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公開番号
2024170731
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-11
出願番号
2023087404
出願日
2023-05-29
発明の名称
非常放送システム
出願人
能美防災株式会社
代理人
個人
主分類
G08B
27/00 20060101AFI20241204BHJP(信号)
要約
【課題】火災断定後の火災放送を行った後に、更に避難誘導の効果を向上させる非常放送システムを提供する。
【解決手段】本発明に係る非常放送システム1は、防災対象エリア11の各所に設けられた非常放送用スピーカー3と、火災時に非常放送用スピーカー3を通じて非常放送を行う非常放送制御部9とを備えたものであって、非常放送用スピーカー3に対応して設けられ、人の所在を感知する人感センサ5をさらに備え、非常放送制御部9は、各人感センサ5の感知情報を監視し、いずれかの人感センサ5の感知エリア内にいる人が特定の状態にある場合には、当該人感センサ5の感知エリアに対応する非常放送用スピーカー3からの非常放送を停止すると共に、該非常放送用スピーカー3から前記特定の状態にある人に対して個別誘導放送を行うことを特徴とする。
【選択図】 図1
特許請求の範囲
【請求項1】
防災対象エリアの各所に設けられた非常放送用スピーカーと、火災時に前記非常放送用スピーカーを通じて非常放送を行う非常放送制御部とを備えた非常放送システムであって、
前記非常放送用スピーカーに対応して設けられ、人の所在を感知する人感センサをさらに備え、
前記非常放送制御部は、
各人感センサの感知情報を監視し、いずれかの人感センサの感知エリア内にいる人が特定の状態にある場合には、当該人感センサの感知エリアに対応する非常放送用スピーカーからの非常放送を停止すると共に、該非常放送用スピーカーから前記特定の状態にある人に対して個別誘導放送を行うことを特徴とする非常放送システム。
続きを表示(約 630 文字)
【請求項2】
防災対象エリアの各所に設けられた非常放送用スピーカーと、火災時に前記非常放送用スピーカーを通じて非常放送を行う非常放送制御部とを備えた非常放送システムであって、
前記非常放送用スピーカーに対応して設けられ、人の所在を感知する人感センサと、
該人感センサの感知エリアに対応して設けられた指向性スピーカーと、をさらに備え、
前記非常放送制御部は、
各人感センサの感知情報を監視し、いずれかの人感センサの感知エリア内にいる人が特定の状態にある場合には、当該人感センサの感知エリアに対応する指向性スピーカーから前記特定の状態にある人に対して個別誘導放送を行うことを特徴とする非常放送システム。
【請求項3】
前記指向性スピーカーの指向方向を制御する指向性スピーカー制御部をさらに有し、
該指向性スピーカー制御部は、前記人感センサの感知情報に応じて前記指向性スピーカーの指向方向を制御することを特徴とする請求項2に記載の非常放送システム。
【請求項4】
前記特定の状態とは、一つの人感センサの感知エリア内に一定時間滞留している状態であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の非常放送システム。
【請求項5】
前記特定の状態とは、適切な避難方向と反対方向に移動している状態であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の非常放送システム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、火災時に非常放送を行う非常放送システムに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、建物内で火災が発生した際に、在館者に火災を知らせて避難を促す非常放送システムが知られている。
非常放送システムは、建物内の火災感知器が発報すると、発報した火災感知器の設置階及びその直上階のスピーカーから「ただいま〇〇階の火災感知器が作動しました。現在確認中ですので・・・」という音声を放送する(感知器発報放送)。
【0003】
そして、火災が発生したと断定される場合、例えば、感知器発報から所定の時間が経過した場合や防災センターの係員等が現場で火災を確認し、発信機の押しボタン操作をした場合などには、建物内の全てのスピーカーから「火事です。火事です。〇〇階で火災が発生しました。落ち着いて避難してください」という音声を放送する(火災放送)。
【0004】
このような非常放送システムの例が特許文献1に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2020-144419号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
火災断定後に放送される火災放送は館内の全スピーカーから一斉に放送するので、館内のすべての人に迅速に火災の発生を伝えることができ、避難活動の初期にとても有効である。
しかし、火災の発生と避難の必要性が伝えられた後、人々は避難を開始するが、避難行動は区々であり、同じ音声の繰り返しである火災放送では、避難行動開始後には放送効果は薄くなる。
この点、火災放送用のスピーカーは建物内のいたるところに設置されており、避難者に対して音声で情報伝達ができる有効な設備であるため、人命救助の観点から更なる活用が望まれていた。
【0007】
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、火災断定後の火災放送を行った後に、更に避難誘導の効果を向上させる非常放送システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
(1)本発明に係る非常放送システムは、防災対象エリアの各所に設けられた非常放送用スピーカーと、火災時に前記非常放送用スピーカーを通じて非常放送を行う非常放送制御部とを備えたものであって、
前記非常放送用スピーカーに対応して設けられ、人の所在を感知する人感センサをさらに備え、
前記非常放送制御部は、
各人感センサの感知情報を監視し、いずれかの人感センサの感知エリア内にいる人が特定の状態にある場合には、当該人感センサの感知エリアに対応する非常放送用スピーカーからの非常放送を停止すると共に、該非常放送用スピーカーから前記特定の状態にある人に対して個別誘導放送を行うことを特徴とするものである。
【0009】
(2)また、本発明に係る非常放送システムは、防災対象エリアの各所に設けられた非常放送用スピーカーと、火災時に前記非常放送用スピーカーを通じて非常放送を行う非常放送制御部とを備えたものであって、
前記非常放送用スピーカーに対応して設けられ、人の所在を感知する人感センサと、
該人感センサの感知エリアに対応して設けられた指向性スピーカーと、をさらに備え、
前記非常放送制御部は、
各人感センサの感知情報を監視し、いずれかの人感センサの感知エリア内にいる人が特定の状態にある場合には、当該人感センサの感知エリアに対応する指向性スピーカーから前記特定の状態にある人に対して個別誘導放送を行うことを特徴とするものである。
【0010】
(3)また、上記(2)に記載のものにおいて、前記指向性スピーカーの指向方向を制御する指向性スピーカー制御部をさらに有し、
該指向性スピーカー制御部は、前記人感センサの感知情報に応じて前記指向性スピーカーの指向方向を制御することを特徴とするものである。
(【0011】以降は省略されています)
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