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公開番号2025005469
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-17
出願番号2023105606
出願日2023-06-28
発明の名称発信機
出願人ニッタン株式会社
代理人個人,個人
主分類G08B 17/00 20060101AFI20250109BHJP(信号)
要約【課題】透光性材料からなる保護板を備え外面カバーの外面に織布からなる表皮が被着され保護板の内方に光源が配設されている発信機において、保護板の部分の発光強度が強くなりすぎるのを防止する。
【解決手段】外方からの押圧操作でオン状態にされる押しボタンスイッチを内蔵した本体部と、本体部の外方に配置された外面カバーと、押しボタンスイッチの外方に位置するように配置され背面にロッド部を有する透光性材料からなる保護板とを備え、保護板が押し込まれることでロッド部が押しボタンスイッチをオンさせるように構成された発信機において、保護板の内方に光源が配設され、外面カバーは外面に被着された表皮を備え内側に保護板が配置される開口部が形成され、表皮にはロッド部の断面よりも大きく保護板の押圧部の径よりも小さな開口が形成され開口の周囲に樹脂層からなる遮光部が設けられているようにした。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
外方からの押圧操作でオン状態にされる押しボタンスイッチを内蔵した本体部と、前記本体部の外方に配置された外面カバーと、前記押しボタンスイッチの外方に位置するように配置され背面にロッド部を有し透光性材料からなる保護板と、を備え、前記保護板が押し込まれることで前記ロッド部が前記押しボタンスイッチをオンさせるように構成された発信機であって、
前記保護板の内方に光源が配設され、
前記外面カバーは、外面に被着された表皮を備え、内側に前記保護板が配置される開口部が形成され、
前記表皮には前記ロッド部の断面よりも大きく前記保護板の押圧部の径よりも小さな開口が形成され、前記開口の周囲には樹脂層からなる遮光部が設けられていることを特徴とする発信機。
続きを表示(約 510 文字)【請求項2】
前記遮光部は前記表皮の裏面に接合された樹脂層により構成され、
前記遮光部の大きさは、少なくとも前記保護板の押圧部の大きさと同一であることを特徴とする請求項1に記載の発信機。
【請求項3】
前記表皮は織布により形成され、
前記遮光部は、前記開口の縁部に形成された樹脂層からなる第1パターン部と、前記第1パターン部の外側に形成された樹脂層からなる第2パターン部と、を備え、
前記第1パターン部の樹脂層の透光率は、前記第2パターン部の樹脂層の透光率よりも低いことを特徴とする請求項2に記載の発信機。
【請求項4】
前記遮光部は、樹脂層からなりグラデーションを有するように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の発信機。
【請求項5】
前記遮光部は、樹脂層からなる放射状パターンにより形成されていることを特徴とする請求項3に記載の発信機。
【請求項6】
前記表皮への前記樹脂層の付着は、少なくとも前記開口の形成のために前記表皮を切断する前に行われていることを特徴とする請求項1~5のいずれかに記載の発信機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、建物の壁部等に設置され緊急事態の発生時に操作されることで警報を発する警報器の発信機および起動装置(以下、発信機と呼ぶ)に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来、建物内部には、火災など緊急事態の発生を知らせるため、押しボタンスイッチを備えた手動の発信機が壁面に適切な高さで設置されている。緊急事態の発生時には、発見者が発信機の押しボタンを強く押して内部のスイッチをオンさせることにより、緊急事態の発生を知らせる信号が受信機等へ伝送されるとともに、発信機の近傍に設けられるベルから警報音が発せられて、周囲の人に対し緊急事態の発生を知らせることができるようになっている。
【0003】
また、従来の発信機は、一般に、押しボタンを押圧する際の抗力の生成と元の位置への復帰機能を有するよう、本体構造体を基部として圧縮バネによって押しボタン(保護板)を外方へ付勢する構造を有していた。
なお、このような構成を有する発信機には、火災関連設備(発信機を含む)があることを知らせるための表示灯が一体に設けられているものもある(例えば特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2018-120516号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載されている表示灯付発信機は、発信機の周囲に円弧状の発光部を配設して、発光部が発光することで発信機があることを知らせる位置表示灯として機能するように構成されており、発信機と周囲の発光部の外面は平坦に形成されている。そのため、真横からの視認性が良好でない。また、表示部と保護板の外面が同一平面上に位置しているため、押圧する箇所が視覚的に分かりにくいという課題がある。
【0006】
そこで、本出願人は、押しボタンスイッチの外方に位置するように配置され背面にロッド部を有する保護板を備え、保護板が押し込まれることで押しボタンスイッチをオンさせるように構成された発信機において、外面カバーを、導光部材と透光性材料からなるカバー部材とで構成するとともに、保護板の内方に光源を配設して、光源からの光を導光部材で誘導して外面カバー全体を発光させるように構成した発信機に関する発明をなし、先に出願をした(特願2023-027960)。
【0007】
従来の発信機は一般に表面に赤色塗装の金属や赤色樹脂が使用されており、無機質感であったが、上記先願発明に係る発信機は、外面カバーの表面に布製の表皮を被着し、且つ外面カバーの全面を発光させる構成であるため、ぬくもりのある柔らかい感触を有しているとともに、表皮には保護板の押圧部の径よりも小さくロッド部の径よりも大きな開口を形成し、保護板のロッド部を表皮の開口に挿通して、押圧部が外面カバーの最外部よりも内方に位置するように構成している。そのため、押圧する箇所が視覚的に分かり易いという利点がある。
【0008】
しかし、上記先願発明に係る発信機は、内部のスイッチ部が見えるように保護板に透光性材料からなる透明部品を使用しており、光源より発した光は、表皮裏面に位置する導光部材と透光性材料からなるカバー部材を経由して表皮を透過し、表皮全面から外部に光を発する構造としている。そのため、表皮を所定の輝度で発光させるとき、保護板が透明部品であるため、保護板の部分の発光強度が強くなり、発信機全体の発光バランスが悪くなってしまうという課題があることが分かった。
【0009】
本発明は上記のような課題に着目してなされたもので、その目的とするところは、透光性材料からなる保護板を備え、外面カバーの外面に織布からなる表皮が被着され保護板の内方に光源が配設されている発信機において、保護板の部分の発光強度が強くなり過ぎるのを防止して、発信機全体の発光バランスを良好にすることができるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために、本発明は、
外方からの押圧操作でオン状態にされる押しボタンスイッチを内蔵した本体部と、前記本体部の外方に配置された外面カバーと、前記押しボタンスイッチの外方に位置するように配置され背面にロッド部を有し透光性材料からなる保護板と、を備え、前記保護板が押し込まれることで前記ロッド部が前記押しボタンスイッチをオンさせるように構成された発信機において、
前記保護板の内方に光源が配設され、
前記外面カバーは、外面に被着された表皮を備え、内側に前記保護板が配置される開口部が形成され、
前記表皮には前記ロッド部の断面よりも大きく前記保護板の押圧部の径よりも小さな開口が形成され、前記開口の周囲には樹脂層からなる遮光部が設けられているように構成したものである。
(【0011】以降は省略されています)

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