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公開番号2025003250
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-09
出願番号2023134617
出願日2023-08-22
発明の名称車両用表示装置
出願人株式会社デンソー
代理人名古屋国際弁理士法人
主分類G08G 1/16 20060101AFI20241226BHJP(信号)
要約【課題】車両の運転者に車両の速度又は速度感を認識させることが可能な車両用表示装置を提供する。
【解決手段】車両用表示装置1は、車両の運転者に対し車速に関する注意喚起を行うべきか否かを判断し、注意喚起を行うべきと判断された場合に、運転者の視線を特定の領域へ誘導するための視覚刺激を表示させる。車両のウインドシールド上には第1領域と第2領域がある。観測対象物が車両の走行に伴って車両に接近する場合、観測対象物は第1領域越しに見える位置から第2領域越しに見える位置へ徐々に変位し、運転者から視認される観測対象物に対する視角は徐々に大きくなる。特定の領域は第2領域である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
車両用表示装置(1)であって、
車両の運転者に対し車速に関する注意喚起を行うべきか否かを判断する判断部(6,S40,S80)と、
前記判断部によって前記注意喚起を行うべきと判断された場合に、前記運転者の視線を特定の領域へ誘導するための視覚刺激(41,47,55)を表示させる刺激制御部(6,S90-S110)と、
を備え、
前記車両のウインドシールド上には複数の領域があって、前記複数の領域には、前記車両の進行方向について無限遠の位置にある無限遠点が含まれる景観を前記運転者が視認可能な第1領域(43C)と、前記第1領域の周囲にある第2領域(43B,43D)とが含まれており、
前記第1領域及び前記第2領域は、前記ウインドシールド越しに前記運転者から観測される観測対象物が、前記車両の走行に伴って前記車両に対して徐々に接近する場合に、前記第1領域越しに見える位置から前記第2領域越しに見える位置へ徐々に変位し、その際、前記運転者から視認される前記観測対象物に対する視角は、徐々に大きくなるような位置にある領域であり、
前記特定の領域は、前記第2領域である、
車両用表示装置。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
車両用表示装置(1)であって、
車両の運転者に対し車速に関する注意喚起を行うべきか否かを判断する判断部(6,S40,S80)と、
前記判断部によって前記注意喚起を行うべきと判断された場合に、前記運転者の視線を特定の領域へ誘導するための視覚刺激(41,47,55)を表示させる刺激制御部(6,S90-S110)と、
を備え、
前記特定の領域は、前記車速が表示される車速表示領域(45,53)である、
車両用表示装置。
【請求項3】
請求項1に記載の車両用表示装置であって、
前記第2領域は、前記運転者側から見て、前記第1領域を挟んで左右両側にある左右領域(43D)、及び前記第1領域の下方にある下方領域(43B)のうちの、少なくとも1つの領域を含む、
車両用表示装置。
【請求項4】
請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の車両用表示装置であって、
前記運転者の顔又は視線の向きに基づいて、前記運転者が注視している注視方向を取得する運転者情報取得部(3)、
を備え、
前記判断部は、前記運転者情報取得部によって取得される前記注視方向が、所定以上の長時間にわたって前記特定の領域とは異なる領域に向けられている場合に、前記注意喚起を行うべきと判断する、
車両用表示装置。
【請求項5】
請求項4に記載の車両用表示装置であって、
前記判断部は、前記運転者情報取得部によって取得される前記注視方向が、所定以上の長時間にわたって前記第1領域に向けられている場合に、前記注意喚起を行うべきと判断する、
車両用表示装置。
【請求項6】
請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の車両用表示装置であって、
前記車速を取得する車速情報取得部(2)と、
前記車両が走行中の道路に応じて決まる基準速度を取得する基準速度情報取得部(4)と、
を備え、
前記判断部は、前記車速情報取得部によって取得される前記車速が、前記基準速度情報取得部によって取得される前記基準速度に対し、過大となっている場合、及び過小となっている場合のうちの、少なくとも一方の場合に、前記注意喚起を行うべきと判断する、
車両用表示装置。
【請求項7】
請求項6に記載の車両用表示装置であって、
前記基準速度は、前記車両が走行中の道路の制限速度、及び前記車両が走行中の道路の幅に応じて設定される設定速度のうちの、少なくとも一方である、
車両用表示装置。
【請求項8】
請求項7に記載の車両用表示装置であって、
前記基準速度は、前記制限速度であり、
前記基準速度情報取得部は、前記車両の位置を測位して、地図データと照合することにより、前記車両が走行中の道路に設定された前記制限速度を取得可能に構成されている、
車両用表示装置。
【請求項9】
請求項7に記載の車両用表示装置であって、
前記基準速度は、前記制限速度であり、
前記基準速度情報取得部は、前記車両の周辺に設置された道路標識を撮影し、撮影された前記道路標識に示された前記制限速度を取得可能に構成されている、
車両用表示装置。
【請求項10】
請求項7に記載の車両用表示装置であって、
前記基準速度は、前記設定速度であり、
前記基準速度情報取得部は、前記車両が走行中の道路を撮影し、撮影された前記道路の幅に基づいて、当該幅に対応する前記設定速度を取得可能に構成されている、
車両用表示装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、車両用表示装置に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、運転者の覚醒状態の維持や注意力の回復を目的とした視覚刺激を表示する技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第7151397号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記特許文献1には、車両の速度について運転者の注意が向きにくくなっている場合に、いかにすれば車両の速度に対する注意力を回復させることができるのかについて、具体的な手法は記載されていない。
【0005】
これに対し、本件発明者は、視覚刺激が運転者に与える影響を研究し、その研究の中で、車両の速度が制限速度等の基準速度に対して過大又は過小となっている場合に、視覚刺激を利用して運転者に車両の速度を意識させることができることを見いだした。また、運転者に車両の速度を意識させると、車両の速度が過大又は過小になるのを抑制し得ることを見いだした。以下に説明する技術は、上述のような新たな知見に基づいて完成された技術である。
【0006】
本開示の一局面は、車両の運転者に車両の速度又は速度感を認識させることが可能な車両用表示装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様は、車両用表示装置(1)であって、判断部(6,S40,S80)と、刺激制御部(6,S90-S110)と、を備える。判断部は、車両の運転者に対し車速に関する注意喚起を行うべきか否かを判断する。刺激制御部は、判断部によって注意喚起を行うべきと判断された場合に、運転者の視線を特定の領域へ誘導するための視覚刺激(41,47,55)を表示させる。車両のウインドシールド上には複数の領域があって、複数の領域には、車両の進行方向について無限遠の位置にある無限遠点が含まれる景観を運転者が視認可能な第1領域(43C)と、第1領域の周囲にある第2領域(43B,43D)とが含まれている。第1領域及び第2領域は、ウインドシールド越しに運転者から観測される観測対象物が、車両の走行に伴って車両に対して徐々に接近する場合に、第1領域越しに見える位置から第2領域越しに見える位置へ徐々に変位し、その際、運転者から視認される観測対象物に対する視角は、徐々に大きくなるような位置にある領域である。特定の領域は、第2領域である。
【0008】
このように構成された車両用表示装置によれば、車両の運転者に対し車速に関する注意喚起を行うべきと判断された場合に、運転者の視線を第2領域へ誘導するための視覚刺激が表示される。
【0009】
ウインドシールド越しに運転者から観測される観測対象物が、車両の走行に伴って車両に対して徐々に接近する場合、観測対象物は、第1領域越しに見える位置から第2領域越しに見える位置へ徐々に変位する。その際、運転者から視認される観測対象物に対する視角は、徐々に大きくなる。
【0010】
そのため、運転者から見た観測対象物の見かけ上の大きさは、観測対象物が遠位にあるほど小さく見え、観測対象物が近位にあるほど大きく見える。また、単位時間が経過した際に運転者が感じる観測対象物の見かけ上の移動速度も、観測対象物が遠位にあるほど遅く感じ、観測対象物が近位にあるほど速く感じる。すなわち、第2領域越しに運転者から観測される観測対象物が、第1領域越しに運転者から観測される観測対象物に比べ、車両から近い場所に存在する場合、その観測対象物を見た運転者には、速度感が強く感じられる。したがって、速度感が強く感じられる観測対象物が存在し得る第2領域に運転者の視線を誘導すれば、例えば、運転者が第2領域を全く注視することなく車両の運転を継続する場合に比べ、運転者に車両の速度感を認識させることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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