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公開番号
2025058903
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-09
出願番号
2024118032
出願日
2024-07-23
発明の名称
MAPK遺伝子及びその抗楊樹真菌感染への使用
出願人
安徽農業大学
,
ANHUI AGRICULTURAL UNIVERSITY
代理人
SK弁理士法人
,
個人
,
個人
主分類
C12N
15/29 20060101AFI20250402BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約
【課題】S. musiva感染に対して、楊樹の関連する感染症、抗病遺伝子、内部の信号経路を探索し、遺伝子工学の手段を用いて楊樹の抗真菌能力を高める手段、また、関連メカニズムを探索し、楊樹の抗病能力を向上させる手段を提供する。
【解決手段】PtMAPK3-1遺伝子は楊樹MAPKカスケード遺伝子の家族メンバーであり、楊樹の抗逆、抗病過程において重要な役割を担う。発現ベクター及び根癌農桿菌遺伝子組換えによる過発現MAPK3-1を構築することにより、過発現PagMAPK3-1のS. musiva浸染後の楊樹体内ROSの蓄積は、病原真菌の植物体内でのさらなる浸染と繁殖に栄養を提供し、K8楊樹におけるPagMAPK3-1が楊樹の抗病反応において負の制御作用を果たしていることを発見した。抗病性の楊樹品種を選別するために分子標識を提供するとともに、楊樹の抗病能力を高めるために制御手段を開示する。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
遺伝子は、核酸配列がSEQ ID NO.3に示されるPagMAPK3-1である、ことを特徴とする楊樹抗病の負制御遺伝子。
続きを表示(約 680 文字)
【請求項2】
PagMAPK3-1遺伝子が含まれ、
前記PagMAPK3-1遺伝子の配列は、SEQ ID NO.3に示される、ことを特徴とする発現ベクター。
【請求項3】
請求項2に記載の発現ベクターが含まれる、ことを特徴とする遺伝子工学菌。
【請求項4】
前記工学菌は、根癌農桿菌である、ことを特徴とする請求項3に記載の遺伝子工学菌。
【請求項5】
請求項1に記載の遺伝子を、楊樹の抗S. musiva菌感染のスクリーニングマーカーとして用いる、ことを特徴とする使用。
【請求項6】
前記楊樹は、毛果楊又は84K楊樹である、ことを特徴とする請求項5に記載の使用。
【請求項7】
楊樹被験品種のPagMAPK3-1遺伝子発現が野生型楊樹K8の発現レベルより顕著に高い時、当該品種はS. musiva菌感染の抗病性の悪い品種であり、
楊樹被験品種のPagMAPK3-1遺伝子発現が野生型楊樹K8の発現レベルより顕著に低い時、当該品種はS. musiva菌感染の抗病性の良い品種である、ことを特徴とする請求項5又は6に記載の使用。
【請求項8】
瞬時トランスフェクションまたは安定トランスフェクションにより、楊樹体内のMAPK3-1遺伝子発現を低下させ、楊樹の抗S. musiva菌感染能力を向上する、ことを特徴とする方法。
【請求項9】
前記楊樹は、毛果楊又は84K楊樹である、ことを特徴とする請求項8に記載の方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、植物生物技術分野に属し、特に、MAPK遺伝子及びその抗楊樹真菌感染への使用に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
経済と人口の増加に伴い、木材製品資源とバイオエネルギー原料に対する人類の需要は増加しているが、温度の上昇、利用可能な水資源の制限、自然災害の発生確率の増加により、林木の生産力が制限されている。楊樹は成長速度が速く、適応性が強く、輪伐期が短いなどの利点があり、常に板材とパルプ材として世界的に広く栽培されている。しかし、長期にわたって楊樹を大面積に栽培し、楊樹も大量の病虫害に直面している恐れがある。Sphaerulinamusiva(亜球胞菌S. musiva)による潰瘍病と葉斑病は、楊樹の早期落葉、光合成面積の低下、茎の折れを招き、木材の年間生産量を低下させるだけでなく、楊樹の死亡と植林の失敗を招くことがある。楊樹葉斑病は真菌による病害であり、主に楊樹とその親縁植物を侵染する。亜球胞属(Sphaerulinaspp.)真菌は葉斑病の病原菌の一種で、植物の落葉と腐敗を引き起こすことができ、軽い者は生産量の低下を招き、重い者は植物の死亡を招く。Sphaerulinamusivaは楊樹の葉斑症と潰瘍病を引き起こすことができる。それは東部アメリカの黒楊樹(Populusdeltoides)原産で、葉斑症の症状だけを引き起こす。感染しやすい交雑楊樹では、S. musivaは葉が壊死し、早期の落葉を招き、茎や枝に潰瘍をもたらし、成長速度を低下させ、樹木が微生物に定植されやすいようにする。現在、楊樹栽培地域でのS. musivaの蔓延を阻止する方法はまだないが、いったんS. musivaが1つの領域に伝播すると、この真菌を除去するのは難しい。現在、化学と生物防除措置は楊樹の発病率を大幅に減らすことができ、また抗病遺伝子組み換え楊樹を創製することは楊樹病害を制御するもう一つの有効な手段である。中国特許第CN202210837131.X号には、楊樹でPtoCXE06遺伝子の過発現を提案し、楊樹の楊樹爛皮病菌に対する耐性を増強した。中国特許第CN202211588272.9号には、S. musiva感染におけるエフェクトタンパク質SmCSEP3を発見し、楊樹中でSmCSEP3を瞬時に発現または過発現することを提案し、楊樹の抗S. musiva感染の能力。そのため、遺伝子工学技術と植物の抗病性を結合し、楊樹の抗病研究を展開し、抗病の関連制御メカニズムを探索することは、楊樹人工林の生存率を高め、木材の生産量を増やし、景観生態を保護することに重要な意義を持っている。
【発明の概要】
【0003】
現在、S. musiva感染に対して、楊樹の関連する感染症、抗病遺伝子、内部の信号経路を探索し、遺伝子工学の手段を用いて楊樹の抗真菌能力を高める研究はまだ比較的に少なく、さらに深くする必要がある。本発明の目的は、関連メカニズムを探索し、楊樹の抗病能力を向上させるためのより多くの手段を提案することにある。
【0004】
これに基づいて、本発明は以下の技術案を提案する。
【0005】
本発明の一態様では、本発明は、遺伝子は、核酸配列がSEQ ID NO.3に示されるPagMAPK3-1である楊樹抗病の負制御遺伝子を提供する。
【0006】
本発明の一態様では、本発明は、PagMAPK3-1遺伝子が含まれ、前記PagMAPK3-1遺伝子の配列は、SEQ ID NO.3に示される発現ベクターを提供する。前記発現ベクターは、原核発現ベクターであってもよいし、真核発現ベクターであってもよい。
【0007】
本発明の一態様では、本発明は、前記の発現ベクターが含まれる遺伝子工学菌を提供する。好ましくは、前記工学菌は大腸菌、根癌農桿菌の1種である。
【0008】
本発明の一態様では、本発明は、MAPK3-1遺伝子は楊樹抗S. musiva菌感染のスクリーニングマーカーとして用いる使用を提供する。好ましくは、前記楊樹は、毛果楊(Populus trichocarpa)又は84K楊樹である。
【0009】
楊樹被験品種のPagMAPK3-1遺伝子発現が野生型楊樹K8の発現レベルより顕著に高い時、当該品種はS. musiva菌感染の抗病性の悪い品種であり、楊樹被験品種のPagMAPK3-1遺伝子発現が野生型楊樹K8の発現レベルより顕著に低い時、当該品種はS. musiva菌感染の抗病性の良い品種である。
【0010】
本発明の一態様では、本発明は、瞬時トランスフェクションまたは安定トランスフェクションにより、楊樹体内のMAPK3-1遺伝子発現を低下させ、楊樹の抗S. musiva菌感染能力を向上する方法を提供する。
技術効果
(【0011】以降は省略されています)
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