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公開番号2025022536
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-14
出願番号2023127215
出願日2023-08-03
発明の名称運転支援方法及び運転支援装置
出願人日産自動車株式会社
代理人弁理士法人後藤特許事務所
主分類G08G 1/16 20060101AFI20250206BHJP(信号)
要約【課題】ドライバの嗜好に応じてドライバが視認し易い車両画像を表示させ、適切な運転支援を実行する。
【解決手段】車両C1の前方の所定位置に先導車両が配置されたようにドライバD1に見せるため、虚像である車両画像を実景に重ねて表示させる表示処理(ステップS518、S522)を含み、ドライバD1に対して車両C1の運転を支援する運転支援方法である。この運転支援方法は、車両C1に関する外観情報と、ドライバD1が視認している実景に関する視覚情報と、ドライバD1の発話情報とのうちの少なくとも1つに基づいて、ドライバD1の嗜好に関する嗜好情報を抽出する抽出処理(ステップS516、S520)と、その嗜好情報に基づいて、車両画像を構成する外観要素を決定する決定処理(ステップS517、S521)とを含む。
【選択図】図12
特許請求の範囲【請求項1】
車両の前方の所定位置に先導車両が配置されたようにドライバに見せるため、虚像である車両画像を実景に重ねて表示させる表示処理を含み、前記ドライバに対して前記車両の運転を支援する運転支援方法であって、
前記車両に関する外観情報と、前記ドライバが視認している前記実景に関する視覚情報と、前記ドライバの発話情報とのうちの少なくとも1つに基づいて、前記ドライバの嗜好に関する嗜好情報を抽出する抽出処理と、
前記嗜好情報に基づいて、前記車両画像を構成する外観要素を決定する決定処理と、を含む、
運転支援方法。
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
請求項1に記載の運転支援方法であって、
前記車両の周囲に存在する移動体を検出する検出処理と、
前記車両の前方に存在する道路空間において、検出された前記移動体が存在しない位置であって前記車両画像を表示する空き位置が存在するか否かを判定する判定処理と、をさらに含み、
前記表示処理では、前記空き位置が存在する場合には、前記空き位置に前記決定処理で決定された前記車両画像を表示させ、一方、前記空き位置が存在しない場合には、前記道路空間において検出された前記移動体のうちの所定の移動体に重ねるように、前記決定処理で決定された前記車両画像を表示させる、
運転支援方法。
【請求項3】
請求項1に記載の運転支援方法であって、
前記決定処理では、前記抽出処理で前記外観情報に基づいて前記嗜好情報が抽出された場合には、前記外観情報に含まれる前記車両の外観のデザイン情報を用いて前記外観要素を決定する、
運転支援方法。
【請求項4】
請求項1に記載の運転支援方法であって、
前記抽出処理では、前記視覚情報に基づいて前記嗜好情報を抽出する場合には、前記ドライバの視線に基づいて前記視線の先に存在する他の車両を検出し、当該検出された他の車両に基づいて前記ドライバの嗜好に応じた車種に関する車種情報を前記嗜好情報として抽出し、
前記決定処理では、前記抽出処理で前記視覚情報に基づいて前記車種情報が抽出された場合には、前記車種情報を用いて前記外観要素を決定する、
運転支援方法。
【請求項5】
請求項1に記載の運転支援方法であって、
前記抽出処理では、前記発話情報に基づいて前記嗜好情報を抽出する場合には、前記ドライバの発話内容に基づいて、前記ドライバの嗜好に応じたキーワードに関するキーワード情報を前記嗜好情報として抽出し、
前記決定処理では、前記抽出処理で前記発話情報に基づいて前記キーワード情報が抽出された場合には、前記キーワード情報を用いて前記外観要素を決定する、
運転支援方法。
【請求項6】
請求項5に記載の運転支援方法であって、
前記決定処理では、前記キーワード情報と前記車両画像の変化との対応付けを学習した学習モデルを使用して、前記外観要素を決定する、
運転支援方法。
【請求項7】
請求項1から6の何れかに記載の運転支援方法であって、
前記車両の現在地を示す自車位置情報を取得する自車位置取得処理と、
前記車両の運転を支援するための案内が必要となる位置に関する案内位置情報を取得する案内位置取得処理と、
前記自車位置情報及び前記案内位置情報に基づいて、前記案内が必要となる位置に前記車両が近づいたことを判定する判定処理と、をさらに含み、
前記表示処理では、前記案内が必要となる位置に前記車両が近づいた場合に、前記決定処理で決定された前記車両画像を表示させる、
運転支援方法。
【請求項8】
請求項7に記載の運転支援方法であって、
前記案内が必要となる位置は、前記車両の右左折操作が必要となる位置、前記車両の車線変更操作が必要となる位置、前記車両の停車操作又は徐行操作が必要となる位置、前記車両からの死角が多い位置、前記車両からの見通しが悪い位置、又は、信号機が設置されていない交差点付近の位置である、
運転支援方法。
【請求項9】
車両の前方の所定位置に先導車両が配置されたようにドライバに見せるため、虚像である車両画像を実景に重ねて表示させる表示制御部を備え、前記ドライバに対して前記車両の運転を支援する運転支援装置であって、
前記車両に関する外観情報と、前記ドライバが視認している前記実景に関する視覚情報と、前記ドライバの発話情報とのうちの少なくとも1つに基づいて、前記ドライバの嗜好に関する嗜好情報を抽出する抽出部と、
前記嗜好情報に基づいて、前記車両画像を構成する外観要素を決定する決定部と、を備える、
運転支援装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、虚像である車両画像を実景に重ねて表示させ、運転者に対する車両の運転を支援する運転支援方法及び運転支援装置に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、虚像である車両画像を用いて運転者に対する車両の運転を支援する技術が存在する。例えば、地図データと走行データと視点位置とに基づいて、車両画像(車両の外部の実景に重ねて表示させる虚像)の表示位置を算出し、その算出された表示位置に、車両画像を表示させる技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-184356号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、交差点等の所定ポイントでは、自車の前方に多数の他の車両が存在することも想定される。このような場合に、自車の前方に車両画像を表示させても、自車の前方の車両画像を見つけ出すことが困難になることも想定される。この場合には、ドライバへの負担が大きくなり、適切な運転支援を実行することが困難となるおそれがある。
【0005】
本発明は、ドライバの嗜好に応じてドライバが視認し易い車両画像を表示させ、適切な運転支援を実行することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は、車両の前方の所定位置に先導車両が配置されたようにドライバに見せるため、虚像である車両画像を実景に重ねて表示させる表示処理を含み、ドライバに対して車両の運転を支援する運転支援方法である。この運転支援方法は、車両に関する外観情報と、ドライバが視認している実景に関する視覚情報と、ドライバの発話情報とのうちの少なくとも1つに基づいて、ドライバの嗜好に関する嗜好情報を抽出する抽出処理と、嗜好情報に基づいて、車両画像を構成する外観要素を決定する決定処理とを含む。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、ドライバの嗜好に応じてドライバが視認し易い車両画像を表示させ、適切な運転支援を実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、情報処理システムのシステム構成の一例を示す図である。
図2は、フロントウインドにおける表示制御の構成例を示す図である。
図3は、フロントウインドに車両画像を表示させる表示例を示す図である。
図4は、外観要素情報DBの格納内容を簡略化して示す図である。
図5は、嗜好情報DBの格納内容を簡略化して示す図である。
図6は、ベースとなる車両画像をカスタマイズする例を示す図である。
図7は、フロントウインドに車両画像を表示させる表示例を示す図である。
図8は、道路を走行する車両を示す上面図である。
図9は、三車線の道路を走行する車両を示す上面図である。
図10は、フロントウインドから見える実景及び車両画像を示す図である。
図11は、車両画像表示処理の一例を示すフローチャートである。
図12は、車両画像表示処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
【0010】
[情報処理システムの構成例]
図1は、車両C1に設置されている情報処理システム100のシステム構成の一例を示す図である。
(【0011】以降は省略されています)

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