TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025025111
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-21
出願番号
2023129586
出願日
2023-08-08
発明の名称
複層ガラス熱割れ防止構造
出願人
株式会社竹中工務店
代理人
個人
主分類
E06B
7/02 20060101AFI20250214BHJP(戸,窓,シャッタまたはローラブラインド一般;はしご)
要約
【課題】室内と屋外とを仕切り室内側全体が内装材で覆われた複層ガラスの熱割れを防止する複層ガラス熱割れ防止構造において、室内の快適性や温調精度の悪化を回避しながら太陽光の入射を合理的に回避する。
【解決手段】内装材7と複層ガラス5との間に介在する隙間空間Sと、隙間空間Sの空気を室内Rに排気することなく外部Oへ排気する形態で当該隙間空間Sを換気する隙間空間換気手段20と、を備えた。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
室内と屋外とを仕切ると共に室内側全面が内装材で覆われた複層ガラスの熱割れを防止する複層ガラス熱割れ防止構造であって、
前記内装材と前記複層ガラスとの間に介在する隙間空間と、
前記隙間空間の空気を前記室内に排気することなく外部へ排気する形態で当該隙間空間を換気する隙間空間換気手段と、を備えた複層ガラス熱割れ防止構造。
続きを表示(約 500 文字)
【請求項2】
前記隙間空間換気手段が、前記隙間空間から取り込んだ空気を強制的に前記外部側へ送出する排気ファンと、前記室内の空気を前記隙間空間に導入する空気導入口と、を有して構成されている請求項1に記載の複層ガラス熱割れ防止構造。
【請求項3】
前記室内から取り込んだ空気を強制的に前記外部側へ送出する室内用排気ファンが設けられており、
前記隙間空間換気手段が、前記隙間空間を前記室内用排気ファンの一次側に通気させる通気ダクトと、前記室内の空気を前記隙間空間に導入する空気導入口と、を有して構成されている請求項1に記載の複層ガラス熱割れ防止構造。
【請求項4】
前記隙間空間換気手段が、前記隙間空間の換気を実行する換気実行状態と前記隙間空間の換気を停止する換気停止状態との間で状態切替可能に構成されており、
前記複層ガラスの屋外側と室内側との温度差を検出する温度差検出手段と、
前記温度差検出手段の検出結果に基づいて前記隙間空間換気手段の状態を切り替える制御手段と、を備えた請求項1~3の何れか1項に記載の複層ガラス熱割れ防止構造。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、室内と屋外とを仕切ると共に室内側全面が内装材で覆われた複層ガラスの熱割れを防止する複層ガラス熱割れ防止構造に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
一般事務室などの室内と屋外とを仕切る窓ガラスとして断熱性に優れた複層ガラスを採用することがある。このような複層ガラスの室内側を内装材で覆う場合には、当該内装材と複層ガラスとの間に介在する隙間空間の温度が日射により高温となりやすいことから、複層ガラスの熱割れが問題となる(例えば特許文献1を参照。)。
複層ガラスの熱割れは、特に内装材と複層ガラスとの間に介在する隙間空間の温度に対して外気温度が大幅に低くなる冬場において生じやすい現象であり、外気温度に合わせて低温になる窓枠に近い周縁部分と上記隙間空間に面する部分との温度差によって非常に大きな熱応力が発生することで破損する現象である。
そして、上記特許文献1記載の技術では、内装材(採光装置)に複数の換気孔を設けて、上記隙間空間において日射により高温となった熱気を上記隙間空間に留まらすことなく換気孔を通じて室内側へ流出させることで、上記隙間空間の昇温を抑制し、複層ガラスの熱割れを防止している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6715183号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1記載の複層ガラスの熱割れ防止技術では、隙間空間の熱気が室内側に流入することになるので、室内の快適性が損なわれる恐れがある。特に、室内をクリーンルーム等の生産用に用途変更するにあたり、紫外線対策用のバックボードなどの内装材によって複層ガラスの室内側全面を覆う場合には、その内装材に複数の換気孔を形成すると、非常に多い熱気が隙間空間から室内側へ流出されることになるので、室内の温調精度が悪化する上に、内装材に形成された複数の換気孔を通じて室内に紫外線を含む太陽光が入射されることになるので、室内での生産に支障をきたすという問題がある。
この実情に鑑み、本発明の主たる課題は、室内と屋外とを仕切り室内側全体が内装材で覆われた複層ガラスの熱割れを防止する複層ガラス熱割れ防止構造において、室内の快適性や温調精度の悪化を回避しながら太陽光の入射を合理的に回避することができる技術を提供する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の第1特徴構成は、室内と屋外とを仕切ると共に室内側全面が内装材で覆われた複層ガラスの熱割れを防止する複層ガラス熱割れ防止構造であって、
前記内装材と前記複層ガラスとの間に介在する隙間空間と、
前記隙間空間の空気を前記室内に排気することなく外部へ排気する形態で当該隙間空間を換気する隙間空間換気手段と、を備えた点にある。
【0006】
本構成によれば、上記隙間空間換気手段により内装材と複層ガラスとの間に介在する隙間空間を換気して、当該隙間空間において日射により高温となった熱気を、例えば生産室として利用する室内に排気することなく、外部へ排気することができる。よって、隙間空間の熱気が室内へ流入しないので当該熱気による室内の快適性や温調精度の悪化を回避することができる。更に、複層ガラスの室内側全面を覆う内装材に換気孔を設ける必要がないので、当該換気孔を通じた室内への太陽光の入射を回避することができる。
従って、本発明により、室内と屋外とを仕切り室内側全体が内装材で覆われた複層ガラスの熱割れを防止する複層ガラス熱割れ防止構造において、室内の快適性や温調精度の悪化を回避しながら太陽光の入射を合理的に回避することができる技術を提供することができる。
【0007】
本発明の第2特徴構成は、前記隙間空間換気手段が、前記隙間空間から取り込んだ空気を強制的に前記外部側へ送出する排気ファンと、前記室内の空気を前記隙間空間に導入する空気導入口と、を有して構成されている点にある。
【0008】
本構成によれば、上記排気ファンにより上記隙間空間から取り込んだ空気を強制的に外部へ送出することにより上記空気導入口を通じて室内の空気を自然に上記隙間空間に導入させる所謂第3種換気を上記隙間空間に対して行うことができる。よって、上記隙間空間を室内に対して負圧の状態に維持することができるので、当該隙間空間の熱気が室内に流入することを確実に防止することができる。
【0009】
本発明の第3特徴構成は、前記室内から取り込んだ空気を強制的に前記外部側へ送出する室内用排気ファンが設けられており、
前記隙間空間換気手段が、前記隙間空間を前記室内用排気ファンの一次側に通気させる通気ダクトと、前記室内の空気を前記隙間空間に導入する空気導入口と、を有して構成されている点にある。
【0010】
本構成によれば、上記室内用排気ファンにより上記通気ダクトを通じて上記隙間空間から取り込んだ空気を強制的に外部へ送出することにより上記空気導入口を通じて室内の空気を自然に上記隙間空間に導入させる所謂第3種換気を、上記隙間空間に対して行うことができる。よって、上記隙間空間を室内に対して負圧の状態に維持することができるので、当該隙間空間の熱気が室内に流入することを確実に防止することができる。更に、室内換気用の上記室内用排気ファンを利用し、専用の排気ファンを設ける必要がないので、本複層ガラス熱割れ防止構造の導入コストを軽減することができる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
株式会社LIXIL
引戸の障子
13日前
株式会社LIXIL
建具
2日前
株式会社メイコー・エンタプライズ
吸水テープ
15日前
三和シヤッター工業株式会社
電動化ブラケット構造
2日前
YKK AP株式会社
窓部連結構造
3日前
株式会社ニチベイ
ブラインド用スラット固定具及びブラインド
1日前
積水ハウス株式会社
額縁の見切縁構造及びその施工方法
9日前
文化シヤッター株式会社
開閉装置
2日前
文化シヤッター株式会社
開閉体装置
6日前
三和シヤッター工業株式会社
シート式のシャッター装置
16日前
文化シヤッター株式会社
シートシャッター
2日前
積水ハウス株式会社
建築物、補助部材、およびサッシの施工方法
16日前
三和シヤッター工業株式会社
両開き戸
6日前
三和シヤッター工業株式会社
通気装置
1日前
三和シヤッター工業株式会社
通気装置
1日前
三和シヤッター工業株式会社
通気装置
1日前
文化シヤッター株式会社
開閉装置の設置構造
6日前
YKK AP株式会社
建具、および建具の施工方法
1日前
文化シヤッター株式会社
ガイドレール設置構造
6日前
文化シヤッター株式会社
ガイドレール設置構造
6日前
文化シヤッター株式会社
ガイドレール設置構造
6日前
日精株式会社
遮煙構造を有する両横開き扉、及びこれを用いた機械式駐車装置
3日前
三和シヤッター工業株式会社
シート式シャッター装置におけるシャッターカーテンの製造方法
16日前
YKK AP株式会社
改装サッシ
15日前
鈞匠科技實業股ふん有限公司
扉・窓保護構成及び引き扉・窓
17日前
グラストン ジャーマニー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
2つの外側ガラスと、その間の薄いガラスからなるトリプル絶縁ガラスペーンを組み立てるための方法及び装置
2日前
安徽農業大学
MAPK遺伝子及びその抗楊樹真菌感染への使用
1日前
他の特許を見る