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公開番号2025005562
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-17
出願番号2023105779
出願日2023-06-28
発明の名称アルコール飲料
出願人サッポロビール株式会社
代理人個人,個人
主分類C12G 3/06 20060101AFI20250109BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】コク、厚み、熟成感、および飲み応えが付与または向上し、さらにアルコール由来のエグ味が低減したアルコール飲料を提供する。
【解決手段】ビール様の香味を有さないアルコール飲料であって、プレニルメルカプタンを1.0μg/L以上含有し、さらにリモネンを10mg/L以上、および/または、シトラールを2.0mg/L以上含有するアルコール飲料とすることにより、前記課題を解決する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ビール様の香味を有さないアルコール飲料であって、
プレニルメルカプタンを1.0μg/L以上含有し、さらにリモネンを10mg/L以上、および/または、シトラールを2.0mg/L以上含有する、アルコール飲料。
続きを表示(約 570 文字)【請求項2】
前記プレニルメルカプタンの含有量が10μg/L以下である、請求項1に記載のアルコール飲料。
【請求項3】
前記シトラールの含有量が30mg/L以下である、請求項1または2に記載のアルコール飲料。
【請求項4】
酸度が0.10g/100ml以上1.00g/100ml以下である、請求項1または2に記載のアルコール飲料。
【請求項5】
アルコール度数が15v/v%以下である、請求項1または2に記載のアルコール飲料。
【請求項6】
ビール様の香味を有さないアルコール飲料の製造方法であって、
プレニルメルカプタンを1.0μg/L以上含有させる工程と、リモネンを10mg/L以上、および/または、シトラールを2.0mg/L以上含有させる工程と、を備える、アルコール飲料の製造方法。
【請求項7】
ビール様の香味を有さないアルコール飲料において、プレニルメルカプタンの含有量を1.0μg/L以上とし、さらにリモネンの含有量を10mg/L以上、および/または、シトラールの含有量を2.0mg/L以上とすることを特徴とする、アルコール飲料のコク、厚み、熟成感、および飲み応えを付与または向上し且つアルコール由来のエグ味を低減する方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、アルコール飲料、その製造方法等に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
RTD飲料(Ready to drink飲料、例えば缶チューハイ等)などのアルコール飲料においては、消費者の嗜好の多様化などを背景として、その香味等を改善する技術の開発が絶えず行われている。
【0003】
例えば特許文献1には、ナトリウムと、バニリン、4-ビニルグアイアコールおよびフェニルアセトアルデヒドからなる群から選択される少なくとも1種の成分とを含んでなるアルコール飲料であって、バニリンの濃度をA(ppb)、4-ビニルグアイアコールの濃度をB(ppb)、フェニルアセトアルデヒドの濃度をC(ppb)としたときに、A+0.4B+0.1Cが0.5以上である、後味の雑味が低減されたアルコール飲料が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-188606号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、消費者の嗜好等にさらに対応するため、RTD飲料などのアルコール飲料の香味等についてはさらなる改善の余地がある。特に、コク、厚み、熟成感(樽香を想起させるような熟成感、ウッディ感)、飲み応えを付与または向上する点や、アルコール由来のエグ味を低減する点などにおいて改善の余地がある。そして、これらがいずれも改善されたアルコール飲料を得ることができるとより好ましい。
【0006】
そこで本発明は、コク、厚み、熟成感、および飲み応えが付与または向上し、さらにアルコール由来のエグ味が低減したアルコール飲料を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために本発明者は鋭意検討し、ビール様の香味を有さないアルコール飲料において、ビールテイスト飲料ではネガティブな香気成分(日光臭の原因成分)となるプレニルメルカプタンとともにリモネンおよび/またはシトラールを含有させることにより、驚くべきことに、上記のような好ましいアルコール飲料とすることができることを明らかにした。この知見から、ビール様の香味を有さないアルコール飲料であって、プレニルメルカプタンを1.0μg/L以上含有し、さらにリモネンを10mg/L以上、および/または、シトラールを2.0mg/L以上含有するアルコール飲料とすることにより、コク、厚み、熟成感、および飲み応えが付与または向上し、さらにアルコール由来のエグ味が低減したものとなることを見出し、本発明を完成させた。
【0008】
すなわち、本発明は次の<1>~<7>である。
<1>ビール様の香味を有さないアルコール飲料であって、プレニルメルカプタンを1.0μg/L以上含有し、さらにリモネンを10mg/L以上、および/または、シトラールを2.0mg/L以上含有する、アルコール飲料。
<2>前記プレニルメルカプタンの含有量が10μg/L以下である、<1>に記載のアルコール飲料。
<3>前記シトラールの含有量が30mg/L以下である、<1>または<2>に記載のアルコール飲料。
<4>酸度が0.10g/100ml以上1.00g/100ml以下である、<1>~<3>のいずれか1つに記載のアルコール飲料。
<5>アルコール度数が15v/v%以下である、<1>~<4>のいずれか1つに記載のアルコール飲料。
<6>ビール様の香味を有さないアルコール飲料の製造方法であって、プレニルメルカプタンを1.0μg/L以上含有させる工程と、リモネンを10mg/L以上、および/または、シトラールを2.0mg/L以上含有させる工程と、を備える、アルコール飲料の製造方法。
<7>ビール様の香味を有さないアルコール飲料において、プレニルメルカプタンの含有量を1.0μg/L以上とし、さらにリモネンの含有量を10mg/L以上、および/または、シトラールの含有量を2.0mg/L以上とすることを特徴とする、アルコール飲料のコク、厚み、熟成感、および飲み応えを付与または向上し且つアルコール由来のエグ味を低減する方法。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、コク、厚み、熟成感、および飲み応えが付与または向上し、さらにアルコール由来のエグ味が低減したアルコール飲料を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明について説明する。
本発明は、ビール様の香味を有さないアルコール飲料であって、プレニルメルカプタンを1.0μg/L以上含有し、さらにリモネンを10mg/L以上、および/または、シトラールを2.0mg/L以上含有するアルコール飲料(以下においては「本発明に係るアルコール飲料」という場合もある)、ならびに、ビール様の香味を有さないアルコール飲料の製造方法であって、プレニルメルカプタンを1.0μg/L以上含有させる工程と、リモネンを10mg/L以上、および/または、シトラールを2.0mg/L以上含有させる工程と、を備えるアルコール飲料の製造方法(以下においては「本発明に係るアルコール飲料の製造方法」という場合もある)である。
(【0011】以降は省略されています)

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