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公開番号
2025003190
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-09
出願番号
2023103723
出願日
2023-06-23
発明の名称
miRNA検出方法
出願人
株式会社GSP研究所
代理人
個人
主分類
C12Q
1/6841 20180101AFI20241226BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約
【課題】miRNAのin situ hybridization方法を提供する。
【解決手段】640nm以上の励起光を照射することにより蛍光を発する蛍光色素で標識したプローブを用いて、in situ hybridization法により、miRNAを検出する方法
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
640nm以上の励起光を照射することにより蛍光を発する蛍光色素で標識したプローブを用いて、in situ hybridization法により、miRNAを検出する方法。
続きを表示(約 540 文字)
【請求項2】
前記蛍光色素が、Cy5,Cy5.5,Cy7,Cy7.5,インドシアニングリーン,iFLUOR790,Alexa Fluor790,IRDye800からなる群から選ばれるいずれか1である、請求項1のmiRNAを検出する方法。
【請求項3】
目的物の蛍光強度/バックグラウンドの蛍光強度が、1.5以上である蛍光物質を用いる、請求項1のmiRNAのin situ hybridization方法。
【請求項4】
ホルマリン固定した組織標本を、
脱パラフィンする工程と、
脱水工程と
風乾する工程と、
Paraffin Pretreatment Solutionで、95~100℃で30分処理する工程と、
2XSSCで5分×2回洗浄する工程と、
脱水する工程と、
マイクロRNA FISH Probeを組織標本に滴下する工程と、
ハイブリダイゼーションする工程と、
洗浄する工程と、
DAPIを滴下する工程と、
蛍光顕微鏡で観察する工程と、
を有する、
請求項1のmiRNAのin situ hybridization方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、FISH法に関する。より詳しくは、miRNAの蛍光検出方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
ゲノムDNAのFISH(Fluorescent in situ hybridization)法はターゲットが核DNAのためホルマリンで固定した組織標本でも核の周りの細胞質(タンパク質)を溶かし核DNAを裸の状態にすることができる。そのためホルマリンがタンパク質に架橋して強い自家蛍光を発することを防ぐことができ、更にFISHプローブを核内まで浸透しやすくして蛍光シグナルを得ることができる。
【0003】
しかし、マイクロRNA(miRNA)は細胞質に存在するため、ホルマリンで固定した細胞質を溶かすとmiRNAも同時になくなってしまうため、FISH法でシグナルを検出できないという問題があった。また、DIGでmiRNAプローブを標識し、ハイブリダイズ後、DIG抗体で検出する方法もあるが、煩雑であり、時間がかかるという問題があった。
【0004】
そこで、miRNAをより迅速かつ簡便に検出する方法が求められていた。また、バックグラウンド蛍光が邪魔をせず、miRNAをFISHで検出できる方法も求められていた
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2007-245150号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
miRNAのin situ hybridization方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1)640nm以上の励起光を照射することにより蛍光を発する蛍光色素で標識したプローブを用いて、in situ hybridization法により、miRNAを検出する方法。
(2)前記蛍光色素が、Cy5,Cy5.5,Cy7,Cy7.5,インドシアニングリーン,iFLUOR790,Alexa Fluor790,IRDye800からなる群から選ばれるいずれか1である、(1)のmiRNAを検出する方法。
(3)目的物の蛍光強度/バックグラウンドの蛍光強度が、1.5以上である蛍光物質を用いる、(1)のmiRNAのin situ hybridization方法。
(4)ホルマリン固定した組織標本を、
脱パラフィンする工程と、
脱水工程と
風乾する工程と、
Paraffin Pretreatment Solutionで、95~100℃で30分処理する工程と、
2XSSCで5分×2回洗浄する工程と、
脱水する工程と、
マイクロRNA FISH Probeを組織標本に滴下する工程と、
ハイブリダイゼーションする工程と、
洗浄する工程と、
DAPIを滴下する工程と、
蛍光顕微鏡で観察する工程と、
を有する、
(1)のmiRNAのin situ hybridization方法。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、バックグラウンド蛍光が問題にならずに、miRNAが検出できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、バックグラウンドの蛍光を示す図である。
図2は、本発明の方法によるmiRNAの検出を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明は、miRNAをin situ hybridizationにより検出する方法およびキットに関する。ホルマリンで固定した組織切片の核のDNAを検出するin situ hybridization方法は確立されているが、同じ方法をmiRNAの検出に適用することはできない。なぜなら、DNAは核内にあることから、細胞質を洗い流しても核は残り、DNAのin situ hybridizationが可能である。これに対し、miRNAは細胞質に存在するため、細胞質を洗い流しては、miRNAを検出できない。また、細胞質には自家蛍光があるため、蛍光染色したプローブを励起して蛍光を観測することが難しい。蛍光プローブの発光が自家蛍光によりマスクされるためである。
(【0011】以降は省略されています)
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