前記第1辺に沿う方向における前記第2辺からの距離が第4距離(Y2)となる直線であって、前記基板上を通り、前記第2辺に沿う方向に延びる直線を第4分割線(Ls4)とし、
前記第3距離をX2とし、
前記第4距離をY2とすると、
前記第3分割線と前記第4分割線と前記基板の厚み方向に延びる辺(T)とで区画される領域(342)は、
0.0405×θ-1.4563<X2/H
0.0034×θ-0.1164<Y2/H
が成立するように形成されており、
前記回路領域は、前記第3分割線と前記第4分割線と前記基板の厚み方向に延びる辺(T)とで区画される領域(342)の外側に位置している請求項3に記載の撮像装置。
【請求項5】
前記第1分割線と前記第2分割線と前記基板の厚み方向に延びる辺(T)とで区画される領域にかかる圧縮応力は、前記撮像センサにかかる圧縮応力のうち最大とされている請求項1ないし4のいずれか1つに記載の撮像装置。
【請求項6】
前記第1分割線と前記第2分割線と前記基板の厚み方向に延びる辺(T)とで区画される領域にかかる圧縮応力は、1800MPa以上とされている請求項1ないし4のいずれか1つに記載の撮像装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、撮像装置に関するものである。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、特許文献1に記載されているように、支持部材に設けられた凹面湾曲部に湾曲して固定されている撮像センサを備える撮像装置が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2005-045151号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載されたような撮像装置では、撮像センサの曲率半径を小さくすることに伴って、レンズの枚数を少なくできるとともに、周辺画角まで鮮明な画像を生成できる。しかし、撮像センサの曲率半径が小さくなることに伴って、撮像センサに発生する応力が大きくなる。これにより、撮像センサ内における配線、ビア等のコンタクト部、パッド等の回路に発生する応力が大きくなる。このため、撮像センサ内の回路が破損する。回路が破損すると、配線、コンタクト部やパッドの抵抗が高くなる等の回路異常が発生する。この回路異常により、生成された画像にノイズが発生する等の表示異常が発生する。
【0005】
本開示は、撮像センサにおける回路の破損を抑制する撮像装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の発明は、撮像装置であって、湾曲状の凹部(200)を有する台座(20)と、凹部に沿った湾曲状とされて凹部に固定されている撮像センサ(30)と、撮像センサに撮像光を導くレンズ(28)と、を備え、撮像センサは、相対する2つの第1辺(312)と、第1辺と接続されて第1辺が延びている方向と交差する方向に延びており、長さが第1辺の長さよりも短くされている、相対する2つの第2辺(314)と、を含む基板(304)と、撮像素子が配置されている領域である素子領域(306)と、撮像素子と接続された回路が配置されている領域である回路領域(310)と、を有し、素子領域は、第1辺に沿う方向に延びている、相対する2つの領域辺(321)を含み、第1辺の中心からの距離が第1辺の長さの8分の1となる第1辺上の点(Ps)を通るとともに、第2辺に沿う方向に延びる直線を第1分割線(Ls1)とし、第1辺および領域辺の間の中心を通るとともに、第1辺に沿う方向に延びる直線を第2分割線(Ls2)とすると、回路領域は、第1分割線と第2分割線と基板の厚み方向に延びる辺(T)とで区画される領域(308)および素子領域の外側に位置している撮像装置である。
また、請求項3に記載の発明は、撮像装置であって、湾曲状の凹部(200)を有する台座(20)と、凹部に沿った湾曲状とされて凹部に固定されている撮像センサ(30)と、撮像センサに撮像光を導くレンズ(28)と、を備え、撮像センサは、相対する2つの第1辺(331)と、第1辺と接続されて第1辺が延びている方向と交差する方向に延びており、長さが第1辺の長さと同じとされている、相対する2つの第2辺(332)と、を含む基板(304)と、撮像素子が配置されている領域である素子領域(306)と、撮像素子と接続された回路が配置されている領域である回路領域(310)と、を有し、第1辺の中心からの距離が第1距離(X1)の半分となる第1辺上の点(Ps1)を通るとともに、第2辺に沿う方向に延びる直線を第1分割線(Ls1)とし、第2辺に沿う方向における第1辺からの距離が第2距離(Y1)となる直線であって、基板上を通り、第1辺に沿う方向に延びる直線を第2分割線(Ls2)とし、第1辺および第2辺の長さをHとし、第1距離をX1とし、第2距離をY1とし、基板の曲率中心(Ob)と、相対する基板の両端部(305)とを結んだ直線でなす角度をθとすると、θは、41°以上とされており、第1分割線と第2分割線と基板の厚み方向に延びる辺(T)とで区画される領域(341)は、
0.0405×θ-1.4563<X1/H
0.0034×θ-0.1164<Y1/H
が成立するように形成されており、回路領域は、第1分割線と第2分割線と基板の厚み方向に延びる辺(T)とで区画される領域(341)および素子領域の外側に位置している撮像装置である。
【0007】
これにより、応力が比較的小さい領域にて、回路が配置される。このため、撮像センサにおける回路の破損が抑制される。
【0008】
なお、各構成要素等に付された括弧付きの参照符号は、その構成要素等と後述する実施形態に記載の具体的な構成要素等との対応関係の一例を示すものである。
【図面の簡単な説明】
【0009】
第1実施形態の撮像装置の断面図。
撮像装置における撮像センサの側面図および断面図。
撮像センサの側面図。
撮像センサにおける応力分布を示すシミュレーション結果を表す図。
撮像センサにおける湾曲角および圧縮応力の関係を示す図。
第2実施形態の撮像装置における撮像センサの側面図および断面図。
撮像センサにかかる圧縮応力が1800MPa以上となるときの湾曲角および第1基板辺の長さに対する第1基板辺に沿う方向の第1領域の長さの比の関係を示す図。
撮像センサにかかる圧縮応力が1800MPa以上となるときの湾曲角および第2基板辺の長さに対する第2基板辺に沿う方向の第1領域の長さの比の関係を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、同一符号を付し、その説明を省略する。
(【0011】以降は省略されています)
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