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公開番号2025023524
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-17
出願番号2023127718
出願日2023-08-04
発明の名称配車管理装置及び配車管理方法
出願人日産自動車株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類G08G 1/123 20060101AFI20250207BHJP(信号)
要約【課題】 車両の目的地への予想到着時刻の確実性を高める
【解決手段】 本発明は、配車された車両の走行実績情報を格納する走行実績情報データベースと、推奨走行ルートに基づく特定の車両の配車計画を作成する配車計画作成部とを備える配車管理装置である。前記配車計画作成部は、ユーザの配車要求に基づいて、走行ルート候補を抽出する走行ルート候補抽出部と、前記走行実績情報に基づいて走行ルート候補ごとの所要時間のばらつき度に対するばらつきしきい値を決定し、前記ばらつきしきい値に基づいて実効予想所要時間を算出する実効予想所要時間算出部と、少なくとも前記実効予想所要時間とに基づいて、前記走行ルート候補の中から前記推奨走行ルートを決定する走行ルート決定部とを備える。前記走行ルート決定部は、前記実効予想所要時間が小さい前記走行ルート候補を前記推奨走行ルートに決定する。
【選択図】 図2
特許請求の範囲【請求項1】
配車要求に基づいて車両の配車を管理する配車管理装置であって、
配車された前記車両の走行実績情報を格納する走行実績情報データベースと、
ユーザの前記配車要求に応答して、推奨走行ルートに基づく前記車両の配車計画を作成する配車計画作成部と、を備え、
前記配車計画作成部は、
前記配車要求に基づいて、走行ルート候補を抽出する走行ルート候補抽出部と、
前記配車要求に基づいて、前記車両を抽出する候補車両抽出部と、
前記走行実績情報に基づいて算出される前記走行ルート候補ごとの所要時間のばらつき度に対するばらつきしきい値を決定し、前記ばらつきしきい値に基づいて実効予想所要時間を算出する実効予想所要時間算出部と、
少なくとも前記実効予想所要時間に基づいて、前記走行ルート候補の中から前記推奨走行ルートを決定する走行ルート決定部と、
前記配車計画に基づいて前記車両に配車指示を行う配車指示部と、を備え、
前記走行ルート決定部は、前記走行ルート候補の前記実効予想所要時間どうしを比較して、前記実効予想所要時間が小さい前記走行ルート候補を前記推奨走行ルートに決定する、
配車管理装置。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記走行ルート候補抽出部は、抽出された前記走行ルート候補の平均予想所要時間を算出し、
前記走行ルート決定部は、前記平均予想所要時間と前記実効予想所要時間とに基づいて、前記推奨走行ルートを決定する、
請求項1に記載の配車管理装置。
【請求項3】
前記走行ルート決定部は、抽出された前記走行ルート候補のうち、前記平均予想所要時間及び前記実効予想所要時間がともに他よりも大きい前記走行ルート候補を除外することにより前記走行ルート候補を絞り込む、
請求項2に記載の配車管理装置。
【請求項4】
前記走行ルート決定部は、絞り込まれた前記走行ルート候補の中から前記実効予想所要時間が他よりも小さい前記走行ルート候補を前記特定の走行ルートとして決定する、
請求項3に記載の配車管理装置。
【請求項5】
前記配車計画作成部は、前記走行実績情報に基づいて作成される、各道路リンクの日にち種別及び時間帯に対応する所要時間を含む道路リンク所要時間情報に基づいて、前記所要時間のばらつき度を算出する、
請求項1に記載の配車管理装置。
【請求項6】
前記実効予想所要時間算出部は、前記候補車両の前記配車計画に基づいて、該候補車両が次の配車に対して余裕があるか否かを判断し、該次の配車に対して余裕があると判断する場合、前記平均予想所要時間から近位の第1のばらつきしきい値を前記ばらつきしきい値に設定する、
請求項1に記載の配車管理装置。
【請求項7】
前記実効予想所要時間算出部は、所定の需要しきい値を基準にして、前記車両の将来の需要量が高いか否かを判断し、前記将来の需要量が高くないと判断する場合に、前記第1のばらつきしきい値を前記ばらつきしきい値に設定する、
請求項6に記載の配車管理装置。
【請求項8】
前記実効予想所要時間算出部は、所定の需要しきい値を基準にして、前記車両の将来の需要量が高いか否かを判断し、前記将来の需要量が高いと判断する場合に、前記第1のばらつきしきい値より前記平均予想所要時間から遠位の第2のばらつきしきい値を前記ばらつきしきい値に設定する、
請求項6に記載の配車管理装置。
【請求項9】
前記実効予想所要時間算出部は、前記次の配車に対して余裕がないと判断する場合、前記第1のばらつきしきい値より前記平均予想所要時間から遠位の第2のばらつきしきい値を前記ばらつきしきい値に決定する、
請求項6に記載の配車管理装置。
【請求項10】
前記実効予想所要時間算出部は、所定の需要しきい値を基準にして、前記車両の現在及び/又は将来の需要量が高いか否かを判断し、前記現在及び/又は将来の需要量が高いと判断する場合に、前記所要時間のばらつき度の分布範囲内に高い確率で収まるように、前記平均予想所要時間から遠位の値を前記ばらつきしきい値に設定する、
請求項1に記載の配車管理装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、配車管理装置及び配車管理方法に関し、特に、車両の走行ルートを適切に選択する配車管理装置及び配車管理方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
フリートマネジメントは、車両の稼働率を高めつつ、ユーザの利便性を向上させるように配車を管理する手法として知られている。例えば、ユーザの配車要求に応じて、配車可能な車両の走行ルートがいくつか探索され、その中から目的地に効率的に到達し得る走行ルートが決定される。
【0003】
例えば、下記特許文献1は、リアルタイムで乗り合いタクシーの配車依頼が可能な乗合自動車の配車方法及び乗合自動車の配車システムを開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-020973号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記の特許文献1に開示された配車システムは、車両の運行においてユーザの目的地までの予想所要時間のばらつきを何ら考慮していなかった。このため、車両が目的地に到着する予想到着時刻の確実性を高めることが難しかった。
【0006】
そこで、本発明は、車両が目的地に到着する予想到着時刻の確実性を高めるようにした配車管理装置及び配車管理方法を提案することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
ある観点に従う本発明は、配車要求に基づいて車両の配車を管理する配車管理装置である。前記配車管理装置は、配車された前記車両の走行実績情報を格納する走行実績情報データベースと、ユーザの前記配車要求に応答して、推奨走行ルートに基づく前記車両の配車計画を作成する配車計画作成部と、を備える。前記配車計画作成部は、前記配車要求に基づいて、走行ルート候補を抽出する走行ルート候補抽出部と、前記配車要求に基づいて、前記車両を抽出する候補車両抽出部と、前記走行実績情報に基づいて算出される前記走行ルート候補ごとの所要時間のばらつき度に対するばらつきしきい値を決定し、前記ばらつきしきい値に基づいて実効予想所要時間を算出する実効予想所要時間算出部と、少なくとも前記実効予想所要時間に基づいて、前記走行ルート候補の中から前記推奨走行ルートを決定する走行ルート決定部と、前記配車計画に基づいて前記車両に配車指示を行う配車指示部と、を備える。そして、前記走行ルート決定部は、前記走行ルート候補の前記実効予想所要時間どうしを比較して、前記実効予想所要時間が小さい前記走行ルート候補を前記推奨走行ルートに決定する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、配車された車両の目的地までの予想所要時間の確実性を高めることができるようになり、これにより、車両の配車効率が向上し、また、ユーザの利便性も向上するようになる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、本発明の一実施形態に係る配車管理システムの一例を説明する図である。
図2は、本発明の一実施形態に係る配車管理装置の機能構成モデルの一例を示すブロックダイアグラム図である。
図3は、本発明の一実施形態に係る配車管理装置の走行実績情報データベースにおける道路リンク所要時間情報の一例を示す図である。
図4は、本発明の一実施形態に係る配車管理装置におけるばらつきしきい値の一例を説明するための図である。
図5は、本発明の一実施形態に係る配車管理システムにおける配車サービスの概要を説明するためのシーケンスチャートである。
図6は、本発明の一実施形態に係る配車管理装置による配車管理処理の一例を説明するためのフローチャートである。
図7は、本発明の一実施形態に係る配車管理装置による配車管理処理の一例を説明するためのフローチャートである。
図8は、本発明の一実施形態に係る配車管理装置におけるばらつきしきい値に基づく走行ルート候補の選出の一例を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。ただし、以下に説明する実施形態は、あくまでも例示であり、以下に明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変形(例えば各実施形態を組み合わせる等)して実施することができる。また、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付して表している。図面は模式的なものであり、必ずしも実際の寸法や比率等とは一致しない。図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることがある。
(【0011】以降は省略されています)

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