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公開番号2025091861
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-19
出願番号2023207380
出願日2023-12-08
発明の名称火災感知器窓部清掃システム
出願人能美防災株式会社
代理人個人
主分類G08B 17/00 20060101AFI20250612BHJP(信号)
要約【課題】ホールやアトリウム等の高所に取り付けられた火災感知器の窓部の清掃を、低コストかつ簡単に行うことができる火災感知器窓部清掃システムを提供する。
【解決手段】本発明に係る火災感知器窓部清掃システム1は、光15を通過させる窓部23、31を有する火災感知器の窓部23、31を清掃するためのものであって、火災受信機3に設けられて清掃信号を発信する清掃指示部5と、火災感知器に設けられて窓部23、31の清掃を実行する清掃実行部9と、を備え、清掃実行部9は、窓部23、31の表面を清掃するためのワイパー部材41と、ワイパー部材41を駆動させる駆動部43と、駆動部43を制御する制御部45と、を有し、制御部45は、清掃信号を受信し、清掃信号に基づいて駆動部43を駆動制御することを特徴とするものである。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
光を通過させる窓部を有する火災感知器の前記窓部を清掃するための火災感知器窓部清掃システムであって、
火災受信機に設けられて清掃信号を発信する清掃指示部と、
前記火災感知器に設けられて前記窓部の清掃を実行する清掃実行部と、を備え、
該清掃実行部は、前記窓部の表面を清掃するためのワイパー部材と、該ワイパー部材を駆動させる駆動部と、該駆動部を制御する制御部と、を有し、
該制御部は、前記清掃信号を受信し、該清掃信号に基づいて前記駆動部を駆動制御することを特徴とする火災感知器窓部清掃システム。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記清掃実行部は、既存の火災感知器に別途取付可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の火災感知器窓部清掃システム。
【請求項3】
前記清掃指示部は、予め設定されたスケジュールに基づいて及び/又は手動操作によって、前記清掃信号を発信することを特徴とする請求項1又は2に記載の火災感知器窓部清掃システム。
【請求項4】
前記火災感知器は、前記窓部を有する送光器と受光器とが対向配置されてなる光電分離型煙感知器であり、
前記清掃実行部は、前記送光器及び前記受光器にそれぞれ設けられ、
前記清掃指示部は、前記受光器から送信される受光出力を受信して、該受光出力に基づく光の減衰率から前記窓部の汚れ度合いを判定し、該判定した汚れ度合いに応じてワイパー部材の作動回数及び/又は作動速度を変化させる前記清掃信号を発信することを特徴とする請求項1又は2に記載の火災感知器窓部清掃システム。
【請求項5】
光を通過させる窓部を有する火災感知器の前記窓部を清掃するための火災感知器窓部清掃システムであって、
前記火災感知器は、前記窓部を有する送光器と受光器とが対向配置されてなる光電分離型煙感知器であり、
前記受光器に設けられて清掃信号を発信する清掃指示部と、
前記送光器及び前記受光器にそれぞれ設けられて前記窓部の清掃を実行する清掃実行部と、を備え、
該清掃実行部は、前記窓部の表面を清掃するためのワイパー部材と、該ワイパー部材を駆動させる駆動部と、該駆動部を制御する制御部と、を有し、
該制御部は、前記清掃信号を受信し、該清掃信号に基づいて前記駆動部を駆動制御することを特徴とする火災感知器窓部清掃システム。
【請求項6】
前記清掃指示部及び前記清掃実行部は、既存の火災感知器に別途取付可能に構成されていることを特徴とする請求項5に記載の火災感知器窓部清掃システム。
【請求項7】
前記清掃指示部は、予め設定されたスケジュールに基づいて及び/又は手動操作によって、前記清掃信号を発信することを特徴とする請求項5又は6に記載の火災感知器窓部清掃システム。
【請求項8】
前記清掃指示部は、前記受光器から送信される受光出力を受信して、該受光出力に基づく光の減衰率から前記窓部の汚れ度合いを判定し、該判定した汚れ度合いに応じてワイパー部材の作動回数及び/又は作動速度を変化させる前記清掃信号を発信することを特徴とする請求項5又は6に記載の火災感知器窓部清掃システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、火災感知器における光を通過させる窓部を清掃する火災感知器窓部清掃システムに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来、ホールやアトリウム等の大空間には、光電分離型煙感知器や赤外線式/紫外線式スポット型感知器(以下、炎感知器とする)等の火災感知器が設置されており、火災の発生を常時監視している。
【0003】
光電分離型煙感知器は、特許文献1に例示されるように、監視空間内に煙が発生したときにこれを感知し、火災信号を発信するものである。光電分離型煙感知器は、LED等の発光素子が収容された送光器と、センサ等の受光素子が収容された受光器から構成されており、送光器と受光器は、送光器が発する光を受光器が受光するように監視空間を挟んで対向設置される。火災が発生すると、火災の煙によって受光器の受光量が減衰するので、光電分離型煙感知器はこの受光量の減衰を検知して、火災受信機に火災信号を発信する。
【0004】
送光器と受光器の前面にはそれぞれレンズなどから構成された窓部が設けられている。送光器の窓部は、発光素子が発した光を通過させると共に、光の向きを水平方向に調整する機能を有し、受光器の窓部は入射した光を受光器内の受光素子に集束させる機能を有する。
【0005】
一方、炎感知器は、特許文献2に例示されるように、監視エリア内に発生した炎を感知して火災信号を発信するものである。炎感知器にはセンサ等の受光素子が収容されており、監視エリア内に炎が発生すると、炎から放射される光を炎感知器の受光素子が受光し、この光から炎特有の波長を検出して、火災受信機に火災信号を発信する。
【0006】
炎感知器の前面にもレンズなどから構成された窓部が設けられている。この窓部は、炎が放射した光を通過させると共に、センサの検出範囲外の波長の光をカットする機能を有する。
【0007】
上記のように、光電分離型煙感知器や炎感知器などの火災感知器には、光を通過させる窓部が設けられているが、この窓部が汚れると様々な問題が生じる。例えば光電分離型煙感知器の場合、窓部が汚れると、受光器の受光量が減衰して誤発報の原因となる。また、このような誤発報を防ぐため、窓部が汚れて受光量が一定量減衰した状態が所定時間継続した場合には、感度不良としての処理を行っている。また炎感知器の場合には、窓部が汚れることで感度不良の原因となる。
これらの問題発生を回避するため、従来、窓部の汚れを除去するための定期的な清掃作業が行われている。
【0008】
火災感知器の窓部の汚れを除去する方法の一例が、例えば特許文献3に開示されている。
特許文献3の請求項3には、火災検知器の受光ガラス窓に水を噴射して洗浄する洗浄機構を備えた火災検知器が記載されている。洗浄機構によって受光ガラス窓に付着した汚れを定期的に洗浄することで、汚れによって生じる誤作動や感度不良を防止できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特開2016-105295号公報
特開2016-21199号公報
特開2021-12724号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
特許文献3のように火災感知器に洗浄機構を設けることで、定期的に窓部の汚れを除去することができるが、ホールやアトリウム等の室内に設けられている火災感知器の場合、水を使用すると壁や床を濡らしてしまうため、問題である。
また、前述した光電分離型煙感知器や炎感知器は、ホールやアトリウム等の高所(例えば高さ15m以上)に設置されるため、高所に洗浄水を供給するための配管設備を設ける必要があり、コストもかかる。
(【0011】以降は省略されています)

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