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公開番号2025024827
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-21
出願番号2023129134
出願日2023-08-08
発明の名称静菌剤の静菌性の向上方法
出願人理研ビタミン株式会社
代理人
主分類A23B 2/758 20250101AFI20250214BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約【課題】実際の食品系において静菌剤の静菌性を向上させる方法を提供する。
【解決手段】静菌剤として(a)構成脂肪酸が炭素数12~14の脂肪酸であるグリセリン脂肪酸エステル及び/又は(b)構成脂肪酸が炭素数12~14の脂肪酸であるジグリセリン脂肪酸エステルを油脂に分散し、静菌用油脂組成物を調製することを特徴とする静菌剤の静菌性の向上方法。本発明によれば、食品に対する静菌剤の静菌性を向上させることができる。
【選択図】 なし
特許請求の範囲【請求項1】
静菌剤として(a)構成脂肪酸が炭素数12~14の脂肪酸であるグリセリン脂肪酸エステル及び/又は(b)構成脂肪酸が炭素数12~14の脂肪酸であるジグリセリン脂肪酸エステルを油脂に分散し、静菌用油脂組成物を調製することを特徴とする静菌剤の静菌性の向上方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、静菌剤の静菌性の向上方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
商業的に流通している食品の多くは、製造後、消費者により消費されるまでの期間に鮮度を保つため、冷凍保存や加熱殺菌といった手法以外に、食品用静菌剤の添加が行われている。
【0003】
食品用静菌剤としては、静菌効果を有する食品用乳化剤を使用するものが広く用いられており、例えば、ポリグリセリン脂肪酸エステル及びポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステルを含有する事を特徴とする抗菌剤(特許文献1)、平均重合度が2~3のポリグリセリンと脂肪酸とのエステルであって、該エステル中のモノエステル含量が50質量%以上であるポリグリセリン脂肪酸エステル(a)、増粘安定剤(b)及び水(c)を含有し、前記(a)の含有量が向上剤100質量%中に10~40質量%であり、(b)の含有量が向上剤100質量%中に0.01~30質量%である食品の保存性向上剤(特許文献2)、少なくとも(A)炭素数8~22の脂肪酸又はその塩を15~45重量%、(B)炭素数8~18の脂肪酸とグリセリンからなるモノ、ジ又はトリ脂肪酸グリセリンエステルを20~50重量%、(C)スルホコハク酸エステルを10~30重量%、(D)エタノール、プロパノール又はイソプロパノールから選ばれる1種又は2種以上のアルコールを0~10重量%、(E)水を0~55重量%含む溶液の1重量部に対し、水性基剤を1~500重量部の比率で混合してなることを特徴とする食品保存剤(特許文献3)、(a)構成脂肪酸の炭素数が10~14であるデカグリセリン脂肪酸エステル、(b)構成脂肪酸の炭素数が6~14であるジグリセリン脂肪酸エステル、(c)グリセリン有機酸脂肪酸エステル、(d)エタノール及び(e)水を含有するゆで卵用日持ち向上剤(特許文献4)等が開示されている。
【0004】
他方、食品用乳化剤のうちグリセリン脂肪酸エステルは、培地試験においては高い静菌効果を有するものの、実際の食品系においては澱粉やタンパク質が多く含まれるため、静菌効果が低下することが知られている(非特許文献1)。
【0005】
このため、実際の食品系において静菌剤の静菌性を向上させることができれば、現状よりも更に有効に該静菌剤を活用できるようになると考えられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2001-316206号公報
特開2006-280386号公報
特開2011-217668号公報
特開2014-042518号公報
【非特許文献】
【0007】
加糖 信行、芝崎 勲、醗酵工学会誌(1975年)、第53巻、11号、793-801ページ
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、実際の食品系において静菌剤の静菌性を向上させる方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
発明者らは、特定の構成脂肪酸からなる食品用乳化剤であるグリセリン脂肪酸エステル及び/又はジグリセリン脂肪酸エステルを食用油脂に分散させて食品に添加することで、食品系におけるこれら食品用乳化剤の静菌効果が向上することを発見し、この知見に基づいて本発明を完成するに至った。
【0010】
即ち、本発明は、静菌剤として(a)構成脂肪酸が炭素数12~14の脂肪酸であるグリセリン脂肪酸エステル及び/又は(b)構成脂肪酸が炭素数12~14の脂肪酸であるジグリセリン脂肪酸エステルを油脂に分散し、静菌用油脂組成物を調製することを特徴とする静菌剤の静菌性の向上方法、からなっている。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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