TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025022097
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-14
出願番号
2023126357
出願日
2023-08-02
発明の名称
エレベータシャフト用の圧力変動抑制システム
出願人
株式会社竹中工務店
代理人
個人
主分類
B66B
11/02 20060101AFI20250206BHJP(巻上装置;揚重装置;牽引装置)
要約
【課題】エレベータシャフトと室圧管理エリアとの間での空気の流動を抑えながら設置し易いエレベータシャフト用の圧力変動抑制システムを提供する。
【解決手段】エレベータカゴ5に備え付けられた正逆回転可能な送風機21と、エレベータカゴ5に備え付けられてエレベータシャフト4内においてエレベータカゴ5の上方側Y1とエレベータカゴ5の下方側Y2との間で空気を流動案内可能な案内ダクト22と、送風機21を制御する制御部23とを備え、制御部23が、エレベータカゴ5の上昇時はエレベータカゴ5の上方側Y1の空気を案内ダクト22を通してエレベータカゴ5の下方側Y2に送るべく送風機21を一方向に回転させ、エレベータカゴ5の下降時はエレベータカゴ5の下方側Y2の空気を案内ダクト22を通してエレベータカゴ5の上方側Y1に送るべく送風機21を他方向に回転させるように送風機21を制御する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
室圧管理エリアに隣接又は近接して設置されているエレベータシャフト内の圧力変動を抑制するエレベータシャフト用の圧力変動抑制システムであって、
前記エレベータシャフト内を昇降するエレベータカゴに備え付けられた正逆回転可能な送風機と、前記エレベータカゴに備え付けられて前記エレベータシャフト内において前記エレベータカゴの上方側と前記エレベータカゴの下方側との間で空気を流動案内可能な案内ダクトと、前記送風機を制御する制御部とを備え、
前記制御部は、前記エレベータカゴの上昇時は前記エレベータカゴの上方側の空気を前記案内ダクトを通して前記エレベータカゴの下方側に送るべく前記送風機を一方向に回転させ、前記エレベータカゴの下降時は前記エレベータカゴの下方側の空気を前記案内ダクトを通して前記エレベータカゴの上方側に送るべく前記送風機を他方向に回転させるように前記送風機を制御するエレベータシャフト用の圧力変動抑制システム。
続きを表示(約 200 文字)
【請求項2】
前記送風機は、前記エレベータカゴの上面に設置され、前記案内ダクトは、前記エレベータカゴの側面に設置されている請求項1に記載のエレベータシャフト用の圧力変動抑制システム。
【請求項3】
前記制御部は、前記エレベータカゴの昇降速度に応じて前記送風機の回転速度を変更するように前記送風機を制御する請求項1又は2に記載のエレベータシャフト用の圧力変動抑制システム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、室圧管理エリアに隣接又は近接して設置されているエレベータシャフト内の圧力変動を抑制するエレベータシャフト用の圧力変動抑制システムに関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、エレベータカゴ(かご3)が昇降するエレベータシャフト(昇降路1)が室圧管理エリア(清浄室8)に隣接して設置されているエレベータシステムに備えられてエレベータシャフト内の圧力上昇を防止するエレベータシャフト用の圧力変動抑制システムが示されている。
特許文献1のエレベータシャフト用の圧力変動抑制システムは、エレベータシャフトの上端部に設置されてエレベータシャフト内の空気を外部に排出する天部排風機(4)と、エレベータシャフトの下端部に設置されてエレベータシャフト内の空気を外部に排出する底部排風機(5)とを備え、エレベータカゴが上昇する場合は、エレベータシャフト内におけるエレベータカゴの上方側の空気を天部排風機によって外部に排出し、エレベータカゴが下降する場合は、エレベータシャフト内におけるエレベータカゴの下方側の空気を底部排風機によって外部に排出するように構成されている。
このように天部排風機及び底部排風機によってエレベータシャフト内の空気を外部に排出することで、エレベータカゴが昇降する際のエレベータシャフト内の圧力の上昇が抑えられ、エレベータシャフト内の清浄化されていない空気が隣接する室圧管理エリアに流動することが防止されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
実用新案登録第2511318号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、エレベータシャフトに天部排風機及び底部排風機を設置する必要があると共に、エレベータシャフトにおける天部排風機や底部排風機を設置する箇所に空気を排出するための排出口を形成する必要がある等、圧力変動抑制システムの設置が大掛かりなものとなるため圧力変動抑制システムが設置し難くなっていた。
また、エレベータカゴの上昇時におけるエレベータシャフト内のエレベータカゴより下方側、及び、エレベータカゴの下降時におけるエレベータシャフト内のエレベータカゴより上方側では、エレベータカゴの昇降によって圧力が降下するため、室圧管理エリアからエレベータシャフトに空気が流動することによって室圧管理エリアの圧力が降下する等の弊害が生じる虞があった。
【0005】
この実情に鑑み、本発明の主たる課題は、エレベータシャフトと室圧管理エリアとの間での空気の流動を抑えながら設置し易いエレベータシャフト用の圧力変動抑制システムを提供する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1特徴構成は、室圧管理エリアに隣接又は近接して設置されているエレベータシャフト内の圧力変動を抑制するエレベータシャフト用の圧力変動抑制システムであって、
前記エレベータシャフト内を昇降するエレベータカゴに備え付けられた正逆回転可能な送風機と、前記エレベータカゴに備え付けられて前記エレベータシャフト内において前記エレベータカゴの上方側と前記エレベータカゴの下方側との間で空気を流動案内可能な案内ダクトと、前記送風機を制御する制御部とを備え、
前記制御部は、前記エレベータカゴの上昇時は前記エレベータカゴの上方側の空気を前記案内ダクトを通して前記エレベータカゴの下方側に送るべく前記送風機を一方向に回転させ、前記エレベータカゴの下降時は前記エレベータカゴの下方側の空気を前記案内ダクトを通して前記エレベータカゴの上方側に送るべく前記送風機を他方向に回転させるように前記送風機を制御する点にある。
【0007】
本構成によれば、エレベータカゴの上昇時におけるエレベータシャフト内のエレベータカゴより上方側、及び、エレベータカゴの下降時におけるエレベータシャフト内のエレベータカゴより下方側では、送風機の送風作用によって案内ダクトを通って空気が排出されるため圧力が上昇し難くなる。そのため、エレベータシャフトから室圧管理エリアに空気が流動することが抑制され、エレベータシャフト内の空気によって室圧管理エリアが汚染されることを防止することができる。
また、エレベータカゴの上昇時におけるエレベータシャフト内のエレベータカゴより下方側、及び、エレベータカゴの下降時におけるエレベータシャフト内のエレベータカゴより上方側では、送風機の送風作用によって案内ダクトを通った空気が供給されるため圧力が降下し難くなる。そのため、室圧管理エリアからエレベータシャフトに空気が流動することが抑制され、室圧管理エリア内の圧力低下等の弊害を防止することができる。
そして、このようなエレベータカゴの昇降に伴うエレベータシャフト内の圧力制御を行うための送風機や案内ダクトはエレベータカゴに備え付けており、これら送風機や案内ダクトを設置するためにエレベータシャフトに通気口を形成する等が必要ないので、エレベータシャフト用の圧力変動抑制システムを設置し易くなる。
このように、エレベータシャフトと室圧管理エリアとの間での空気の流動を抑えながら設置し易いエレベータシャフト用の圧力変動抑制システムを提供することができる。
【0008】
本発明の第2特徴構成は、前記送風機は、前記エレベータカゴの上面に設置され、前記案内ダクトは、前記エレベータカゴの側面に設置されている点にある。
【0009】
本構成によれば、エレベータカゴの上面はエレベータカゴの側面よりも比較的設置空間を確保し易いため、送風機が設置し易くなる。また、案内ダクトをエレベータカゴの側面に設置することで、エレベータカゴの内部を通すことなくエレベータカゴの上方側とエレベータカゴの下方側との間で空気を案内することができるため、エレベータカゴ内に搭乗者や積載物を収容する空間を確保し易くなる。
【0010】
本発明の第3特徴構成は、前記制御部は、前記エレベータカゴの昇降速度に応じて前記送風機の回転速度を変更するように前記送風機を制御する点にある。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
株式会社竹中工務店
喫煙室換気システム
11日前
株式会社竹中工務店
木質座屈補剛ブレース
5日前
株式会社竹中工務店
複層ガラス熱割れ防止構造
11日前
株式会社竹中工務店
管理システム、及び管理プログラム
11日前
dxAEC株式会社
建設業務支援システム
11日前
個人
懸吊装置
5か月前
ユニパルス株式会社
吊具
8か月前
個人
海上コンテナ昇降装置
2か月前
ユニパルス株式会社
荷役装置
1か月前
ユニパルス株式会社
吊具装置
3か月前
株式会社豊田自動織機
荷役車両
7か月前
株式会社豊田自動織機
荷役車両
11か月前
株式会社豊田自動織機
荷役車両
10か月前
株式会社豊田自動織機
荷役車両
2か月前
株式会社豊田自動織機
荷役車両
1か月前
株式会社豊田自動織機
産業車両
3か月前
株式会社豊田自動織機
荷役車両
10か月前
ユニパルス株式会社
荷役助力装置
10か月前
株式会社日本キャリア工業
昇降機
6か月前
株式会社北川鉄工所
吊荷制御方法
11か月前
個人
建築部材の吊り上げ装置
4か月前
株式会社豊田自動織機
フォークリフト
7日前
フジテック株式会社
エレベータ
1か月前
株式会社豊田自動織機
フォークリフト
7か月前
株式会社大林組
養生方法
5か月前
株式会社ニシキ
可変型吊り天秤
9か月前
大同特殊鋼株式会社
治具
11か月前
株式会社タダノ
高所作業車
4か月前
白山工業株式会社
腕重量補償機構
4か月前
ウエダ産業株式会社
鋼板保持装置
7か月前
小野谷機工株式会社
ジャッキ装置
8か月前
ブラザー工業株式会社
架台
8か月前
ブラザー工業株式会社
架台
8か月前
株式会社キトー
吊具
5か月前
有限会社サエキ
玉掛用器具
2か月前
株式会社スギヤス
車両整備用リフト
2か月前
続きを見る
他の特許を見る