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公開番号
2025132041
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-10
出願番号
2024029353
出願日
2024-02-29
発明の名称
泡消火方法及び泡消火設備
出願人
能美防災株式会社
代理人
個人
主分類
A62C
31/12 20060101AFI20250903BHJP(人命救助;消防)
要約
【課題】流動性の低い泡消火剤を局所的に放出して二次被害を低減するとともに、該泡消火剤で防火対象物を覆って確実に窒息消火を行うことができる泡消火方法及び泡消火設備を提供する。
【解決手段】本発明に係る泡消火方法は、防火対象物29の上方に配置された泡ヘッド1から泡消火剤を複数の線状に放出するとともに、該線状に放出された泡消火剤で防火対象物29が覆われるように泡ヘッド1を動かすことを特徴とするものである。
【選択図】 図1
特許請求の範囲
【請求項1】
防火対象物の上方に配置された泡ヘッドから泡消火剤を複数の線状に放出するとともに、該線状に放出された泡消火剤で前記防火対象物が覆われるように前記泡ヘッドを動かすことを特徴とする泡消火方法。
続きを表示(約 630 文字)
【請求項2】
前記泡消火剤は、チキソトロピー性を有することを特徴とする請求項1に記載の泡消火方法。
【請求項3】
泡消火剤を線状に放出可能なノズルと、
該ノズルが複数設けられた泡ヘッドと、
該泡ヘッドを回転及び/又は揺動させる泡ヘッド駆動手段と、を備えたことを特徴とする泡消火設備。
【請求項4】
複数のノズルは、隣接するノズルと所定の間隔を設けて一列、又は格子状、又は千鳥状に配列されていることを特徴とする請求項3に記載の泡消火設備。
【請求項5】
前記所定の間隔は、
前記ノズルの放出口が円形の場合には該円の径×0.5以上とし、
前記ノズルの放出口が多角形の場合には該多角形の対角線距離×0.5以上とすることを特徴とする請求項4に記載の泡消火設備。
【請求項6】
前記泡ヘッド駆動手段は、前記泡ヘッドを回転可能に支持するロータリージョイント又はスイベルジョイント、及び/又は前記泡ヘッドを揺動可能に支持するスイベルジョイントを備えたことを特徴とする請求項3乃至5のいずれか一項に記載の泡消火設備。
【請求項7】
前記泡消火剤は、チキソトロピー性を有することを特徴とする請求項3乃至5のいずれか一項に記載の泡消火設備。
【請求項8】
前記泡消火剤は、チキソトロピー性を有することを特徴とする請求項6に記載の泡消火設備。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、泡消火剤を用いて消火を行う泡消火方法及び泡消火設備に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
油火災に有効な消火方法として、火源を泡で覆って窒息消火を行う泡消火がある。
泡消火を行う従来の泡消火設備としては、駐車場等に使用される低発泡泡消火設備や、可燃物の貯蔵施設等に使用される高発泡泡消火設備等がある。
【0003】
これらの泡消火設備では、防火範囲を区画分けし、区画毎に泡消火剤を放出する区画放出が行われている。各区画には、泡消火剤を放出する泡ヘッドが複数設置されており、火災が発生すると当該区画の複数の泡ヘッドから一斉に泡消火剤が放出される。しかし、泡消火剤を区画放出する方法は、二次被害の発生が課題となっていた。
【0004】
例えば、工作機械が多数並べられた工場において、一台の工作機械に機械油による火災が生じると、当該工作機械を含む区画全体に泡消火剤が散布される。この場合、同区画内に配置された他の工作機械にも泡消火剤が散布されるので、甚大な二次被害が生ずる。
したがって、上記のように泡消火剤による二次被害が甚大となる場所では、例えば防火対象物単体に泡消火剤を放出するような、局所的な泡放出が可能な消火設備が望まれていた。
そこで、泡消火剤を局所的に放出できるようにした泡消火設備の例が、例えば特許文献1、2に開示されている。
【0005】
特許文献1に記載の「駐車場の消火設備」は、駐車スペースが複数併設されてなる駐車場に設備されるものであり、駐車スペースのそれぞれに対応して設けられた泡消火剤の散布ヘッドを備えている。各散布ヘッドは、平常時に放出口が閉鎖されている閉鎖型の散布ヘッドであり、火災の熱によって放出口が開放するようになっている。
したがって、駐車場に駐車された車両に火災が発生すると、その火災の熱によって、当該車両に近い散布ヘッドのみが開放して泡消火剤(泡水溶液)を放出するので、火災車両のみに泡消火剤を散布することができる。
【0006】
また、特許文献2に記載の「泡消火設備」は、泡消火剤にチキソトロピー性(揺変性)を持たせたことを特徴としている。ここで、チキソトロピー性とは、静止時にゲル状であるが、せん断力を受けることで粘度が低下してゾル状(液状)になり、これを放置することで再びゲル状に戻る性質をいう。
チキソトロピー性を有する泡消火剤は、防火対象物に到達したあとに流動性が失われて硬い泡になるので、泡が到達した場所に堆積して広がりにくく、局所的な泡消火に適している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開平10-179779号公報
特開2014-8309号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
前述した特許文献1は、火災の熱によって開放する閉鎖型ヘッドを用いたことにより、火災に最も近いヘッドのみから泡消火剤を放出することができるので、局所的な泡消火が可能である。
しかし、特許文献1は、低発泡性の泡水溶液を液滴の状態で散布させるものであるため、泡消火剤を局所的に放出したとしても、放出された泡消火剤は広範囲に広がりやすいので、二次被害の懸念がある。
また、特許文献1の閉鎖型ヘッドには起泡手段が設けられていないため、高発泡性の泡消火剤を用いることも難しい。
【0009】
これに対し、特許文献2に記載されたチキソトロピー性を有する泡消火剤は、防火対象物に到達したあとに流動性が失われるので、放出後に泡消火剤が広がりにくく、二次被害を低減できる。
しかし、チキソトロピー性を有する泡消火剤は、泡が到達した場所に堆積していくので、防火対象物全体が泡で覆われにくく、窒息消火が難しいという問題がある。
【0010】
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、流動性の低い泡消火剤を局所的に放出して二次被害を低減するとともに、該泡消火剤で防火対象物を覆って窒息消火を確実に行うことができる泡消火方法及び泡消火設備を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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